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運命の輪  作者: 青紫せい
天羽みのり
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ミリアティス

外の明るさに気がついて目を開けた。近くに白い薄い布がある。目でたどるとカーテンの様に上から下がっている。(これは天蓋ってやつ?病室のカーテンはもう少し厚手でベッドのまわりを囲っているのになんだこれ?)触ろうとして自分の手を伸ばそうとしたが(あ、私死んであの世に来たんじゃ、、、ない!思い出した!案内人がいてどっかに送るとか言ってたわ。荷物じゃあるまいに)そう思ってしっかり目を覚まし起き上がろうとしたが出来なかった。身体が小さい。その代わり自分の声が自分でも驚く位の発声をした。

「オギャー」えっ?今の自分なの?えっ?赤ちゃんなの?

気づきさらに記憶が有ることに驚愕した。(生まれ変わったのならそれでもいいけど、私の意識ってあっていいの?)困惑した私に話しかける声が聞こえた。

「みのりさん気がつかれましたか?」案内人の声だった。

えっ?どうして声聴こえるの?記憶はあるし普通じゃないとかやだやだ、もう一回寝よう。なにもきこえない!

返事もせず目をつむった。

こんな状況は夢だけでいいっても死んだのに天国ってないのかー。 寝てやる。返事なんかするものか!


「いいかげん起きて下さい。何年寝るつもりですか?」

(なによちょっと二度寝したくらいでそんなに怒らないでよ)

「さすがに5年目ですから」えっ?5年目まさかへんな冗談はやめてよと言い返そうと目を明けて起きるとさっき赤ちゃんだったのに少し大きくなっていた。(幼稚園くらいかな?5年?そこまで寝ていた?寝たきりなん?なんでもっと早く起こしてくれないの!)逆ギレなのはわかってるが幼児が寝たきりなんてどんな世界でもヤバイじゃない。「寝たきりではないですよ。生活はしてましたね。ただなにも話さない子どもなだけです。」これは親は大変だ。わるいことをしてしまったと急いで起きた。しかしベッドが高い。足元に近い方に長椅子があったのでそこから降りた。

降りた先に人影がみえた。それは鏡に映る自分の姿だった。

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