表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステルスの惑星(ほし)ー絆編  作者: ほしのみらい
56/106

第20章

第20章

登場人物

ジャン、ステラ、本部オペ、ラムル


 カーラントの駐機場。

 ジャンは設計を終えた様だ。壁のモニターの前にいる。


ジャン「ステラ様。設計は終わりました。応答出来ますか?」


RJV本部、リラックスルーム。

ソファーに座るステラの腕のモニターパネルに受信の表示。


ステラ「あら、ジャンから受信。……ジャン、ステラよ。」


ジャンoff「ステラ様、設計が終わりました。完成想像図を構築してフローターにデータを送ってあります。今後、製作はバンの帰還を待って行いますか?」


ステラ「そうね……。任務の邪魔になるけど、フローターからバンズに通信して相談するわ。データを送って検討してもらう。ありがとうジャン。」


ジャンoff「私の設計は基本的なもので、そこからはバンの手直しが必要です。」


ステラ「分かったわジャン。じゃあまた会いましょう。」


 通信を終えると、ジャンはカウルが運んできた軍の廃材のチェックに向かった。


 ステラのフローター内。Annの完成想像図をさっそく見ている。


ステラ「あら、ソディナそっくり。これなら仲良くなれそう、嬉しいわ。……ここからデータを送れるかしら。」


 ステラはケイドラーダのメインテーブルにデータ送信を試みたが、送信不可の表示。


ステラ「やっぱりフローターの通信では無理ね……。カッターに転送して送るしかないなぁ……。待機中だし、データ送信だけ利用しよう。」


 ステラはデータを転送した後、艦船のドックに向かった。


 RJV本部メインフロア。モニターに第5支援駆逐艦カッターの艦橋内が映る。


本部オペ「長官。ジーグ艦長が艦船を起動、発進待機状態です。」


ラムル「カッターが発進待機?ステラに指示は出してない。どうしたのかしら……。オペレーター、カッターにソロ通信。」


 長官席のラムルはヘッドセットをして通信。


ラムル「こちら本部、ラムルよ。ステラ、発進待機なんて一体どうしたの?」


ステラoff「任務ではないのは承知しています。あるデータをケイドラーダのバンズに送りたいのです。」


ラムル「それは、ジャンの設計図ね?カウルから聞いてるわ。でもバンズは今大事な局面にいるの。後ではダメなの?」


ステラoff「私用であるのは承知の上です。長官、少しの時間だけ許可を……。」


ラムル「そのAnnは製作したらカッターに役立ってもらえるのかしら?」


ステラoff「もちろんです。補佐として役立てる様にします。」


ラムル「艦長として、正式に補佐を任命する為。やむを得ない臨時通信……としておくわ。但し邪魔になる通信は避ける様に。今はマルチ通信を開けている状態。ケイドラーダには内緒話にしておきなさいね。」


ステラoff「ありがとうございます長官。ケイドラーダのモニターテーブルにソロ通信してみます。」


 一方、ゲルニア編隊の到着を待つケイドラーダメインルーム。


バンズ「ん?ソロで受信中。データが転送されてる……。ルイスさん。少しの間、テーブルの通信をソロに切り替えます。」


ルイス「どうしたのバンズ?何かあった?」


バンズ「第5支援駆逐艦からソロ通信でデータ転送が。」


ルイス「第5支援艦……カッターよ。ステラだわ。バンズ、許可します。でも少しの間よ。」


バンズ「ルイスさん、ありがとう。……こちらケイドラーダのバンズ。」


ステラoff「任務中にごめんなさい。私用のソロ通信の許可は長官にもらいました。設計図のデータ転送がフローターから出来なくて、それでカッターからソロでデータ転送したの。手短に感想を伝えて。」


バンズ「Annの為にこんな事するとはステラもかなり入れ込んでるねぇ。……うんうん、ジャンはソディナそっくりによく設計してる。あとはアタイが……と言いたいところだけど、直ぐには無理。これをマットさん宛に送信して、科研に訪ねてください。」


ステラoff「分かったわ。その様にする、ありがとうバンズ。」


 通信を終えると、カッターの機関電源を落とし艦を出た。

 本部のモニターでも、カッターの機関電源が落ちたのを確認していた。


ラムル独り言off「ステラの用は済んだのかしら……。」

ディゾルプ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ