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機械仕掛けの魔法使い~僕と邪神様~  作者: チク
僕と邪神様

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16/53

異議

「それ、悪口だって。何回も何回も名前言ったのに」



 だが、イオはじめ他の魔法使いたちからジュピターの名前が出ることはなかった。


「そういうヤツらだったよ……」

 シムゥンはうんざり気味につぶやく。

 何回説明しても、誰も名前を呼んでくれなかった。


 そういえば、ジーラだけは名前呼んでくれたっけ?

 子どもだから、素直にいうこと聞いてくれていたんだろう。




「ジーラ、僕の名前は?」

 何気なく尋ねた一言だったが……


「シムゥン」

 ジュピターではなく、その名前が呼ばれたことがとてつもなく嬉しかった。


「うん!」

 シムゥンはジーラに抱きつくのだった。




     * * *


「シムゥンだと?」

 と言い出したのはステラだ。

「こいつは邪神様じゃない」



 ステラは邪神復活の儀式に参加してた魔法使いの一人。

 同じ洞窟内で生活してるのだ。

 当然、シムゥンはステラを知っている。だがジュピターの記憶にステラのことはなかった。


「そうだよ。僕はシムゥン」

 シムゥンの一言に魔法使いたちはざわつく。


「皆、落ち着け。邪神様は邪神様と呼ばれるのを大層嫌っていたんだ」

 イオが説明する。

「これまで通り、シムゥンと呼ぼう」



「詭弁だ。本物の邪神様なら証拠を出せ」

 ステラがシムゥンに詰め寄る。


 シムゥンは反論する。

「そんなの出せるわけないよ。邪神が生きてた時はステラは生まれてないし、何をしても証拠になんかならないよ」

 シムゥンの一言に、イオは満足げに頷いていた。

 邪神が生きていた頃の記憶があるということは、目の前のシムゥンは間違いなく邪神であると、さらに確信したのだ。



「では、これは……」

 ステラが魔法を念じていた。

「邪神様ならこの程度の魔法攻撃どうってことないはずだ」



「……ちょっと待って!」

 シムゥンは焦る。

「邪神は魔法耐性の強い機械の体だったから平気かもしれないけど、僕、生身の人間だよ。そんなの喰らったら……」



 そんなシムゥンを守るかのように、ジオがその前に立ちはだかる。

「ジオ?」

 魂は宿ってない機械だが、なんらかの意思はあるようだ。

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