第10章
第10章
登場人物
ステラ、ルディア、ガルシア
外宇宙調査部メインルーム。
ナトルーのマップをモニターし、静観を続けている調査官達。
そこにはガルシアやポートルの姿も見える。
シャガン艦長のAnnラバウルに紹介を済ませ、メインルーム後側のドアから入って来るステラとルディア。どことなく申し訳なさそうに、そぉっと入室した。
ステラに気が付いたガレント部長、
ガレント「さて、この辺で一休みにしよう。各自休憩。」
ガレント「ガルシア調査官。」
後ろのドアから入ったステラに身振りで教えた。
ガルシア「あら、ステラ。どうしたの?調査部に来るなんて。」
ポートル「ステラさん。お久しぶりー……えっ、えーっ!」
ステラの後ろで恥ずかしそうにしているルディアが顔を覗かせた。
ポートル「わー。ステラさんAnnを従えたのねー。」
ステラ「は、はい。それで紹介しに来ました。」
ガルシア「まぁ。ソディナそっくりね。ジャンがソディナをスキャンして設計したのはわかるけど、瓜二つだわ。無限軌道の足回りが少し違う位で後はソディナみたい。」
ポートルは抱きついてスリスリしている。
ステラ「名前はルディアと言います。今後ともよろしくお願いします。
ガルシア「ルディア。ソディナと名前まで似てるみたいね。」
ポートル「かなり入れ込んでますねお嬢さん。」
ステラ「ポートル、冷やかさないで。私は真剣なんだから。」
ポートル「……私ね、フライと最初に出掛けたのは両親のお墓参り。フライには場所をメモリーしてもらいたくて。いえね、他にも色々出掛けたけどね。ステラもルディアと出掛けるといいわ。」
ステラ「ポートル……。そか。ルディアには色々教えてあげて、メモリーしてもらわなきゃって事ねポートル。分かったわ、そうする。」
ガルシア「格納庫に行きましょう。ソディナとフライを紹介しなきゃ。」
ポートル「さすがガルシアさん。賛成です!」
3人とルディアは廊下をたどり、格納庫に向かった。
Farrow-panの数カットの画。
そして調査部格納庫……。
ガルシア「ソディナ、外へ出て来て。」
ポートル「フライ、外にいるわ。出て来て。」
ミクラットとマーデクトから出て来るソディナとフライ。
ステラ「ソディナ、フライ。私のAnnルディアよ。今後とも宜しくお願いします。」
ソディナ、フライ、ルディアはさっそく同期している。
ガルシア「なんか急発展ね。」
ポートル「バーベキュー以来、ステラは何か決意したのかしら?」
ステラ「ええ。Annを見付けにビブレスまで行ったの。でもソディナが忘れられなくて……。」
ポートル「それでソディナそっくりのAnnに……少し足回りが違うけど、薄ピンクはカスタムペイントね。可愛いー。」
ガルシア「確かに足回りはソディナと違うわね。これでカッターの艦橋でサポートを?」
ステラ「いえ、不便なら変形させます。……ルディア、皆んなに見せてあげて。」
ルディアは両脚を収納して浮遊形態に。
ガルシア「まぁ、驚いたわ。ルディアは浮遊するのね。」
ステラ「そうなんです。バンズの提案があって、それをアリントス所長が取り入れてくれました。」
ポートル「まるでピコみたいね。」
ステラ「今後ピコにも会いたいです。」
ガルシアはソディナに寄り添って、片手にルディアを浮遊させている。
ポートル「ガルシアさん、それでは手乗りAnnじゃないですかー。」
ガルシア「浮遊する分、重さは感じない。またこの薄ピンクが可愛いわね。艦長の補佐がどれだけ務まるかしら、楽しみね。」
ステラ「その前に、ポートルに教えてもらった様に、どこかへ休暇をとって出掛けます。」
ディゾルプ