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日常4

普段、ベットで寝ているか庭園を散歩する位で娯楽といった習慣が無い分、ルリさんの佇まいと、ドジっ娘のギャップ萌えは、精神安定剤の如く俺に作用し安らぎを与えてくれる。


「酷いです・・お嬢様・・笑いすぎです」


ルリさんの縮こまった姿勢がさらに小さくなる。


「あ、、、はは、ごめんごめん、ルリさんが可愛くってつい笑いすぎちゃった」

「可愛いだなんてとんでもないです」


止めて下さいとばかりに縮こまった姿勢から右手を伸ばしフリフリ無言で懇願するルリさん。


「本当にごめんなさいルリさん、今日呼んだのは、ルリさんにこの国の、、というか、この世界について教えて欲しくてきてもらったんだ。」

「この世界ですか?」


スクッと姿勢がなおり真剣な眼差しで俺を見つめるルリさん。


「うん、もうお父様から聞いてると思うけど、俺

「俺?」

「う、、、コホン」


コホンて、、ベタな、、。


「私は呪いが原因で色々な記憶があやふやになっちゃてて、正確な情報を仕入れないと不安なの」

「仕入れるですか?」


ポカンとするルリさん。


「んー知らないと不安というかなんというか」

「それなら旦那様にご相談された方がよろしかったんじゃないでしょうか?」


そりゃそうだ、父親であるルダ・ルーエルトはこの国でも有数の商人で、他国とも貿易の繋がりがあり、この件にはうってつけの人物だった、、が。


「お父様には断られちゃってね」

「はぁ・・・そうなんですか」


ルリさんは自分の事のように落胆のため息を吐いてくれる。

そりゃ勿論、父親には相談済みなんだけど、、、、。


「天恵を失ったお前を守れるのは家族だけだ!!!

父さんは稼いで稼いで稼ぎまくるぞーーーーー!!!!」

「うふふ、お父様ったら、昔に戻ったみたい。

もしかしたらマリアにも妹か弟が出来るかもしれないわね」


・・・・・・


そこは置いておこう。


「え、じゃあ、、、。」

「ああ、これから父さんは忙しくなるから、お前の側にいてやる事はできない、許せ。」

「私も貴方に何処までもついていきますわ、昔の血が騒ぎますわね、、、うふふ。」


ガバっという音を立て抱きしめ合い見つめ合う二人。


「で?」


アツアツな所失礼します。

抱きしめ合う二人の間に割って入る俺。


「あ、、うん、、、まぁそのな、、、その話なら、、そうだ、、ルリさんに頼んだらどうだい、、、、?」

「ルリさんに?」

「ああ、彼女は元冒険者でこの国の事なら表の事はまだしも、裏側に関しては私以上に詳しいだろうし、あの強さなら、他国でも活動していただろうな」

「あの強さって、お父様ルリさんが戦ってたのを見たことがあるんですか?」

「ああ、この屋敷の使用人の選抜を行った時にな」

「選抜?」

「ああ、使用人といっても、色々あってな、炊事家事等を専門に行う使用人と、屋敷の家人、家財を守る、守役としての兼業の使用人がいる、エルザさんは家事専門の使用人で、ルリさんは守役との兼業といった所だな。

ちなみにキリエの世話をしてもらっているエマさんは守役と兼業の使用人さんで、選抜ではルリさんに次いでの実力の持ち主だったな」


エマさんか、母親と一緒にいる所をよく見かけるが、会釈程度でまだ直接会話をした事がない。

ただ、あのふくよかそうな身体から、ルリさんに次いでの実力の持ち主とは想像がつかなかった。


「マリア、今貴方、エマの外見から想像がつかないって顔をしてたわね、ダメよ、女は外見じゃないんだから」

「はぁ」


母よあなた鋭い洞察力ですね。


この二人の印象が自分の中でどんどん変わっていく。

この世界の人々は皆こんなに暑苦しいのだろうか、、。


「じゃあ、ルリさんを1日お借りしてもいいんですか?」

「お借りも何も、元々ルリさんはマリアの守役として雇っているんだから何の問題も無いだろう。」

「そうだったんですか?」

「そんな事まで忘れてしまったのか、、、。

まぁ、お前は当初から、ルリさんに関しては無関心というか、興味が無いというか、お前が、呪いを受けてこの屋敷に戻ってきてから全ての世話をしていたのもルリさんだったんだがな。」


屋敷にルリさんが来てからの記憶はあまりなく、本当に挨拶程度で、会話をした記憶が無い。

かすかな記憶として俺というか、マリアの世話を懸命にしていたルリさんの記憶はある。


「ちなみに、お父様にも守役の使用人さんはついているんですか?」

「私にはキリエがいるからな、何の問題もない」


うーん、、、。

別にこれ以上掘り下げる気は無いので、この件に関しては、無視でいいか。


「では早速明日にでもルリさんに頼んでみます」

「うむ、エルザさんには私が話しを通しておくから、問題無いぞ。」

「ありがとうございます。」


「では行こうかキリエ」

「はい旦那様」


俺が礼を言うと二人は互いの手を取り、俺の部屋から出て行く。

近い近い、距離近い、全く、娘の前で何やってんだか。

出て行く時、キリエが俺の方に振り向くと、軽くウィンクしてきやがった。


・・・・・リア充めぇ・・・・・・




「という訳なんです。」

「ふふ、あのお二人らしいですね」


クスクスといった感じで手で口を覆いながら笑うルリさん。


「承知しました、私がお答えできる事でしたら何でもお答え致します。」

「ありがとう、ルリさん」








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