プロローグ
いかに必要とされ、正当化されようが、戦争が犯罪であることは変わらない
アーネスト・ヘミングウェイ
人類史学、歴史学両方の面において、人類が初めて冒した最大の愚行。戦争
『戦争』
読んで字のごとく戦い争う、一度戦争が起これば、そこには人間の尊厳も権利といったものは存在自体が許されていなかった。
それがこの第一世界に起こっている。
ある時は、親を殺されたからという理由だけで国家を戦争にまで巻き込んだ復讐者。政治を理由とし戦争をけしかけようとする政治家。
どれだけ人間の理性が戦争というものに警鐘を鳴らしいようがいまいが、人間はそれらを容易に超えてしまうほどの感情を持っているということを、
だから我々は、戦争というものと、人間の感情というものを知り、理解しようとしなければならない
そうしなければ戦争により人類が滅んでしまうからだ。
クラウリッチ・ゼークト『私戦論』より抜粋
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この世は乱れに乱れていた
あるものは嬉々として戦争をし、あるものは嫌々と戦争をし、あるものは搾取され、あるものは搾取する、ある国は淘汰され、ある国は淘汰する。
それがこの世の常識になるのもそう遠くないだろう、と。
この世は混沌に満ちていた。
だから世は英雄を求める、国は英雄を求める。
故にこそ各国は英雄を欲している。
リッケンハイム王国も同様に英雄を求めていた。
『この世が乱るる時、其は地へと降り立ちこの世を憂いて宣言す、
この世に英雄現れし、彼の者の武より智に優れ、胆あるものなり』と。
「リッケンハイム神話 第一章―神の啓示―」より抜粋
どうも皆様初めして、klemaと申します、以後お見知り置きを。
私が書く初めての作品ですので、至らぬ点、ご不快に思われる事があるかもしれませんが、そこのところはご了承を
読者の皆様の暇を少しでも和らげることが出来たら幸いです。
それでは、Bye!