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臨模を司る少年の物語  作者: グラン
捨てられたら少年とチート
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プロローグ2

ふむ、剣という物は中々慣れぬものだな。


何時も通りに稽古をし、何時もように学園に通い、何時も席で担任を待ち、何時もの如くギリギリの時間にやってくるアイツの馬鹿面を見詰め、何時もの様に挨拶を交わすべく口を開いた瞬間、それは何時もの光景から外れていった。


異世界への召還。

ハッキリ言って迷惑この上ない所業ではあるが、切羽詰まった状況で短絡的思考でもって、

王家に伝わる禁術を使い私達を喚びだしたらしい。

唯一の救いは、クラス丸ごとの召還であったこと…か。


正直に言ってしまえば私1人が召還された場合と複数で召還された場合とでは大きく変わってしまう。

一人では…まあ柄では無いのだが心細いが多数入ることでそれが緩和されている。


しかし、生き残り元の世界へ全員無事に戻れるかと考えれば無理だろう。

戦闘職、非戦闘職といった解りやすいほどに解りやすい生命線を維持できるのは召還されたクラスメート28人と担任を含めた29人のうち14名。

特に上位戦闘職を持つのは私を含め6人と少ない。


特に、今現状中心となって皆を纏める芹沢裕貴の職はこの世界において重要な役割を持つ「勇者」である。


対人戦闘では素人でしかない彼であるが、与えられた恩恵による身体能力によって騎士

団員達と斬り結ぶ事が出来ているようで、クロリアス皇国皇帝達ににも多大なる期待を寄せられているらしい。


私もそんな戦闘職についたのだが、如何せん手慣れた武器がないために扱い切れていない。

「剣舞士≪ソードダンサー≫」という大仰な職だ。


しかし、それだけ大仰な名前だけあってその能力は隔絶している。


LV1


HP 160/160 

MP 95/95

STR 30

DEX 35

VIT  20

INT 25

AGI 25

MND 25

LUK 20


と言った具合だ。


芹沢のように、ステータス補正系のスキルは持っていないが補うかのようにスキルによる死角から死角への移動術である「縮地」と古くは仙術に分類され、空間を蹴りつけ立体移動が可能となった「虚空瞬動」を得ることが出来た。

これらの技術と元々修練をしてきた天道流闘術により、私自身の生き残る確率は高い。


しかし、アイツはそんな恩恵を受けられなかった。


.........私が守る、か。


中々おつなものだな。

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