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機械仕掛けの魔法使い~僕と邪神様~  作者: チク
僕と邪神様

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41/53

説教


「え?」

 ステラは混乱した。


「姉のシームァです」

「従兄のシーザーです」

 シムゥンの後ろから、それぞれ二人は自己紹介する。


「せっかく遊びに来てくれたんだから」

 シムゥンの言葉に、ステラは一気にトーンダウンする。


「失礼しました」

 ステラは頭を下げる。


「ステラ、行動力があるのはいいけど、その好戦的なところは直そうよ」

 思えば、ステラはシムゥンのことを邪神ではないと決めつけ攻撃を仕掛けてこようとしたこともあるのだ。

 顔も知ってるシムゥンに対してならまだわかるが、初対面のおんなこどもに手を出すのはいかがなものかと思う。


「状況をきちんと説明しなかった僕も悪いけどさ」

 シムゥンが諭すように言うと、ステラはただただ頭を下げるのだった。



 そこへ、何事か起こったのか、とイオが邪神の間に入って来た。その後ろにジーラもついて来た。

「……これは?」



「ゲートの実験をして、お客様をお招きしたところ」

「それはそれは……」

 シムゥンが説明すると、イオは嬉しそうに頷く。

 シムゥンが着実に邪神としての力を取り戻してると思ったからだ。


「……?」

 ジーラは首を捻る。

 シームァがゲートを開いた時とは何か異質なような気がしたのだ。

 あの時感じた強大な魔力のようなものを今は感じなかった。



「せっかく来て頂いたたんだから、何かおもてなしを……」

 と、イオが言う。


 すると、扉の向こうからテーブルがふわふわ飛んできた。

 テーブルはシームァとシムゥンの前に着地する。

 テーブルの上には紅茶とロールケーキが三人分。

 イオがパチンと指を鳴らすと、椅子が三人分どこからともなく出現した。


「……すごい!」

 さすが魔法使い同盟というだけある! シーザーはまたもや感激していた。



「さあ、冷めないうちにどうぞ」

 イオは、シームァとシーザー、それにシムゥンに椅子に座るよう促した。


 シーザーは椅子に座ったが、シームァは戸惑っていた。

 そんなシームァのために、イオが椅子を引く。

「ささ、遠慮なく」

 イオがなるべくにこやかに勧める。


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