権限
「あ・・の・・ルリさん、この状況は一体?」
「はい、これから上に登る準備を始めるので、それまでの間この樹にお嬢様を固定させていただきました。」
「あ〜それは何となくわかったけど、さっきのちっこい蜘蛛がやったんだよねこれ?
普通蜘蛛ってこんな事する?」
こっちの世界の常識はわからないけど、この状況と糸の量は異常すぎる。
「混乱させてしまったようで申し訳ありません、さっきの蜘蛛さんは、私の使い魔なんです」
「使い魔?」
「はい、私が召喚したこの世ならざる者の事ですね」
「召喚魔法、、、ルリさんって魔法使いだっけ?」
「いえ!、私は◯剣士です」
はやっ!てか何剣士?
今、あからさまに口ごもってたけど、、まぁ、、いいか、置いておこう。
糸に触れてみる。
けど、凄いなこの糸、一本の細い糸が何重にも重なって、丈夫なロープにも負けない強度を出している。
ベタつくかとも思ったが、全く粘り気も感じないし不思議と手触りは滑らかで、けばけばしくもない。
上質な絹糸ってこういう事を言うんだろうけど、絹糸を触った事が無いので例えに使うのもあれだよなぁ。
と、思いながら手足をばたつかせて安全を確かめルリさんに向けてサムズアップして見せる。
その様を確認するとルリさんはヒョイっと態勢を変え一度樹の先端にぶら下がり、俺に遠慮したのか少しだけ反動をつけると、ビョンと手の力だけで全身を樹の上に運んだ。
「うわっすげ」
思わず声が出てしまう。
「では、しばらくの間お待ちください」
樹に着地しそう言うと、そのまま土壁に移動しロッククライミングの要領で3、40メートル先の頂上に向けて登り始めた。
一人になったところで久々にステータスの確認をしてみた
名前 マリア・ルーエルト(フジムラ アキヤ)
種族 人間
職業 娘
性別 女(男)
年齢 16(27)
レベル 1
状態 正常
力 30
耐久力 10
器用 40
賢さ 10
敏捷 20
精神力 20
運 70
スキル
生活一般 Lv2
魔力錬成 上級
固有スキル
九死一生
威圧
権限解放
第六権限 空間制御 Lv1
ん、、、、ん!?
これか、これだよな絶対。
前回確認した時にはこんな表記無かったし。
権限解放、、、、。
これがリョーマの言ってた能力の一端の貸与ってやつか、俺がマリアの魔力を扱った事で能力が解放されたというところだろう。
で、この空間制御って?
意識を空間制御に向けると文字が浮かび上がってきた。
空間制御 Lv1
座標指定:任意の場所にマーキングすることが出来る
転移:マーキング箇所に移動することが出来る
ビンゴだ、転移、いわゆるテレポーテーションってやつか、これのせいで今の状況がある訳か・・・・・。
あ、逆にこれを使えば、今すぐにでも家に帰れるんじゃ、、。




