女医と妹
雪奈のプロポーズ? から数日が経過した日のこと。
俺は担当の医者から呼び出されて病院内にある診察室に居た。
「如月優馬君……君は……」
「はい……」
俺は先生から検査結果が書かれた紙を見せられながら説明を受けた。
そこには、俺の体の異常について書かれていた。
「あなたの精子は異常なほど活性化しているわ。濃度が通常の100倍近い数値を出しているわ。これは明らかに異常よ……もしかしてだけど、如月君……あなた、この私の姿を見て勃起するんじゃないかしら?」
俺は、目の前にいる白衣を着た女医を見て生唾を飲み込んだ。
彼女は、身長は160cmぐらいでスタイル抜群だ。髪はロングヘアーで顔立ちも整っており、美人という言葉が似合う。
胸も非常に大きい。
正直、好みだ。
そんな彼女が、誘惑するように足を組んで俺を見つめてくるのだ。反応しない方がおかしいだろう。
俺は自分の下半身に目を向ける。
すると、ズボンの一部が盛り上がっていた。
俺は慌てて隠したが時すでに遅しだ。
女医は妖艶な笑みを浮かべている。
俺は恥ずかしくなり俯く。
「やっぱりね……君の体は、300年前の男性と同じみたいだわ。簡単に言えば、思春期真っ只中なのよ。だから、異性に対して性的欲求が高まっているの。そして、その結果、精液が異常なまでに活発化してるわけだわ」
300年前の男性か……
ただ単純に貞操観念逆転世界に来たわけではなさそうだな……
そんなことを考えていたら、どうやら顔が険しくなっていたらしい。
俺の様子を見た女医は、心配そうな表情をした。
そして、俺のおでこに手を当ててきた。
彼女の手はとても冷たくて気持ち良かった。
そのせいだろうか。
俺の心臓が激しく脈打つ。
「大丈夫? 熱でもあるんじゃない?」
俺は顔を赤くして固まっていた。
女医はそんな俺の顔を覗き込むように見て、首を傾げている。
なんて艶っぽいんだ……これが大人の女性の魅力なんだろうか……
白衣の下から覗く、底の深い谷間が俺を魅了してくる。
それに、上目遣いで俺を見つめてきている。
前世で恋愛経験皆無だった俺には刺激が強すぎる。
このままだと理性が崩壊してしまう。
だから、俺は目を逸らすことにした。
しかし、それがいけなかった。
俺は視線を下に外した、そしてその先にあるものを見てしまった。
それは、ストッキングに包まれた女医さんの綺麗な足だった。
その瞬間、彼女は俺の右手を掴み、ストッキング越しに太股に触れてさせてきた。
柔らかくて、とても暖かい感触だった。
「ふふっ、可愛いわねぇ〜。私に発情しちゃうの? こんな身体で良かったら好きなだけ触らせてあげるわよ」
女医さんは楽しそうに、笑いながら言った。
「や、やめてください。これセクハラですよね!?」
この世界では、女性が男性の身体に触る方がセクハラのはずだ。
俺はなんとか保っていた理性で、女医の手を払いのける。
「あら? ごめんなさい。でも、仕方がないじゃない? こんな魅力的な男性を前にしたら我慢できないもの」
「なっ……」
「それにしても、貴方のソレは本当に大きいわね……」
そう言って、女医さんは俺の膨れ上がった下半身にイヤらしく触れた。
その瞬間、ゾクッとした感覚が全身に走る。
俺は、思わず体をビクンと震わせて、椅子から転げ落ちそうになった。
そんな様子の俺を見て、女医さんはクスリと笑う。
完全に遊ばれてる……
俺は羞恥心を感じながら、この場から逃げようと立ち上がる。
しかし、女医に肩を押さえつけられ、また座らされた。
今度は逃がさないと言わんばかりに、女医は俺の膝の上に座り、抱きしめてくる。
そして、耳元に口を寄せてきた。
甘い吐息が俺にかかる。
俺の体温は急上昇していた。
もう限界だ……これ以上は耐えられない。
俺は力づくで振り解こうと抵抗する。
しかし、全く敵わなかった。
女医さんは俺から離れない。それどころかさらに密着してきた。
柔らかな胸の感触がさらに俺を興奮させる。
「ちょ、ちょっと!? 離れてくださいよ!」
「嫌よ。だって、これからお医者さんとして貴方のアソコを治療するんですもの。ほら、大人しくしなさい!」
「ちょ、どこさわって!?」
「何って、ここの治療をするのよ。いいから任せなさい。すぐに終わらせてあげるから!」
「いや、待って!? そこだけはダメですって!?」
「大丈夫!優しくしてあげるわ!」
「いやぁあああ!!」
ーーーこの後、めちゃくちゃ治療されました。
「えへへー♪ お兄様♡」
「ゆ、雪奈……離れてくれないか?」
「嫌です! 私は今からお風呂に入りますけど一緒に入りましょう」
雪奈は、俺の服を脱がそうとしてくる。
俺はそれを必死に抑えていた。
ここは、病院内にある大浴場の脱衣所だ。
病院内になぜ? と思うかもしれない。
どうやらこの病院に入院できるのは、お金持ちや政治家などの超VIPの有力者やその家族だけらしい。
つまり一般人である俺がここにいるのは不自然なのだが……どうやらそれには少し訳があるとのこと……
まあ、それは今は置いといて。
俺は、現在進行形でまたもや雪奈に襲われている最中だ。
俺は、何とかして引き剥がそうとするが力が強すぎて無理だった。
どうしてこっちの世界の女性はこうも力が強いのだろうか。
どう見ても筋肉の量は俺の方があるはずなのに……
そしてなぜ、俺がこんな状況に陥っているかと言うと、診療室で女医さんに治療され終わった後のことだった。
結局俺は、自分の息子が完全に治るまで徹底的に搾り取られた。
そして、俺のアレが完治した後のこと。
女医さんが帰り際に、俺にこの大浴場のことを教えてくれたのだった。
いざ入ろうとした時、どこからともなく雪奈が現れ現在に至るのだった。
「だから、離してくれないか? 流石に恥ずかしいって……」
「わかりました……じゃあお背中を流してあげます。その後なら問題ありませんよね? 行きましょう」
「ねぇ、俺の話を聞かないのはデフォルトなの?」
「さあさあ、早くしてください。時間が無くなってしまいます!」
何も躊躇いもなく、雪奈は服を脱いでいく。
俺は慌てて目を逸らす。
しかし、チラりと雪奈の裸が見えてしまった。
雪奈のスタイルはとても良かった。胸は大きく形も良い。
ウエストはキュッとくびれていて、ヒップは小さく、脚はスラッとしている。
正直、めちゃくちゃエロかった。
俺の理性が爆発しそうになる。
だが、ここで負けるわけにはいかない。
俺は歯を食いしばり、理性を保つことに集中する。
すると、雪奈は俺の様子を見たのか、妖艶な笑みを浮かべて近づいてきた。そして、俺の手を掴み自分の胸に押し付けてきたのだ。
柔らかい感触が手に広がる。
俺は頭が真っ白になり、思考停止してしまった。
そんな俺を見て、雪奈はさらに強く押し付けてくる。
そして、俺の顔に近づけて、唇を奪ってくる。
「んっ……ちゅっ……んむっ……ぷはっ」
俺はなすがままにキスをされていた。
そして、数秒後にやっと解放された。
俺と雪奈の間に銀色の橋がかかる。
俺は、ボーッとしていた。
そんな俺を見て、雪奈は再び微笑む。
「行きましょう? お兄様……♡」
「あ、ああ……」
こうして俺は、女医と雪奈に完全敗北したのだった。
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