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この世界で生き残るために  作者: スタ
四章 ゲームシナリオ編
50/61

暗く淀んだ瞳の先は(***視点)

早くも一話投稿です。

とは言え、今回はとっても短いです。

前話とつなげても良かったのですが、一応他者視点なので分けてみました。

 


「失敗か・・・・。」



 とある王都を一望できる丘の上。


 私の隣にいる男は忌々しげに眼下の先を見下ろしていた。

 チラリと男を見遣るが何の感情も浮かびはしない。

 私は冷めた目で目の前に広がる光景を見下ろした。




 計画は順調だった。

 このままいけばあの国は滅びる。

 強力な結界術を保有するイスール国を滅ぼせれば、イスールよりも強力な結界を持っていない他は如何とでもなる。



 あと少し。


 そうあともう少しで・・・・・


 それなのに、


 ああ、なんて忌々しい。


 勇者一行、いや、あの女。




 初めて会った時から目障りだった。

 あの何もかも見透かすかのような瞳が。

 周りなんて何とも思ってはいないかのような感情の見えない顔が。

 魔術の才能は、私よりも劣っているというのに。

 常に私よりも一歩先を行く。

 ああ、忌々しい。


 常に私の先を行くあの女。



 何故あの女なの?

 憎らしい。


 ああ、何て憎らしいの!!!


















「エルゼリーゼ・ファウマン。必ず地獄に落としてあげるわ。」


 女は一人目深に被ったフードの裏で笑う。

 暗く歪んだその瞳は、この街に居るであろう人物ただ一人に注がれていた。





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