第13章
第13章
登場人物
ルイス、ガット、ジック、ガルアム、ラムル、本部オペ、ルード、ドラン
小惑星帯を通過中のハンジャとケイドラーダ。ようやくベルトを抜けるところまで進んで来た。
青白く尾を引きながら、小惑星帯方向からベルトの出口まで見えている2隻。
ケイドラーダ操縦席では……。
ルイス「ジック、先はあとどの位?」
ジック「まもなく出口です。」
一方のハンジャでも似たような会話がなされていた。
ガルアム「ガット様。まもなくベルトの出口です。」
ガット「やっと抜けてきたねガルアム。ベルトを抜けたらルイスさんに繋いで。」
岩石が散らばる中を手前に抜けて来る2隻。
ガルアム「ガット様、ルイス様に繋がりました。」
ルイスoff「ガット?さすが我が弟子だわ、やるわね。少しオートに切り替えましょう。本部に連絡するわ。」
ガット「これもルイスさんの操縦を見ていたからです。オート操縦に切り替えます。」
青白い尾は薄らいで、速度を落とす2隻。
RJV本部メインフロアでは、ラムルが通信を待っていた。
そこへモニターに映るルイス。
ルイス「こちらケイドラーダとハンジャ。無事小惑星帯を出た。これよりマルチ通信にて行います。」
ラムル「了解、ケイドラーダ。さすが母上、早いですね。」
ルイス「ガットにはもう追いつけなくなるかも。彼の腕は1流よ。小惑星帯を難なく抜けてきた。小惑星帯の途中でチリを集めるくらい余裕の航行よ。」
ラムル「さすがガットね。資料採取も忘れないなんて。……了解。以後の通信は地球側の艦船でも傍受します。この後はステルスを使用して、一旦指定位置にて停泊し、通信をお願いします。」
ルイス「ケイドラーダ了解。」
ガットもモニターにcut-in。
ガット「ハンジャも了解しました。」
ラムル「オペレーター。ゲルニアのルード艦長に通信。」
本部オペ「こちらRJV本部。ゲルニア応答願います。」
ゲルニアのメインフロアが本部モニターに映る。
ルード「こちらゲルニアのルード。感度良好。」
本部オペ「ノアーナから発進したハンジャとケイドラーダが小惑星帯を抜けました。通信をマルチで開けておいてください。」
ルード「ゲルニア了解。連邦軍SR-5はマルチで通信待機中。」
ルード独り言off「定刻よりかなり早い。さすが最速の宇宙船だな。」
地球方向に航行中の4隻は、まだ第二中継通信衛星付近を航行していた。
RJV本部メインフロアのモニターにドラン艦長が映る。
ドラン「こちら4番艦コルドー。一部通信を傍受。定刻より早い様だが、これよりマルチ通信を開けておく。」
本部オペ「了解コルドー。他3隻への指示をお願いします。」
ドラン「了解した。現在地は第二中継通信衛星を通過したところだ。地球接近時に定時連絡を入れる。」
本部オペ「本部了解しました。」
モニターが消えてディゾルプ。