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日常?6

すいません、更新する期間が空きすぎてしまいました。連休を利用して、短いかもですが、何話か投稿したいと思います。

「お嬢様、私の手を掴んで下さい。」

「は、、はい」


回想により心に少し余裕を持たせた俺は、ルリさんの言葉通りに、ブラブラになっていた左手を持ち上げ右手首を掴む。

少しでもルリさんの負担にならないよう最小の動作をしたつもりだったがあまり関係なかったらしい、掴んだ途端にヒョイっと樹の根元部分まで持ち上げられお腹を中心にくの字型にうつ伏せにさせられた。


「お嬢様、お怪我は?」

「な、、無いと思います」

「そうですか・・・・・良かった。」


俺と同じような態勢で本当に心配そうな顔をして俺の顔を覗き込むルリさんの顔は俺とは違う意味でぐしゃぐしゃになっていた。

その顔を見た途端に俺の目からもさっきとは違う心のこもった涙がツーっと流れ、同時に笑顔になった。


「ありがとう、ルリさん」

「いえ、とんでもありません」

「でも一体何がどうして、こうなったのかな?」

「私にも、、何分こういった経験は初めてですので

とにかく今はこの状況をなんとかしないといけませんね」

「そうだ・・・・・ね」


あ、やべ、、、安心して気を抜いた途端、地面が見えない今の状況を脳が認識してしまった。

全身に悪寒がはしり、腹から始まった震えが全身に回り始めた。

怖い、、、、、。

俺、高所恐怖症だったの忘れてた。


ポンっと左肩にルリさんの手が置かれた


「お嬢様見てください」


差し出された左手の上に一匹の蜘蛛が乗っていた。


「おわっつ 蜘蛛」

「はい、蜘蛛です」

「え、、何で、蜘蛛?」

「この子に少し働いてもらいます」


というとルリさんは樹の上に蜘蛛を離す。

と同時に意思を持ったかのように俺の方に突進してくる、それも物凄いスピードで。


「え、、、え、ええええ」

「大丈夫ですお嬢様、私を信じて身を任せて下さい」

「う、、、うん」

「もし、苦手なようでしたら目を瞑っていて下さい」

「はい」


目を瞑ってしばらくすると、カサカサと何やら音がする。

想像すると悪寒がはしるので止めておこう、、、。

そういえば、止まる気配のなかった高所恐怖症からくる震えがいつの間にか止まっていた。


「フフン」


時折、ルリさんの方から鼻歌のような、小気味のいいリズムが聞こえてくる。

リズムに合わせて蜘蛛の動きが止まったり早くなったりしているのは気のせいだろうか?


「お嬢様、もう目を開けていただいて結構ですよ」

「うん」


目を開けると


「んんんん?」


蜘蛛の糸でぐるぐる巻きになった俺がいた。

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