存在がセクハラですよ
ななちゅうがひとはしらですか、、、、。
リョーマの、魔王軍の規模がどれだけか知らないが、今、目の前で跪いているセクシーおねいさんが発する威圧感からは底知れない闇と恐怖、何より力強さを感じる。
それだけで、七柱っていう役職?がとんでもなく上位に位置付けされているんだろうと安易に想像できる。
そんな彼女をここまで平伏させるってリョーマ、お前ってやっぱすげぇ魔王だったんだなと改めて思い知らされた。
「嫌、だから、俺は、まお、、リョーマじゃないんだけど」
「ええ、それに関しては、恥ずかしながら、今こうして、御身を前にしてはっきりと理解しております。
我が新しき主、フジムラアキヤ様。」
慣れない単語を発したせいなのか、俺の名前の部分だけたどたどしい言い回しになったアラケニアさん。
って!!!!
それ、俺の本名じゃないですか!!
「何で、、、その名前。」
「妾が新しくお仕えすべき方のお名前を違えるなど、例え老いさらばえていたとはいえ、一生の不覚、何なりと卑しき駄目臣下に罰をお与え下さい、アキヤ様」
吐息交じりのセクシーボイスが、俺の精神を揺さぶってくる。
そのバイザーのようなサングラスの下が紅く火照っているのが分かる程の変態オーラが俺の真下から漂ってきた。
おいおいおいおい!!!
さっきまでの優しい心落ち着く声で、このギャップって、、、アリですね。
いかんいかんいかーーーーーーーん。
冷静を保て俺!!
ポーカーフェースだ!!
目の前にいるのは、蜘蛛蜘蛛蜘蛛蜘蛛くもくももっくもっくもく、、、、。
スキル「魅了耐性 上級」 を入手しました
おわっどさくさに紛れてスキル入手した、、って上級。
流石、魔王軍七柱、、半端無い。
今の体がマリア、女性の身体じゃなかったら、俺、絶対新しい扉を開けてたと思う。
「コホン、で、何でその名前を?」
「流石ですねぇ魔王様、妾も本気で堕としにかかってたんですけどねぇ。
なぁに、簡単な事です、魔王様のステータスを覗かせていただきました」
「ああ、って、他人のステータスって覗けるものなの?」
「スキルを持っていれば、問題無く」
「見られている側には大問題だよねそれって」
「相手の情報を獲得するのは、戦闘においてとても重要な事なので、ついつい相対した物をジックリと観察する癖がついてしまったようですねぇ。」
「はぁ、納得したような、したく無いような。」
そういえば。
「蜘蛛の姿をしている時は、分からなかったの?」
「ええ、あの時は、もっと別のスキル、精神寄りに拝見していたので、気づきませんでした。
それに所有する八つの観るスキルも老いにより同時使用が困難になっておりましたからねぇ
でも今は、、、、」
というとサングラスを下げ上目遣いで俺を見上げる。
うおっ!!
なかなかにグロい光景、、八つの目が俺を、いや、正確には二つなのだが、人間でいう目の中に眼球が四つずつ、両方合わせて八つの目がグルングルンしている。
「常時、八つ目の同時スキル使用が可能ですわ。」
「・・・・・きも。」
「あ、、あは、、キモイ覗きが趣味の変態複眼女だなんて、、ひどいです魔王様、はふぅーー、
そ、そんな生ゴミを見るような目で、見ないで下さい魔王様、恥ずかしいですわ」
やはりこの人のツボはあっちなんだなぁ。
気づくと俺の口角がニヤリと上がっていた。
いかんいかんいかん
「ちょ、ちょっと!やめて下さい!そのノリ!!」
「もぉ、魔王様のい・け・ず」
何がもぉ、だよ!!!
こっちのセリフじゃ!!!
駄目、歩くセクシャルハラスメントだよこの人、発する雰囲気、てか、ナチュラルに溢れてる体臭、フェロモンからして、ほのかに甘い、いい香りで、頭がクラクラしてくる。
獲物を匂いでおびき寄せる蜘蛛でもいるんじゃないか?
はぁ・・・さっき手に入れた魅了耐性上級でも、効果無いんじゃ無いのこの人の場合。
「それで、分かったんですよね、俺がリョーマじゃないって」
「へぇ」
「だったらなんで俺の事、魔王様だなんて呼ぶんですか?ステータスにも職業、娘って記載されてますよね?」
「魔王というのは、ただの記号、力の総称なのです。
大事なのは、アキヤ様がリョーマ様の力、権限を所有、ご使用されているという事、それを扱えるのは、この世界では魔王という存在のみ。
なにより、アキヤ様に流れる魔素は偉大なる我らが元主リョーマ様の膨大な魔素に相違ありません。
以上により、アキヤ様は魔王なのです。」
何か、その説明だと、俺がリョーマの出張所的なニュアンスに聞こえてきてなんか嫌だ。
「うーん、ただの借り物なんだけどなぁ、この力って」
「あの実体を持たない超エネルギー体であるリョーマ様が、ただの人間に己の命と何ら変わらない魔素を貸すなどありえません。
アキヤ様がリョーマ様に認められたというのも魔王たる所以につけ加えておきましょう。」
あ〜それは俺が間違って殺された詫びと、ごねにごねたからだよって言える雰囲気ではないですねこれ。
「しかし、、、困った事に、妾が魔剣から解放された事でいくつか問題が生じました。」
「問題って?」
「これ、そこの鬼人族が娘よ」
「ん?キジン族?」
聞きなれない言葉で呼ばれたルリさんがわーきゃー言いながら、真っ赤になった顔の前に人差し指を立て、シィーシィーという謎の奇声を発しながら必死の形相でこちらに駆け寄って来る。
こんな必死なルリさん初めて見た。
三木なずな先生の「レベル1だけどユニークスキルで最強です」を読もうに連載されてる分だけ読ませていただきました。
面白かったので3日程で読破出来ました。
しかも連載中なので、まだまだ続きが読めます!!
はぁ自分ももっと文章力と発想力が欲しい今日この頃。




