迷宮からの脱出3
「なに?」
思わずヴァイスはそれに尋ねた。しかし、それは呼びかけには答えない。
―――シ…テ…エラー。エ…ージェ…シー、レス…ア・プロ…ラム強…実行。
その声には何の音程もない。ただひたすら文字を一つ一つ読み上げるように、音を羅列していく。おそらく意味のある言葉なのだろうが、現代言語ではないせいで聞きとれない。しかもところどころ途切れるせいで、何を言っているのかもわからない。
―――レ…トア・プロ…ラム実…完了。
―――シス…ム・…ーチ。
―――システ…・エラーを確認。
―――レ……ア・プログ…ムを再…行し…すか?
「……ん?」
―――レス…ア・…ログ…ム……試行しま…か?
いくつか、聞き取れる単語が有る。
―――レ…ト…・プ…グ……を再試……ます…?
もう一度。
―――レスト…・プ…グラム…再…行しますか?
修復処理を実行しますか、か?
そう考えて、ヴァイスはすこしだけ首をかしげた。あまり言語学は得意ではない。正直翻訳に自信が無かったのだ。
―――…スト…・プ…グラ…・………行します…?
声は相変わらず途切れ途切れの言葉を繰り返している。どうも実行させないと、いつまでも繰り返しているらしい。だが、お陰で何を言っているのか、ヴァイスは聞きとることができた。
ただ、修復も処理も両方とも魔術用語だ。どちらも“エルバラダ魔術体系”の原典などに載っているもので、一七〇〇年前から使われている世界言語とは少々毛色の違うものだ。最近ではそれを発展させ、世界言語で使うことが可能な平音詠唱法が主流になっているので、普通に魔術を勉強しただけでは今どき使われることはまずないだろう。しかし。
―――レスト…・プ…グ…ムを再…行しますか?
相変わらず、声は無感動な音を流し続けている。それは聞く者によっては、不気味な響きとなるだろう。それを聞くヴァイスも、背中にゾクゾクと走る物を感じずにはいられない。
―――レストア・…ログ…ムを再…行しま…か?
ヴァイスの顔は、歓喜の笑みに歪んでいた。
なんと、素晴らしい!
迷宮核に乗せたままの手が、ぶるぶると震える。いままで『迷宮』でこんな事象が報告されたことはなかった。それだけでも素晴らしいことなのに、どうやらこれは誰かの意思を確認しようとしている。つまり、ちゃんと機能しているのだ。
―――レス…ア・プ……ラム………行…ま…か?
確かに多少壊れているのは間違いない。しかし五百年前の文明の一端が、目の前に姿を現しているのだ。こんな素晴らしいことはない。
もはや飢え死のことなどヴァイスは忘れ去っていた。
―――レス…ア・プ……ラムを再…行しま…か?
相変わらず、流れる音声は同じものだ。この処理を行わないと先に進めないのだろう。いや、やらなくても良いのかもしれないが、名前の通りだとすれば、やった方が良いものだろう。下手を打って台無しにするわけにはいかないのだ。
しかし、だとすると誰がそれを実行させる?
―――レス…ア・プ……ラムを再…行しま…か?
また音声が流れるのを聞き、ヴァイスは少し首をかしげながら言った。
「……実行」
なんとか引っ張り出した原典の知識から、発動の単語を探し出す。途端、ピーっと、やけに耳障りな音がして、ヴァイスはぴくんと震えた。次に聞こえてきた言葉に息をつく。
―――マ…ター…証…確認。
―――レス…ア・プログラム実行。
どうやら、成功したらしい。再び例の耳障りな音が響いた。
こういう事態は、流石に歴史の知識の中には無い。失敗したらどうなるか、考えるのも恐ろしい。ヴァイスは額にかいた汗をぬぐい、その音が鳴りやむのを待った。
―――レストア・プログラム実行完了。
―――システム・サーチ。
―――システム復旧率87パーセント。
―――通常稼働に問題ありません。
「通常稼働、ね?」
つまり何かの時には問題になるということか?
ヴァイスはまた首をかしげた。
エルバラダ・ガルタイア魔術王国に関する書物はある程度の数存在している。しかし、それらは全て当時の周辺国の者たちによって書かれたものであり、大抵の場合手紙やちょっとしたメモのような形をとっている。魔術王国人自身によって書かれた書物はヴァイスの知る限り、存在しないのだ。
そのため実際この魔術王国が、どのような国だったのか。実はそれすら解明されていない。それはこの構造物、『迷宮』自体の役割についても言える。
いまでこそ『迷宮』なんて呼ばれているが、それは後世に付けられた名前だ。おそらく当時の呼び方があったはずだが、それも今のところ見つかっていないのだ。
何か重要な施設なのは間違いない。迷宮核の起動方法が記されていたのも、とある国の大使が母国に宛てた手紙に書かれていたのだ。どうやら起動すること自体が何かの式典だったらしい。少なくとも迷宮の稼働は式典になる程度の重要度を持っていたことになる。
だが、どういう意味において重要だったのかが分からない。もちろん今のように、金蔓という意味ではなかったはずだと思う。
まあ、家の竣工も祝うと言えば祝うものだし、昔重要だと思われていた遺物が実は当時の便所だったという事例もあるので、断言はできないが。
―――スタートアップ・プログラムを起動します。
ヴァイスが思索にふける間も、声は勝手に話を進めている。
修復が済んだおかげか、幾分か声も聞きとり安くなった。どうやら、あそこでの確認を済ませれば、あとは進むものらしい。
―――マナ・サーキュレーション・システム、シリアルナンバー8893は、これより稼働準備に入ります。
―――メインシステム稼働。
―――セントラル・システムの存在が感知できません。
―――アクセスに不具合が出ています。
―――このまま稼働した場合、アップデートができない可能性が有ります。
―――続行しますか?
「中央制御機構?」
また奇妙な単語が出て来た。
言葉の通りなら、おそらく、これを制御するための何かのはずだ。だがこの迷宮核のある部屋以外に、この『例外』の場所で他に重要そうな部屋は見つかっていない。
迷宮の構造はどこもある程度の規則性を持っている。この迷宮核を安置する大部屋が一つ、そこへ至るための地形に沿って作られた変則的な長い通路が一つ。そして、その通路上にいくつか部屋が有るというのがその基本だ。
これはどこの迷宮でも変わらない。いままで自分のような歴史や考古学に携わる者、そして無数の冒険者たちがそれを隅々まで調べたのだから、おそらく何かを見逃しているということはないはずだ。
これは制御機構の存在が感知できないといっている。それが作られていなかったのか?
ヴァイスは少し考えて首を振った。いや、迷宮の基本構造はどこも同じだ。そしていったん稼働してしまえば破壊することは不可能に近い。つまり世界各地に点在する『迷宮』は全てが完成形であり、それとほぼ同じ構造をしているここもまた、これで出来上がっていたと考えられる。
ならば中央制御機構とは当時有って、今は無いもののことを指しているということになるだろう。
ヴァイスは小さく舌を鳴らした。
おそらく接続という単語が出ている以上、どこかに信号なり魔力回路なりを流しているはずだ。機材さえあればそういう物も調べられるのだが、今のヴァイスには無い物ねだりというものだろう。これではどうしようもない。
仕方ない。
「続行だ」
―――マスターの承認を確認しました。作業を続行します。
また、例の嫌な音が鳴り響く。
万が一不具合が出たとしても、その場合はこれが壊れるだけだ。出来ればそれも避けたいのだが、とにかく行ける所まで行ってみるしかない。
今はまだ立ち上げの段階だと声は言っている。つまり、この先が有るはずなのだ。ヴァイスはその耳障りな音を聞きながらひたすら待つ。
その間に頭の中の情報も整理しているのだが、今一つ気が散って仕方ない。どうにも、若返ったせいか、こういう音に大しての感覚も蘇ったらしい。嫌なくらいに良く聞こえる。こつこつと、杖を鳴らす音が耳障りな音の中に混じる。
それにしても、主人?
頭の中の大量の情報を整理していると、ふと先ほど言われた単語に気がついた。かなり世界言語も混じっているが、まだ原典レベルの単語が多いせいで今一つ理解が追いつかないのだ。お陰で気づくのが遅れた。
その中で出て来た『マスター』という単語の意味は主人のことだ。精霊や悪魔、天使の召喚術を使うときに使われる。今回もおそらく同じ目的で使われているはずだ。だが、誰が『マスター』?
ヴァイスは背中に冷や汗の感触を感じた。少し固まっていると、嫌な音が鳴り止んだ。
―――スタートアップ・プログラムが完了しました。
―――ファイアーウォールを起動…。
―――ディフェンス・システム、を、……起動中。
―――モニターを起動します。
迷宮核の光が強まった。ふおんと、風の鳴るような音がして、光が迷宮核の上に何かを描き出す。
突然のことだったが、それを見逃すまいとヴァイスは目を細めて見続けた。空中で光が格子を描いて翡翠色の半透明の板となり、その上に文字が刻まれていく。そこにはこう書かれていた。
「これが制御盤か……」
右上に小さい文字でそう書かれていた。使っている文字が世界言語のおかげで、読むだけなら何とかなる。
さらにその表題の下には、主要機構、構造配置、防衛機構、魔力残存量と、様々な項目が羅列されていた。最後にあるその他とは何だろうか?
―――スタートアップを完了しました。
―――システム・コントロールはモニターより行ってください。
「これのことか?」
半透明の板を見ながら、確認するように呟く。画面を起動という言葉の後に出て来たのだから、おそらく間違いではないだろう。どうやらここの機能をこれで制御できるらしい。
そういえば、いつまでこうしていればいいんだろうか?
迷宮核に触れたままになっている右手に、ヴァイスは目を向ける。そういえば、最初は手触りを確かめたかったんだった。
どうも感触は普通の水晶玉と大して変りないらしい。水晶と違うのは、触っても冷たくないことくらいだろうか? 他にこれといった感想が浮かばない。
これも歴史的には貴重な体験なのだがそれ以上のことが起きてしまったせいか、どうも色々なものが押し流されてしまったらしい。
おそるおそる、ヴァイスは迷宮核から手を離した。
手を離して、少し待つ。相変わらず画面は中に浮かんだままだ。どうやら問題ないらしい。
一つ息をつき、画面に向き直る。ここからが肝心だ。
これで制御が可能なら、ヴァイスが脱出することも可能かもしれない。そうすれば、迷宮核を壊す必要もなくなるのだ。正直今のままだと、ほとんど何も調べられない。機材も色々持ってきたいし、出来ることならエルバラダ魔術体系の原典言語に詳しい専門家も連れてきたいところだった。
そのためにもこの画面をいろいろいじって、脱出の方法を探さなければならない、
ヴァイスは画面に手を伸ばした。
しかし、途中でその手が止まる。まだ画面まで、一尺ほど距離が足りない。
別に自分の意思で止めたわけではない。ではなぜこの手は止まっている? ヴァイスは自身の体を見下ろした。
視線の先には、小さな足を精一杯伸ばしている子供の足が有った。今にも足の筋肉がどうにかなりそうにもなっている。
どうやら背が足りなくなっているらしいことに、今さらながらヴァイスは気づいた。小さく舌を鳴らすと、ヴァイスは迷宮核の台座に慎重に足をかけた。幸いなことに、台座は竜の手の形をしている。その手のひらの部分が少しだけ出っ張っているのだ。そこに足を引っ掛けながら迷宮核を脚の間に挟むようにして、どうにかバランスをとる。
「さて……」
長すぎた杖が役に立った。それをつっかえ棒のように使って、どうにか体勢を安定させる。
いよいよヴァイスの目の前に画面がその姿を見せてくれた。一番上に主要項目と書かれた、その半透明の謎の存在を前に息をのむ。
ここからが問題だ。調べることももちろんするが、何事もなくここから脱出することが今の一番の目標となる。一応それに役に立ちそうな単語もあったので、希望はある。ただ制御といっても、どうすればいいのだろうか?
画面をじっと観察する限り、これは魔力で作られているものらしい。形は長方形。大きさは、ちょっとした図鑑程度だろうか? その上に、例の様々な文字が並んでいる。良く見るとその文字は四角い枠によって囲まれていた。それは見ようによっては、時々迷宮などで見る仕掛けに形が似ているような気がする。その部分を押すと、何かしらの仕掛けが作動するのだ。まさかこれも同じものなのだろうか?
ヴァイスはひとまず、主要機構と書かれている部分に手を伸ばした。
感触は、在る。硝子板でも触っているような感じだ。その感触が指に伝わった瞬間、ピーっという例の音がして、画面が切り替わる。
「おお!!」
思わず声を上げた。危うくバランスを崩しそうになったが、なんとか杖にしがみついて踏みとどまる。そうしながらも目は食い入るように画面を見つめたままだった。
切り替わった画面に出て来たのは、これもまた様々な文字だった。しかし、その大半を数字が占めるようになっている。上から下、右から左へと隅々まで目を通していたヴァイスは、その中にある一文に目を止めた。その文字は、いくつもある文字の中の一番上に書かれていた。
そこには『マナ・サイクル・エフィシエンシー』と書かれていた。敢えて訳すなら、『魔素循環効率』といったところか? その横に書かれている数字は“0”。つまり、全く循環が出来ていないということになる。
この魔素循環効率の文字は、一番上に書かれている。つまり、この主要機構の中の一番重要な部分ということになるはずだ。ヴァイスは何となくそう判断した。
根拠が無いわけではない。これはどうやらメモのような画面らしいのだ。見た限りこの画面には、先ほどのような仕掛けが有るわけではない。書いてある文字はどれも『魔素循環効率』のような文字の羅列でしかないし、その横に数字が書いてあるだけだ。一応パターンが有るらしく、どれそれがいくつであるといったことがひたすら書かれている。魔素残量が“75”、魔物が“1”、正常稼働率が“83”といった具合だ。
勿体ぶった論文でもあるまいし、こういったメモはまず重要なことを最初に書き出していくのが常套手段だ。見た限り何かの表のようにも見えるのだが、総括が書いてあるわけでもない。滅んだ国の会計表などを調べたこともあったが、なんとなくあれに似ていると思う。
さてそうだと仮定した場合、なかなか興味深い事実が分かってくる。つまりこの『魔素循環効率』というのが、この迷宮の主要な機能、もしくはその一部だということになるのだ。
魔素というのは古い言い方で、今は魔力という場合が多い。どちらも同じものだ。これは三七八年前、魔術師コーエンの発見が基になって呼び方が変更されたことによる。
コーエンの功績はそれまでは魔素という物質としてこれを見ていたものを、それは一つの解釈に過ぎないと証明して見せたことだ。それ以来、魔素という言い方はせず、魔力というのが正しいとされている。
しかし運用上は、そのどちらでも大して問題が有るわけではない。実際、“エルバラダ魔術体系”では魔素という言い方が用いられているが、それで何か問題が起きたという話は聞いたことが無い。つまりこの施設は書いて字のごとく、魔力を循環させるための装置ということになるのだ。
そういえば『マナ・サーキュレーション・システム』と、『声』が言っていたことに今頃気付き、ヴァイスは小さく唸り声を上げる。
この施設の名前は『魔力循環制御機構』。つまりそういうことだ。
だが、それならさらに疑問がわいてくる。
この巨大な構造物全てが、それを指しているか?
それとも他に用途が有り、この機構がその一部なのか?
他の迷宮もこれと同じものなのか?
何故、これを世界中に作ったのか?
考え始めれば切りがない。ヴァイスは首を振って、ひとまず考えを打ち切った。今考えても仕方ないことだ。これは後で学会なりなんなりに持っていって発表し、意見を求めたほうが良いだろう。出来ればの話だが。
まだ調べなければいけないところはたくさんあるのだ。それをやってからでも遅くない。
ヴァイスは気持ちを切り替えると、戻ると書かれている部分を押した。
思った通り、画面は最初に映した主要項目へと戻っていた。次は構造配置だ。実はヴァイスはこれに期待していた。名前の通りなら、出口をなんとかできる可能性が有るからだ。
その個所を押すと、また画面が切り替わる。そこに出て来たのは設計図のようなものだった。形からして、この迷宮の物に間違いない。
「ん……?」
その設計図の上に、なぜか赤い点が一つだけあった。それに画面も少しおかしい。構造配置の横に防衛機構の文字が見える。先ほど確かに自分は構造配置のところを押したはずなのだが?
ヴァイスはやはり画面の片隅にある、戻るの個所を押した。主要項目の画面に戻り、もう一度構造配置の個所を押す。
やはり出てくるのは、先ほどの設計図の画面だ。そして相変わらず、赤い点が画面上に表示されている。良く見るとこの画面には小さい文字で説明書きがされていた。そこにはこう書かれている。
―――構造の変更は画面上の操作より行って下さい。
この言葉の通りだとすれば、この設計図をいじることで施設内の構造を変更できるらしい。どうやるのかは分からないが、おそらく扉を錬成して見せたのと同じことをするのだろう。そこまでは良い。
では、この赤い点は何か?
ヴァイスは防衛機構の方へと手を伸ばした。すぐに画面が切り替わる。
そこに書かれているのもやはり設計図だ。ただこちらは構造配置よりも細かく色々書かれている。
設計図と一緒に表のようになった個所があり、一つの名前と、“1”という数字だけが書かれている。他にも魔物生成や、罠機構なんていう物もあった。そして説明書きもされている。
―――魔物、罠の配置設定は画面上より行ってください。
なるほど、と思う。おそらくだが先ほどの構造配置と同じように、この設計図をいじることで魔物などの配置設定を、つまり、防衛機構の設計を行えるのだろう。この二つが同じ設計図を動かすように出来ているのは、おそらく構造を動かした時などに魔物の配置が噛みあったりしておかしなことになるのを防ぐためだ。このように設計しておけば、間違いも少なくなるに違いない。ヴァイスはうなずこうとして、有る部分を見て首をかしげた。
おかしい。
ヴァイスは目を皿のようにして、ひたすら設計図を隅から隅まで見渡した。
設計図上の赤い点は、魔物の配置を表していると考えて間違いない。魔物の数は“1”となっているのだ。つまりこれが魔物なのだろう。ほかに何か気になる点はないし、どこを見回してもそれだけしかない。だがそれならばなおのこと、おかしいのだ。
その赤い点のある個所は、この迷宮にある唯一の巨大な丸い空間の中だ。そのほぼ中央に、その赤い点は存在している。
そしてこの迷宮にある唯一の巨大な丸い部屋とは、ヴァイスが今いるこの空間に他ならない。その中央の場所というのはつまり、迷宮核のある場所、ヴァイスが今立っているところだ。
そこまで考えて、ヴァイスは今日、何度目かの呆然とするという気持ちを味わった。唯一表示されている魔物、その内訳が目に付いたのだ。
そこには種族『ヒト族』、数“1”と書かれていた。