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傍にいられたら  作者: 柚子ティー
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胸の痛み

今日、4人でカラオケに行くことになった。

提案したのは恵。


学校が終わってからもこの2人を見ないといけないなんて嫌だったから断りたかったけど、

「唯も行くよね?」

と聞かれてそういうわけにもいかなくなった。


行くと答えたとき、江口くんが心配そうにこっちを見た。

......それだけでも彼が私のことを気にしてくれているとわかって嬉しかった。



カラオケでも2人はラブラブで見ているだけで辛くなった。でも2人の手前、そんな顔はできない。

江口くんはあたしを気にしながらも、2人をからかったりしてて。

柿沢くんも恵も楽しそうだった。

ずっと手をつないでたし……。


みんなが笑顔だからあたしも笑った。必死に。


あたしにしてみればそれは辛くて、苦しくて最悪な時間だった。



カラオケが終わって柿沢くんたちと別れた。

江口くんが別れる前に

「大丈夫か?」

と声を掛けてくれたから、ついその優しさに甘えたくなったけどなんとか我慢して笑った。

……嘘の笑顔だって気づいてると思うけど。



家に帰って、帰り道でずっと考えていたことをつぶやいた。



「あの2人とは、あんまり一緒にいないほうがいいよね……」




――それしかこの胸の痛みから逃れる方法がないと思った。


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