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第一章 この小さな世界を飛び出して プロローグ
皆さんは冒険系や戦闘系のRPGにおいて必要不可欠な存在とはなんだと思いますか?主人公の勇者や冒険者?悪役の魔王?はたまた、一緒に旅をしてくれる仲間達?いいえ、本当に必要不可欠な物それはダンジョンの敵です。弱かれ強かれ敵が居なければ、主人公達は先に進む事はほぼ不可能。中にはチート級の能力を持つ話もあるかもしれませんが、そんなのごく一部に過ぎないのです。
では、そんな必要不可欠な存在の敵はただただ主人公の前に立ちはだかり、倒される事が光栄な事かと言えばそうではないのです。敵にも自我があり、個性があり、ダンジョンという家があり、生活がある。小さな世界の中で生きているのです。
これはそんな世界を飛び出し、様々な世界を知り、夢や目標を見つける旅をするスケルトンのお話です。