第4章
第4章
登場人物
ラムル、ガット、バンズ、グラン、ガルアム、ルイス、ジック、ルード、ガレント
Fade-inから、RJV本部長官席のラムル。
ラムル「ナトルーの艦船に告ぐ。地表面を捜索する事から、着陸して地下にセンサーを向けての捜索に変更。ナトルーの生命体は地下へ避難してかなりの時間経過がある。カモフラージュしてある可能性も考えて、搭乗しているセンサーを持つAnnを降ろす事も許可します。」
ガットoff「こちらハンジャ。ナトルーの陸地は星の2/3を占めています。」
ラムル「捜索が難航するのは承知しています。人海戦術の様で歯痒いけれど、ナトルー言語の通信を続けながら捜索するしかなさそうよガット。」
バンズoff「こちらケイドラーダ。働きアリさんがたくさん欲しいねぇ……良い方法を考えるよラムル。」
ラムル「SR-5にも来てもらうわバンズ。……ナトルーの生命体が、もし意図的に爆破して入口を塞いでいたなら、それっぽい岩や山はどう?入口の上に植物が覆っていたら?……もう上空から表面を探しても無駄な気がするのだけど。」
グランoff「入口の捜索はかなり難航しそうだ。待機中のSR-5はナトルーの入口捜索に加わる。全機大気圏突入。」
ガットoff「ガルアムがマップを作成しました。データを一斉送信します。チェックポイントを毎回送信してください。全艦全機は、移動の度にポイントの確認をして次に移動をお願いします。」
ガルアムの作成したナトルー星のマップはほぼ陸地を正確に捉えていた。
このマップはRJV本部や連邦軍司令室にも送信され、情報共有出来る様にした模様だ。
大気圏に降下してきたSR-5。
50機が散っていく。時折陽射しを反射し光っている。
ガルアムが作成したマップに、次々とチェックが付いていく画に変わる。
ガルアムoff「ガット様。マップのチェックが付き始めました。うまく機能している様です。」
ガットoff「了解ガルアム。…ここの地点も入口は無い。移動するよ。」
ガルアムoff「了解、ポイント送信。」
一方ケイドラーダのメインルーム。
操縦はジックに交代している。
メインテーブルのバンズの所に歩いて来るルイス。
ルイス「どう?ここの地点も無さそうね。」
バンズ「どんな入口をしてるかも分からないから、目視じゃ大変ですね。……ガルアムのマップだけが頼りなんて……。ここもダメだ。」
ルイス「ジック。ポイント移動お願い。この辺りの森に着けて。気になる所が目視出来たのよ。バンズ、次は降りてみましょう。」
ジック「了解。上昇します。」
移動するケイドラーダの遥か奥に数機のSR-5が降下している。
着陸するケイドラーダ。
着陸している支援艦ゲルニア周囲では、センサーを持つAnnが動き回っている。
ルードoff「船底のセンサーはフル稼働。オペレーターはAnnの管理をしっかり頼む。」
艦橋のメインモニターでは、マップが表示されている。
陸地海岸線には、発見出来ずのグリーン表示が点々と現れ、イエロー点滅の表示は探知中又は移動中の様だ。
マップ画面が別の場所のモニターのマップ(画面引きながら)にオーバーラップして、
ガレントoff「調査部としても協力したい所だが、しばらくはメンバーで名案を出し合う。このモニターに注視しながら、君達の調査体験からの意見を出し合おう。」
ノアーナ外宇宙調査部でもナトルー星のマップをモニターしていた。
調査部長のガレントも居ても立っても居られない心境だろう。任務に出ていない全調査官を招集して、会議となった。
モニターされているマップの引き画面から大陸がややズームされる。海岸線にはグリーン表示が目立っている画。(イエロー点滅は、SR-5と艦船の区別が付く)
ディゾルプ