22.ないしょのプレゼント
「せんせい、おねがいします!」
今はおべんきょのじかんです。しってます!
でも、ミッチェがいないじかんなの!プレゼントよういしたいのよ~。
おねがい、おねがい、お~ね~が~い~っ!
「いけません。先生はお勉強を教えるのがお仕事です。真面目にやらなければ先生が叱られるのですよ?」
「……せんせい……ぐすっ、ぼく、ぼくぅ~」
「えっ?!あの、泣かないでくださいませっ」
「だってミッチェによろこんでほしいのに……、なのに、……ひっく、うぐ、うぇ~んっ!」
「分かりました、今日だけ!特別に今日だけですよ!」
「……姉さまも?」
「ああもう!ユーフェミア様もです!」
「やた!姉さま、せんせいがいいって!」
「……嘘泣き?!」
「ちがうよ?ほんとにかなしかったの。うそちがうのよ?」
「…………もういいです。今日はこのお部屋で自由時間ですわ」
「せんせーありがと!だいすきっ」
「……我が弟ながらちょっと怖いわ」
「ぷっれぜんと♪ミッチェにわたすっ、ぷっれぜんと♪」
ぼくはえをかきます!
ミッチェはお花がにあうから、きれいなお花と~、そだ!ちょうちょさん!
「姉さま、なにしてるの?」
「リボンにミッチェのお名前を刺繍してるの」
「姉さますっごいね!チックチクぬって、でっきあっがり~♪」
「……集中してるから話しかけちゃダメ」
「はーい」
ぼくもしゅうちゅーよっ!
ミッチェはニコニコえがおなの。だーいすき。
あとは、姉さまもとなりにかいて、ぼくははんたいっかわ。
できたっ!すごい、ぼくじょうず!
…………父さまかくのわすれちゃった。
えっと、このへんに……うん?ちっちゃい。父さま、カブトムシみたい?
ん~~、カブトムシかっこいいからいっか。
「せんせい、みて!かけました!」
「あら、明るい色でとっても綺麗ですね」
「うん!ミッチェはね、お花みたいなの。きれいでね、いいにおいよ!」
「まあ、すてきですね。この子はユーフェミア様かしら」
「そうなの、こっちがぼく!」
「とても楽しそうですわね。綺麗なお花に蝶や……カブト虫?も上手ですね」
「父さまかいたら、カブトムシにへんしんしたの!」
「……伯爵様?」
「いっつもくろいふくなのよ」
「んんっ、あの、すてきなプレゼントが用意できてよかったですわね?」
「うん!」
「先生、私もできました」
「どれ……ああ、上手に縫えてます。よく頑張りましたね」
「先生、ご協力くださりありがとうございます。明日からは真面目に勉強いたします」
「はいはい!ぼくもです!」
「先生もすてきなプレゼントが見れて嬉しかったです。明日からまた頑張りましょうね」
「「はいっ」」
「ミッチェ、よろこんでくれるかな?」
「喜んでくれるわよ」
「このおへやにかくす?」
「そうね、ここならミッチェも来ないし。メモを付けておくわ。ミッチェへの誕生日プレゼントだから触らないでくださいって」
「わーい!たのしみだね」
「そうね、さ、行きましょう」
「うん!」




