表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命の輪  作者: 青紫せい
皇国グラディータ
6/8

ファミリー

兄の名前はソレル。年齢はミリアティスより1歳上の6歳。成長が早いのか2人並ぶと2〜3歳位離れているように見える。実際ミリアティスは成長期に寝ていたわけだから体は小さい。体力はこれからつけなければならない。

「ミリアは赤ちゃんと同じだってお母様が言っていたから僕が色々教えてあげる」

この兄は小さいながらに自分の持つ知識を教えてくれた。

それによると父はこの国の皇帝で母は皇后だという。

国の名前がグラディータ。それがファミリーネームらしい。(皇帝って?え?なんかお金持ちっぽいと思ってたけどどんな世界なの?このお兄様が色々教えてくれるけどもう少し詳しい知りたい。こういうときは多分……聴いてる?…ね、)

[…はい…]

(やっぱり見てた。良かった〜ちょっと聞きたいんだけどなに皇帝とか皇后とかなに?詳しく!)

今まで生きていた世界とは全く違う様で次元が違うとか常識が違う。皇国と呼ばれるこの国は他国と比べるとやや大きい国だという。近隣にはいくつかの国があり貿易らしいことはそれなりにあるようだ。そして一番驚いたのは魔法が存在している。皆が使えるのではなく特別な人がある種のルールで使うことが出来る。

(私は?)

[まだ、わかりませんね。寝てましたから]

(あらそれ嫌味かしら?)

[いえ、事実です。] 

本当にこの世界が両親のいた元の世界というならなにがあって二人で渡ったのか?さらに自分はどうしたらいいのか?これが一番不安なのだがまだ幼児でただ毎日成長するしかない。

(お兄様のお話を聞いてしっかり勉強しよう。体力もつけないとなんかかなり小さいらしいし)

お話しだけでなく散歩にも連れ出された。母と兄と3人だったところにとうとう父親である皇帝があらわれた。いつかは来ると思っていたが案外早くやって来た。お兄様と同じ髪と目の色、年の頃は40代後半というかんじかいささか怖い印象のいかにも国の代表といえる風貌である。流れ込んだ記憶の風景にみた姿より実際は大きくてでも優しそうな顔が自分を見ている。「おとーさま」そう言うのがやっとで「ミリアティスやっと声が聞けたな。」安堵の表情である。

忙しい中を抜けて来たのだろう直ぐに側近と戻っていった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ