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日常2

体調が日に日に良くなっていくのを実感している今日この頃、ようやくトイレもお風呂も自分で出来るようになりました。

使用人の皆様本当にありがとうございました。

行動範囲も一部屋から屋敷の庭全体に広がった。

リハビリがてら庭に出ると、よく手入れされた庭園の花の匂いに包まれ非常に心地よい。


外出はまだ父親から禁止されていて、屋敷の外にはまだ出た事がない。


まぁそれもそのはず、勇者もとい、英雄だった自分の娘が剣も魔法も使えないただの「娘レベル1」になってしまったのだから心配するなという方がおかしなものだ。

ただ、父親は英雄というブランドに価値を見出しておらず、純粋に自分の娘としてマリア、つまり俺を愛していたのには助かったというか、嬉しいというか、本当に人として尊敬に値する人物だと思う。

そこで俺は話の辻褄合わせの為に記憶障害と呪殺の印の後遺症という話をでっち上げた。


事実、家の蔵書にあった魔法の書を参考に基本の五属性魔法と呼ばれる木、火、土、風、水の魔法を行使しようと試みたが、「パスっ」というすかした音がするだけで何も起こる予兆すらなかった。


まぁ、パス音だけでも「うおっ」と声が出てしまったのは内緒の話。


しかし、、なぁ、、娘レベル1では今後どうしたらいいか指針が立たないのが現状である。


何でさっきから娘レベル1という単語が出て来たかというと、魔法の実験と共に、リョーマから借りた力も試してみようと試行錯誤していたら、ある日、パッと目の前にゲームでいうところのステータス画面が開いた事に始まる。


その時も御多分に洩れず声を出してしまったのは言うまでもない。


それによると俺の現在のステータスは


名前 マリア・ルーエルト(フジムラ アキヤ)

種族 人間

職業 娘

性別 女(男)

年齢 16(27)

レベル 1

状態 病み上がり


力 30

耐久力 10

器用 40

賢さ 10

敏捷 20

精神力 20

運 70


スキル

生活一般 Lv2


固有スキル

九死一生

威圧


という感じだ。


平均がどうだか分からない分、俺の実力がどうなんだか検討がつかない。

まぁレベル1で職業が娘なんだから箸にも棒にもひっかからないのは目に見えている。

でも異世界に来たからには冒険してみたいというのが本音だ。

リョーマも楽しめって言ってたし。

だからステータス画面が目の前に出現した時は嬉しかった。


指針か、、、。


そう、俺はもっとこの世界を知らなければいけない、これから生き抜く為に、何よりマリアの願いである復讐を成功させる為に。


まぁ元はと言えば、戦闘に特化し過ぎてあまり一般常識を詰め込めてこなかったマリア本人の問題が大であるんだけど。

それは心に秘めておこう。


はい


というわけで本日は特別講師をお呼びしています。


コンコン


「はい」

「ルリです、お呼びとの事で伺いました」


扉越しに本日の講師さんの声が聞こえる。


「どうぞ、入って下さい」

「失礼致します、お嬢様」


今日も凛々しいルリさんが深々とお辞儀をしながら入室してくる。


「あっ、こっちに来て座ってください」


俺は定位置のベットの近くに用意した椅子をルリさんにすすめる。


「はい」


スーっと足音をさせず、優雅に椅子の前に立つとそっと椅子を引くルリさん。


・・・・・・・・


「あ、、」×2


赤面するルリさんは慌てて椅子の前に回り込み腰を下ろし、座りながら椅子を持ち上げて、できてしまった距離をズズッと縮める。


「ウプッ、、、。」


笑いを堪える俺の肩は小刻みに震えてしまう。


「失礼しました、ついいつもの癖で」


と、ルリさんは下を向きながら俺に謝罪をした。


「ふぅーーーー」


俺は息を整えると本題に


「ははっっはっっっはっは」


入れなかった。







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