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機械仕掛けの魔法使い~僕と邪神様~  作者: チク
僕と邪神様

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28/53

灼熱


 それから、シムゥンは何故か聖剣を片手にあちこち出かけるようになった。

 洞窟内を探索したり、かと思えば邪神の間でぼうっとしていたり。


 邪神の間で何か考え事をしているようでもあった。

 何か思い出そうとしてるようだが、何も思い出せないようで、ただぼんやりしてるようにも見えた。


――この朴念仁、早く思い出せ。


 そんなリムの声はやはり聞こえてないようなのだ。


――ジュピター。早く!




     *


 シムゥンは邪神の間で絵を見ていた。


 思えば、かつてのジュピターもその絵をよく見ていた。

 リムの記憶にあるジュピターはとても絵が好きだった。絵画鑑賞が趣味といってもいいくらいだ。


 絵を見ては微笑んでるのか、時には怒ってるような表情を見せたり、感心してるようでもあり。



 リムは懐かしい気持ちでシムゥンを見ていた。


――自分がジュピターであると思い出したか?

 だが、やはりシムゥンにはリムの声が聞こえてないようだった。



 リムはハッとした。


 まさに、この場所でジュピターは心臓を貫かれたのだ。

 どうして、そんな重大なことを忘れ去っていたのだろう?

 ジュピターが壊れた瞬間がそれだけショックだったということか。


 心臓を貫かれたジュピターは……?

 リムは思い出す。



 敵と戦っていたジュピター。

 心臓を貫かれ、床に片膝をつく。


 床に絵が散乱していた。

 敵がジュピターにとどめをさそうとした時、


 ジュピターは逃げるでもなく、なぜか手で四角を作るジェスチャーをした。



 リムはぎょっとした。

 シムゥンがまったく同じジェスチャーをしているのだ。


――おい、ジュピター。やめろ!



 落ちていたのはただの絵画ではなかった。


 それこそ、異世界へのゲートだったのだ。

 その絵の向こうは、灼熱の溶岩だった。



 ジュピターが異世界へ敵を落とす。


 敵はもがいている。絵の淵に手をかけ、這いあがろうとする。

 その絵をジュピターが破壊した。


――そんなことより自分の修復を優先しろ!

 絵であるゲートを破壊したことにより、敵はもう戻って来ることは叶わない。


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