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運命の輪  作者: 青紫せい
天羽みのり
3/8

5才児

鏡と気付くまでさほどにはかからなかった。ただ映っているのが自分と認識するのにややかかり、ただあ然とした。(生まれ変わったのね。本当に5歳なのね。確かにそんな感じだわ。)死んで魂常態のときはなんとなく人の形を保っていたのを思い出した。実体がないのだからそんな気がしただけだろうけど、こんなふうに前世の記憶持ったまま幼児の自分を見るなんてそれも日本人じゃなくて西洋系とかに驚いていた。(顔ちっさい目おっきい何色緑かな?髪なんてなんでこんなに長いの?切りなさいよ!金髪なのかな?子供だから薄い色なのかな?)まじまじと己の姿をみながら考えていたら人の気配がした。この部屋の入口と思われるまえに数人の足音が止まる。コンコンとドアをたたく、「☓☓☓☓」なにか話して開けて入って来たのはメイドのような服を着た3人の若い女性たち。鏡の前でたつ自分を見て叫んだ。「☓☓☓☓☓!」「☓☓☓☓?」言葉が分からない。やや聞き取れたのは「ミリアティス」名前かな?と思われるワードを繰り返した。(なにかしたか?)

困惑のなかで案内人がこそっと語りかけ[昨日まで寝たきりだったんですよ。起きるのも2人がかりで](あ〜二度寝のせいか〜)ちゃんと返事するんだったと今頃になって反省した。まあとにかく起きたからにはこの世界をしらないと生きていけない。現に言葉が理解できないし、自分が誰かもわからないのではどうしょうもない。いまは情報収集あるのみと決めた。3人は自分の身じたくを整えてくれた。こんな小さな子供に3人とはなにかお金持ちの子供なのかなと少し嬉しく思っていたらイキナリドアが開いた。「ミリア!」はっきりと名前を呼ぶキレイな女性が入って来た。3人とは明らかに違う服装のこの人は母親?かしらと思った。「ミリア!☓☓☓ミリア!☓☓☓☓!」名前連呼しか分からないが、涙で化粧がぐちゃぐちゃだけどわかる。この人は間違いなくママなんだ。

そしてこの日を待っていてくれていたと胸が熱くなるのを感じた。

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