プロローグ
皇歴1年 ルナの月
それは数多の召還者の中でたった1人の少年が時代を、世界を、そして過去に起こりし怨恨全てを解決に導き、世界を完全に統一させた伝説の一つである。
これから記す事は伝説でありながらも、全てが事実であり、誇張など一切無いありのままの真実を記す。
これは、1人の少年の物語。
彼を支えた少女達の物語である。
突然ではあるが、僕はチートステータスである。
出来れば引かないで見て欲しいのだが、実際に僕のステータスを公表する前に幾つかの段階を踏んで公開しようと思う。
先ずは僕たちを召還した、この世界ウェルスタリアに住まう一般的な人間のステータスがコレだ。
LV1
HP 20/20
MP 10/10
STR 15
DEX 10
VIT 15
INT 10
AGI 10
MND 10
LUK 10
まあ、成人男性の平均を表すものであるので軽く参考にしておいて欲しい。
そして次が国へ仕える軍人やギルドに所属する所謂冒険者達を平均化するとこうなる。
LV 12
HP 120/120
MP 70/70
STR 45
DEX 30
VIT 35
INT 25
AGI 20
MND 20
LUK 15
これについては本当に平均化した物であり、当然ながら超一流と言われる冒険者や軍人にはステータスの値が4桁も当たり前である。
そして、僕のステータスがコレだ!
LV 1
HP 220/220+22
MP 80/80+8
STR 35+7
DEX 20+4
VIT 25+5
INT 19+4
AGI 20+4
MND 15+3
LUK 15+3
職業:勇者 聖騎士 聖者
スキル:勇猛なる光 全ステータス20%Up
極致突破 レベルアップの際ステータス補正×3
まあ、なんといっても目立つのは職業だね。
まずは、勇者。
うん、勇者だ。
それ以外に説明が出来ない。
寧ろ説明は不要だろう。
そして聖騎士についてだけど、これは戦士職の上級派生の職業である。って僕たちを召還した国の聖光騎士団団長であるゲラール隊長が教えてくれた。
流れとしては、戦士→剣士→騎士→聖騎士らしい。
10000人に1人位がなれる王国騎士の憧れの職業のようで、前衛職の中ではトップ
クラスの職のようだ。
そして聖者。
これは僧侶系の職業に於ける中級職。
神官→聖者→聖浄士→クレリックといった流れであり、俗に言う回復魔法が使える。
中級職であっても僧侶系の職者は戦闘に立つことが少ないため、レベルアップの機会が少なく回復魔法を使える多くの人たちは神官のままで一生を過ごすことが多いらしく、聖者であってもかなり有用らしい。
召還された理由は近々復活するであろう魔王を倒す事。
そのためにも、聖剣と勇者の存在が必要不可欠であり、勇者の因子を持ったもの達がこうして召還されることになったのだ。
因みに嘗て召還された勇者っは剣を持った警察の人でコッチの煙草を気に入ったみたいで、ゴローという名前だったらしい。