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Prologue



 神と悪魔が見守る、白塗りの空間にて、二つの存在がぶつかり合う。


 相対するは銀の魔女と黒の戦士。



「《封鎖銀槍(フウサギンソウ)》」


「チッ――《残骸斬切(ザンガイザンセツ)》」



 銀の繰り出す無数の鎖を黒が両の手に持つ剣で捌く。

 

 銀の顔には余裕が、黒の顔には焦燥が浮かぶ。



「……レイ、そろそろ諦めたら?」


「まだまだ、時間はあるぜ?」


「レイじゃ、私に勝てない」


「それは、どうかなっ!!」



 その言葉と共に、黒は右手の剣を振るう。

 

 剣の軌跡が空間に亀裂を入れた。


 亀裂は広がり、空間と共に鎖を崩壊させる。


 それと同時に黒は銀から距離を取る。



「仕切り直し、かな」


「そうだな」


「その何でも破っ――「《機能絶壊(システムエンド)》」――ぐっ」



 銀が言葉を紡ぎ終わる前に、黒が拳を叩き込む。



「直撃は防いだか。呆れた反射神経だぜ」



 銀は黒の拳が当たる前に、間に鎖を挟み直撃を防いでいた。



「《銀鎖鉄鎚(ギンサテッツイ)》」



 黒の頭上に鎖で形成された鎚が現れ、黒へと振り下ろされる。



「『壊れろ』」



 黒は左の剣を鎚へとぶつけ、言葉と共に破壊する。


 鎚は一瞬にして粉々に砕け散る。



「この程度じゃ、時間稼ぎにもならないか……」



 銀はふと、上空を見上げる。


 そこに在るのは、巨大な時計。


 短針は11と12の間を、長針は丁度6を指している。



「時間が半分を切ったね……じゃあ、本気で倒させてもらう」


「こっちにも、負けられない理由がある」


「なら、恨みっこは無しだよ?」


「当然だ」



 銀と黒、双方の顔に覚悟と笑みが浮かぶ。



「「この勝負、勝つのは」」


―――『()だ!!』



  ◇◆◇



 これは、異世界へと転移した俺が、数多の騒動に巻き込まれながらも、異世界を楽しみ尽くす―――そんな、物語だ。



 盤上遊戯愛好家の異世界言行録―――Read Start



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