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容姿端麗声完璧な私ですが、生活能力はポンコツでした。  作者: 髙橋ルイ
第1章:容姿端麗 声完璧な私ですが、生活能力はポンコツでした
5/95

透花さんって、悠真くんのこと……?

読んでくださりありがとうございます!


この作品 『容姿端麗 声完璧な私ですが、生活能力はポンコツでした』 は、

完璧な見た目と声を持ちながらも、生活能力ゼロのポンコツ女子・玲奈と、

そんな彼女を無自覚に甘やかす悠真、

そして二人の関係に気づき始めた透花が織りなす、じれったいラブコメです!


今回は、玲奈の中で「悠真くんのことが好きなの?」という疑問が生まれ、

透花との関係も微妙に揺れ動く回になっています。

三角関係の幕開け!? 玲奈は透花の気持ちをどう受け止めるのか――!?


ぜひ最後まで楽しんでいってください!

昨日は楽しかったなぁ~♪


 私は朝からゴロゴロと布団の中で伸びをする。


 悠真くんに久しぶりに会えたし、何だかんだでまたお世話してもらっちゃった。

 悠真くんって、いつも私のこと助けてくれるんだよなぁ……。


(うーん、悠真くんってほんと優しい!)


 そう思いながら、スマホをチェックする。悠真くんからの連絡は……ない。

 ちょっと寂しいような、でも特に用事もないし仕方ないような、そんな気持ち。


「……あ、そうだ。今日は養成所かぁ」


 私はベッドから飛び出し、着替えを始めた。


養成所の帰り道

「今日はお疲れ様でした~!」


 レッスンを終えて養成所を出ると、街の空気が気持ちいい。


 ふと、周りを見渡すと――どこかで見たことのある女の子がいた。


(あれ? 悠真くんのクラスメイトの……えーっと、名前なんだっけ?)


 昨日会ったばかりなのに、名前がパッと出てこない。たしか……透花さん?


 彼女はぼんやりと歩いているように見えた。


(なんか……ちょっと元気なさそう?)


 気になった私は、思わず声をかけた。


天宮 玲奈「あっ、透花さん?」


橘 透花「……え?」


 透花さんが驚いたように振り向く。


「こんにちは! 昨日はどうも~!」


 私は笑顔で手を振る。


 すると、透花さんは少し戸惑いながらも、小さく微笑んだ。


橘 透花「あ、玲奈さん……」


天宮 玲奈「透花さん、これからどこか行くんですか?」


橘 透花「……ちょっと寄り道して帰ろうかなって思ってたところで……」


「そっか~! じゃあ、せっかくだし一緒にお茶しません?」


 私がそう言うと、透花さんは少し驚いた顔をした。


橘 透花「えっ、いいの?」


「もちろんです! 私、悠真くんのお知り合いの人とはもっと仲良くなりたいな~って!」


 私がそう言うと、透花さんの目が一瞬だけ揺れたような気がした。


橘 透花「……うん、じゃあ、少しだけ」


カフェにて

「へぇ~、透花さんって悠真くんと同じクラスなんですね!」


「うん。悠真くんとは、けっこう前から知り合いで……」


 透花さんはゆっくりとコーヒーをかき混ぜながら話してくれた。


(そっか、悠真くんとはずっと一緒なんだ……)


「悠真くんって、学校ではどんな感じなんですか?」


「え? どんな感じって……」


 透花さんは少し考えるように目を伏せた。


「うーん……たぶん、玲奈さんが思ってる悠真くんと、そんなに変わらないかも」


「そっか~! じゃあ、やっぱり面倒見がよくて優しいんですね♪」


 そう言うと、透花さんがピクッと反応した。


「……玲奈さんって、悠真くんとどんな関係なの?」


「え? 悠真くん? うーん……お世話係?」


 私がそう答えると、透花さんの表情が少し固くなったように見えた。


(あれ? なんかマズかったかな?)


「……玲奈さんは、悠真くんのこと……好きなの?」


「え?」


 突然の質問に、私は思わず目を丸くした。


 そんなこと、考えたことなかった……いや、でも……。


 確かに悠真くんといると楽しいし、困った時はいつも助けてくれる。


(……でも、それって“好き”なのかな?)


「えっと……わかんない?」


 私がそう答えると、透花さんは少しだけ表情を和らげた。


「そっか……うん、ごめんね。変なこと聞いて」


 透花さんはそう言って、微笑んだ。でも、その笑顔はなんとなく少し寂しそうだった。


帰り道

 透花さんと別れたあと、私はひとりで歩きながら考えていた。


(悠真くんのこと、好き……?)


 そんな風に考えたことはなかった。


 でも、透花さんが悠真くんのことを気にしているのは、すごくよく分かった。


(もしかして……透花さんって、悠真くんのこと……?)


 そう考えた瞬間、なんだか胸の奥がもやっとした。


(なんだろ……この気持ち)


 よくわからないまま、私は夜の街を歩いていった。

(……透花さんって、悠真くんのこと好きなのかな?)


 家に帰っても、ずっとそのことが頭から離れなかった。

 透花さんの微妙な表情、私の「わかんない」という返事のあとに見せたあの笑顔。


 まるで……安心したような、それでいて寂しそうな顔だった。


(なんか……ちょっと気になるなぁ……)


 私はソファに寝転がりながら、スマホをいじる。悠真くんからのメッセージは……来てない。


(……まぁ、特に用事もないし……)


 だけど、なんとなく寂しいような気がして、私は思わず悠真くんにメッセージを送った。


【玲奈】

「悠真くん、元気~?」


【悠真】

「は? なんだよ、いきなり」


【玲奈】

「特に意味はないけど、なんとなく?」


【悠真】

「なんとなくで送るな」


 いつもの悠真くんらしい返し。

 それを見て、ちょっとだけ安心する。


(うん、やっぱり悠真くんは悠真くんだ)


 だけど、そのあとすぐにまた透花さんのことを思い出した。


(透花さんって、悠真くんのこと好きなのかな?)


 考えても答えが出ない。でも、透花さんは確かに悠真くんのことを気にしていた。


 私が悠真くんのことを「お世話係」って言った時も、何か言いたそうな顔をしてたし……。


(……もし、透花さんが悠真くんのこと好きだったら……私、どうするんだろう)


 そこまで考えて、ふと気づく。


(……っていうか、私、なんでそんなこと考えてるんだろ?)


 考えても仕方ない。そう思って、私はスマホを置き、目を閉じた。


翌日・学校

 次の日、私はちょっとだけ早めに学校に着いた。


(なんかモヤモヤするし、悠真くんと話したらスッキリするかも)


 そう思って教室に入ると――


「……あ」


 透花さんが悠真くんと話していた。


 しかも、なんだか……ちょっと雰囲気が違う。


(……なんか、いつもより近くない?)


 悠真くんは普通に話してるだけだけど、透花さんの顔が少し赤い。


(……あ、これ、やっぱりそうかも)


 透花さんの悠真くんを見る目。

 それは、私が今まで見たことのない表情だった。


 でも、悠真くんは……まったく気づいてない。


「おはよ~!」


 私はいつも通り明るく声をかけた。


 すると、透花さんが少し驚いた顔をして、すぐに微笑んだ。


「玲奈さん、おはよう」


 その笑顔が、やっぱりどこかぎこちない気がして……私は、なんだかソワソワした。


休み時間

 午前の授業が終わり、私は悠真くんの席へ行った。


天宮 玲奈「悠真くん、お昼食べよ~」


高坂 悠真「はいはい、待てって」


 私はいつものように悠真くんの隣に座る。

 なんとなく落ち着く時間。


 だけど……


(透花さん、こっち見てる……?)


 チラッと視線を感じて透花さんの方を見ると、彼女はすぐに目をそらした。


(え、なに? なんか気まずい……?)


 そう思いながらも、私は気にしないふりをして悠真くんと話し続けた。


午後・体育の時間

 体育の授業が終わり、私は汗を拭きながら教室へ戻ろうとした。


 すると、廊下の向こうに透花さんの姿が見えた。


 いつもより少し元気がなさそうに見える。


(……ちょっと、話しかけてみようかな?)


 私は透花さんのところへ向かい、声をかけた。


天宮 玲奈「透花さん、今日元気ない?」


橘 透花「……え?」


 透花さんは一瞬驚いたように私を見た。


「なんかあったなら話聞きますよ?」


 そう言うと、透花さんは少し考えてから、静かに言った。


「……玲奈さんって、本当に悠真くんのこと、なんとも思ってないの?」


 その質問に、私は……また、答えに詰まった。


「……それって、どういう意味ですか?」


 私がそう聞くと、透花さんは少し俯いて、言葉を選ぶように話し出した。


「……玲奈さんは、悠真くんとすごく仲がいいよね」


「うん、それはまぁ」


「……でも、それを見てると……私、少し複雑な気持ちになるの」


 透花さんの声は、どこか切なかった。


 それを聞いた瞬間、私は心がざわついた。


(私が……透花さんの気持ちを邪魔してる……?)


 そんな風に思ってしまって、なんだか胸が苦しくなった。


(悠真くんといるの、楽しいのに……)


 でも、透花さんのことを考えると、それを素直に喜べなくなる。


(……どうしたらいいんだろう)


 答えの出ないまま、私は透花さんの言葉を反芻していた。

「……私、少し複雑な気持ちになるの」


 透花さんの言葉が、頭の中で何度も繰り返される。


(複雑な気持ち……って、やっぱり透花さんは悠真くんのこと……?)


 私はどう返事をしたらいいのかわからなくて、ただ俯いてしまった。


 透花さんも、少し困ったように微笑む。


「ごめんね、変なこと言っちゃった」


「あ、ううん……」


「私、悠真くんとはクラスメイトとして仲がいいだけ。玲奈さんとは違うし……」


 その言葉に、私はまた引っかかる。


(私とは違う……?)


「透花さん、それってどういう――」


 聞こうとした瞬間、後ろから声が飛んできた。


高坂 悠真「おい、玲奈! 何してんだよ、授業始まるぞ!」


「あ、悠真くん!」


 私が振り向くと、悠真くんがいつもの無愛想な顔でこっちを見ていた。


「ほら、さっさと行くぞ」


 悠真くんは何の気なしに、私の手を取って引っ張る。


「ちょ、ちょっと待ってよ!」


「何してんだよ、早く行くぞ」


 急かされているうちに、私は何も言えなくなって、ただ悠真くんに引かれて歩き出してしまった。


 そして、その瞬間、透花さんの視線を感じた。


(……あれ? なんか、透花さん……)


 気のせいかもしれない。でも、透花さんの表情は、少しだけ強張って見えた。


(……やっぱり、悠真くんのこと……)


 透花さんが何を思っているのか、私にははっきりとはわからなかった。

 でも、ひとつだけはっきりしたことがある。


 ――なんでかわからないけど、私、ちょっとだけ心がざわざわしてる。


放課後

 授業が終わり、私は机に突っ伏してぼーっとしていた。


(なんか……今日、ずっとモヤモヤするなぁ……)


 透花さんのあの言葉。

 悠真くんのことをどう思ってるのか、ちゃんと聞けなかった。


「……はぁ」


「なんだよ、珍しくため息なんかついて」


「うわっ!?」


 突然声をかけられて、私はビクッと肩を跳ねさせる。


 顔を上げると、悠真くんがこっちを見ていた。


「玲奈がため息なんて珍しいな。何かあったのか?」


「……別に、何もないよ」


 私は慌てて笑顔を作って、誤魔化した。


 悠真くんは一瞬だけ私をじっと見つめたけど、特に深く突っ込んでこなかった。


「まぁいいけど。帰るぞ」


「う、うん」


 私は鞄を持って、悠真くんの隣を歩く。


 でも、どこか落ち着かない気持ちのままだった。


帰り道

 悠真くんと並んで歩く帰り道。

 いつもなら、私が適当に話して、それに悠真くんがツッコミを入れる――そんな感じなんだけど、今日はなんだか気分が乗らない。


 私は何気なく、悠真くんの横顔をちらっと見た。


(……悠真くん、透花さんのこと、どう思ってるんだろ?)


 それを、なんで私が気にしてるのかはよくわからない。


 ただ、透花さんが複雑な気持ちになってるのなら、それを知っているのに何も言えないままなのは……なんとなく、後ろめたい気がした。


「なぁ、玲奈」


「ん?」


「お前、本当に今日は変だな。なんか悩んでんのか?」


「べ、別に! なんでもないよ!」


「……ふーん?」


 悠真くんは怪訝そうな顔をしながらも、それ以上何も言わなかった。


 私は慌てて誤魔化しながら笑ったけど、モヤモヤは消えなかった。


夜、家にて

 部屋に戻っても、やっぱりスッキリしない。


(……透花さんに、ちゃんと聞いてみようかな)


 そう思った私は、スマホを開いて透花さんにメッセージを送った。


【玲奈】

「透花さん、今日の話、ちょっとちゃんと聞きたいかも」


【透花】

「……うん、私ももう少し話したかった」


 返事がすぐに来た。


 やっぱり透花さんも、まだちゃんと話しきれていないと思ってたのかな?


(……そっか、なら、ちゃんと話さなきゃ)


 私は少し深呼吸をして、スマホを握りしめた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


今回は、玲奈が透花の気持ちに気づき、モヤモヤし始める展開になりました。

悠真は相変わらず鈍感ですが、玲奈の中では何かが変わり始めています。


透花との関係、そして悠真への気持ち――

玲奈はまだ答えを見つけられないままですが、




感想や評価をもらえると励みになります!

それでは、また次回!



※この作品はAIの協力の元作成されています

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