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機械仕掛けの魔法使い~僕と邪神様~  作者: チク
僕と邪神様

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14/53

詠唱


「ジーラ、具合が悪いの?」

 シムゥンの言葉に違和感があった。

「体、弱いんだから、無理しちゃダメだよ」



 その言葉にぞっとした。


 ジーラは今は健康だ。

 体が弱かったのは子どもの頃の話で、その事実をシムゥンが知るはずがないのだ。


 ジーラの子どもの頃を知っているとすれば、それは……?

「……邪神様?」


 それを聞いて、シムゥンはふうとため息をついた。

「だから、それ悪口だから。名前教えただろ?」



「ジュピター?」

 ジーラは、まさかと思いつつ子どもの頃に聞いたその名前で呼んでみる。


「うん!」

 シムゥンはにこりとする。

「何回説明しても、誰も僕の名前呼んでくれないんだ」


 ジーラはシムゥンを強く抱きしめる。

「違う! お前はシムゥンだ!」


「……シムゥン?」

 シムゥンは不思議そうにつぶやくのだった。



     *


「えーっと……?」

 シムゥンは考え込む。


 ジュピターが壊れてしまった記憶がある。

 まるで自分が体験したかのようだった。


 こんな記憶があるのは、さっきの詠唱と関係があるのだろうか?



「ねえ?」

 シムゥンは、イオたち魔法使いに催促する。

「さっきの詠唱もっとやって」


「何を言ってるんだ」

 ジーラが慌てて止めるが、シムゥンは「平気平気」と軽い返事をした。



 呆気に取られるイオたちだが、シムゥンがイオをじーっと凝視する。


「なんでジーラは年とってるのに、イオはそのままなの?」

 シムゥンの言葉に、イオもジーラもぽかんとしていた。



「レダやエウロパはいないの?」

 レダもエウロパも、ジュピターの部下のような仲間のような存在だ。


 ふと、シムゥンはジオに目が釘付けになる。

「え!? 僕!?」



 シムゥンは自分の体を見た。

 何かを確認するように、右手で左手をさすり、左手で右手をさすり、胴体を確認してみて……


 どうにも違和感がある。

「鏡見せて」



 シムゥンの望みを聞いたのは意外な人物だった。

 ジオがシムゥンの元に鏡を持ってきた。自分を真っすぐ見ながら言うから、命令されたように思ったのだろう。

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