表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傍にいられたら  作者: 柚子ティー
4/16

勉強

「……」

「……」

「……えっと、わかってる?」

「「まったく」」


ただいまあたしたちは勉強中。

もうすぐテストが行われるため、いつもの4人でテスト勉強をしている。

テストっていっても中3でやったことの復習みたいなもんなんだけど……。



江口くんはともかく、恵には入試の前に教えたはずなんだけどなあ。



ここがわからない、そこもわからないという2人に柿沢くんとあたしで説明していく。

あたしも、そこまで頭がいいわけじゃないからときどき柿沢くんに教えてもらってるけど。


「……だから……こうなるんだけど」

「あっ、ちょっと待て海斗!わかったかも」

そういって江口くんはシャープペンを走らせた。

「……こうかっ!」

「うん、あってるよ」

それを聞きガッツポーズをする……が、

「けど、ここは図書館だからもうちょっと静かにしてね」

という言葉ですぐに下ろされた。


周りを見ると他の人達がこっちを見ていた。

きっと江口くんの声で集中できなくなってしまったのであろう人たちに、心の中で謝る。


「ねえ唯、海斗くん」

江口くんに手を焼いていて、しばらくほったらかしにしてしまっいた恵に声をかけられた。

「ん?……あ、ごめん。どうしたの?」

「ここはこれでいいの?」

「それでいいよ、ね?」

あたしはすこし不安で柿沢くんを見た。

そしたら柿沢くんはうなづいてくれる。

「いいよ、高嶋さんはもうすこしだね、頑張れ」

「うん、ありがと」

恵は照れながらそう言った。


恵は人見知りだから最初はいろいろ心配してたけど、柿沢くん達と仲良くしてるのを見ると、心配しすぎだったのかもしれない。

今も楽しそうに3人で話してるし。



「唯、なにボーッとしてんだよ」

「ううん、なんでも」

あたしが言って笑うと、すぐに視線が逸らされた。


あれ?あたし江口くんを怒らせるようなことしたっけ。

ボーッとしてたのがいけなかったのかな……。

「江口くん、ごめんね?」

「ハア?なに謝ってんだよ」


ん?……まあいっか。気にしないでおこう。


「いや、なんでもないや」

「……変なやつ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ