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【未完作】盤上遊戯愛好家の異世界言行録  作者: 白亜黒糖
第4章 首狩りと表裏の神
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兼任はありらしい



「……うぅ~……疲れた」


 30分ほどの時間が経った。


「ありがとうね~レイ、これで暫くは困らないと思う!」


「なら、良かったです……」


 ホクホク顔で感謝を伝えてくるサクラ様に、床に伏しながら言葉を返す。

 スキルを使って痛覚は無くしているので、別に痛かったとかではない、問題は視覚の方だ。


「よいしょっと、いや~大量大量、美味しそう」


「…………」


 起き上がり、キッチンの白いテーブルの上に置かれた自分の身体、だった肉たちを見る。

 これは確実にモザイクが必要だなぁ~。

 そんな、元俺・今肉を笑顔で冷蔵庫に入れていくサクラ様が、この光景の混沌(カオス)度を上げている。

 ヤッベェなぁ。

 そんなことを考えている内に、サクラ様が肉を仕舞い終わった。


「さてじゃあ、本題に入ろうか~」


「ん?俺の肉の件が本題じゃないんですか?」


「いや、全然違うね~おまけだね」


 こ・れ・が!おまけだと!?

 いや、確かに俺が死んでも元に戻るって話から派生したことだったわ。


「じゃあ、本題は?」


「レイは、サクの"使徒になる"気はある?」


「――え?でも、俺はリュミス様の使徒ですよ?」


「実は使徒って複数兼任出来たりするんだよ~」


 そんなことできんのっ!?

 てっきり一柱に一人使徒が必要なのかと思ってた。


「まあ限界はあって、天王神魔の使徒の人数が10人以下になる程の兼任はしちゃ駄目なんだよね~」


「10人ですか、ユナさん達と俺で8人、シトラスで9人、シンラとナユタで11人。既に十分か」


「うん、多分シンラ君とナユタちゃんは使徒になると思うから、もう使徒数を気にする必要はないのさ。だから、こうしてレイに兼任の申し出をしているわけだよ~」


 兼任ねぇ、権能も貰えるわけだし、強くなれるよな……けど、だからといって直ぐに承諾するのはどうかと思う。

 リュミス様を信仰し、力を貰っているわけだしな。


「保留って出来たりします?」


「うん、全然いいよ~。いつも見てるから、危なくなったら使徒になるとかでもいいよ」


「そんな軽い感じでいいんすか?」


「問題なし、使徒決定の期限はまだまだあるからね~でも最近、堕ちた奴らが変な動きをしてるんだよね」


 変な動き?嫌な予感だ。


「どんな風に変なんですか?」


「組織立ってる、って感じだね~。堕ちた奴らは今までこんなこと無かった、あいつら個々でしか殆ど活動してなかったのに~何者かが裏で手を引いてるだろうね~」


 堕ちた者って個々でしか活動してなかったのか、もっと大々的に動いてるかと思ってたんだがな。

 全く、嫌な情報だ。


「それ、俺が聞いても大丈夫なんですかね?」


「まあ、先行公開みたいな~?多分問題無いよ~」


「微妙に安心できない」


 サクラ様はやっぱり、天然系だ、そのまま信用しすぎるのも良くないだろう。


「さて、本題はこれで終了、もうちょっと遊ぼうか~」


「まあ、良いですよ」


 やっぱ天然系だ。


「そうですね。二人ですから……オセロ、と言いたいところですが、チェスにしましょう」


 気分転換とは重要だ。


「いいね~チェス。サク好きだよ~」


「例えサクラ様でも負ける気はありませんよ」


 リュミス様にもエクレア様にも黒星続きなので、サクラ様には勝つっ!!



◆◇◆



「…………」


「いえ~、全戦先勝だね~」


 なんて、思ってた時期が、俺にもありました。

 勝てる訳ね~よ、何を夢見ていたんだ俺は、リュミス様たちと同格なんだから同じくらい強くてもおかしくないだろうが。

 リュミス様の時もやっただろ俺、学習しろよ俺。


「はぁ、完敗です」


「なら、やって欲しいことある!」


「負けたから良いですよ」


 実は対戦の途中で負けた方が言うことを聞くというような話をしてしまった。

 馬鹿なのか俺は。


「サクは君のこと食べたい!」


「え?肉は沢山あげましたよ?」


「そういうことじゃなくて、君の"精"が食べたいの。サクは肉も大好きだけど、そういうのも大好きだからね~」


 せい…セイ…性?……精ッ!!


「え?ちょ、マジですか?流石に不味くないすか?」


「全然問題な~し、ベット行くよ~」


「力強ッ!?不味いですよ!?リュミス様、いや、主にエクレア様が不味い気がします!?」


 きっと死ぬぞ!俺の何もかもが死ぬぞ!

 リュミス様にも凄まじい、心を抉るような、小言を言われるに決まっている!!!

 でも力じゃ勝てねぇ!?抵抗できないんですけど!?

 最近こういうの急に増えてない!?


「さあ、お楽しみといこ~!」


「…………」


 もう、なるようになれ。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「―――ハッ!?」


 ベットから起き上がり、辺りを見回す。

 此処は、シトラスの部屋だ……隣に裸のシトラス居るし、昨日の夜のままだ。

 てことは、夢を見たということ、サクラ様にサレたのも、本当ということ。


「はぁ、寝た気がしねぇ、俺本当に大丈夫なのか?」


(いや~本当に、レイ美味しいね~、楽しめたよ!)


(サクッ!僕のレイに手を出したね!!これは宣戦布告かな!!)


(サク…今回は…駄目)


 声が一気に聞こえて頭が割れそうだ!?お三方とももう少し声を抑えてください!

 というか、それ俺の聞こえるとこでやる必要あります?

 直接話し合いすればいいじゃないですか。


(レイが、不用意にサクに食べれれるから悪いんだ!!)


(そうそう…レイ…もっと…しっかり…しないと)


 だって、サクラ様力強すぎるんですもん、抵抗したけど意味ありませんでした。

 無理言わないでください!無理無理、無理なんですよ!

 

(そうレイを責めないであげてよ~サクに言われた通りにしただけだから、ね?)


(くっ、この暖簾に腕押し感、はぁ~仕方ない。今回、レイは許してあげるよ、けどサク!君に関してはしっかりとした話し合いが必要だ!)


(ん…これは…しっかり…話し合わなきゃ)


 はい、分かったので、俺の脳内から出てってください、マジで五月蠅いです。

 特にリュミス様!!


(うっ、分かったよ。んじゃ、今日は首狩りの行動日だから、気を付けなよ)


 了解で~す。

 ……そうだったぜ、今日はこの前の犯行から三日後、首狩りの活動日だ。


「取り敢えず、風呂とか朝飯とかシトラスと済ませるか」



◆◇◆



「シトラス、今日は首狩りの行動日、夜はそっちの対応するぞ」


「ん?分かったニャ!今夜はミャーも一緒に行動するニャ!」


 起きて一時間ほど経った。

 風呂と朝食を済ませ、ロビーにてシトラスと今夜について話す。

 首狩りを逃すと被害は増大し続ける、正直知らん奴らが幾ら死のうとどうでもいいが、今回は依頼だ、被害は最小限にしなければ。

 それに首狩りの犯行の裏にあるであろう計画も進行するということ、つまり被害が出るほど面倒になるってことでもある。

 そんなの普通に嫌なので、さっさと片付ける。


「確保なのが面倒なんだよな」


「殺すだけの方が簡単ニャのにニャー、まあ国としてそれは出来ニャいということかニャー」


「いや、ちょっと待てよ?」


 殺してからさぁ、生き返らしても結果同じじゃね?


<お兄さん、流石にそれは人道から外れ過ぎだと思います>


 でも、最も効率的だぞ。

 ん~一に確保で、ムズそうだったらそれに移行しよう、そうしよう。


「シトラス、もしもの場合は殺していいや」


「ん?良いのかニャ?」


「権能で生き返らすから問題無しだ、そっちの方が簡単だろ?」


「ま、そうだニャ!」


 首狩り自体の実力が分かっていない以上は何とも言えないが、多分大丈夫だろ。

 念のために、手は色々と準備しておこう。

 首狩り、首洗って待ってろよ?


<それはちょっと無いと思います、お兄さん>


 あ、アリスもそう思う?


<当然です>


 だよなぁ、もっと格好いい口上、考えておこ。



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