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お伽噺の後日談  作者: かたつむり3号
第三章 昨日の敵は今日も敵、昨日の友も今日は敵。
23/33

08


 バルトはぐったり肩を落として地面に座り込んでいた。近づくと軽く手をあげるので、同じように応じる。


「おう、どうだった元聖騎士様は」

「あっちこっちで嫌われて泣いてたぜ」

「はは、しっかり反省してもらわねえと」


 まあ座れ、と手招きされたので、隣に腰を下ろす。


「何かわかったか?」

「瘴気の異常発生もないし、魔王軍のことも知らねえってさ」


 乙女たちが遊びに来ていたことも含め、簡単に報告する。バルトはどこか上の空で、興味なさそうにふーんと頷いた。


「こっちも収穫はないぜ。エレーナが叩き起こして話を聞いたけど、どうも魔法にかかった感じじゃねえとさ。まあ、あくまでも自覚症状からの判断で、それ含めて精神支配を受けてたって可能性もあっけど」

「ふーん……」

「何だよ興味持てよ。大変だったんだぜ、混乱して大騒ぎする連中を落ち着かせて話を聞きだして家に帰して。……帰りたくないってめそめそ泣く奴もいてさ」


 どうりでバルトがぐったりしてるわけだ。

 不意に口を閉じたバルトが、声を深くした。


「……ダンテ、何を考えてる?」


 それは、ユリウスを訪ねる前にも聞かれたことだ。繰り返し尋ねるということは、やはりバルトは俺がユリウスのところへ行くことをよしとしていなかった。


「……カッシュのとこ行こうかなって」


 目を逸らす俺を見て、バルトが鼻を鳴らす。


「何だよ、やっぱ臆病風に吹かれてただけか」

「はっきり言うなよ。おっかねえに決まってんだろ」

「引きこもってるからだバーカ」


 どうせ森から出るなら、昔馴染みに総当たり。その気持ちに嘘はなく、本気だった。でもその順番は、自分に嘘を吐いて逆にした。みんなが顔を合わせて話がしたいと言ってくれたことに甘えて、結論を先延ばしにした。

 魔王城からでないにせよ、最初に訪ねるべきはシャーラではなかった。休ませてもらわなければ息もできないような疲労があったわけでなし。魔王に関する情報が得られるわけでなし。クロエのことを含めても、シャーラが最初である必要は一つもない。もっと早く、先に訪ねるべき場所はいくつもあった。


「他はともかく、カッシュのとこなら俺はついて行けねえぞ」


 確かに、行き辛くはあるけれど。


「エレーナはそんな狭量じゃねえだろ」

「気持ちの問題だよ! へっ! そんなんだから独身なんだざまあみろ!」

「喧嘩の度に顔面を削がれてる奴が何を誇ってんだよ」


 向けられてるのほとんど殺意じゃねえか。死因、夫婦喧嘩。可能性を否定できない悲しみで涙が出そうだ。


「バーカ。顔面を削ぐ瞬間にも愛を感じる、夫婦ってのはそういうものなんだよ」


 わっかんねえだろ、と胸を張るバルト。確かに、わかんねえよ。相手の顔面を削ぐ瞬間に抱く愛情って何だ。怖ぇよ。


「バルト、もうちょっと喧嘩のしかた考えた方がいいぞ。子どもたちにお前らの喧嘩が普通だと思われたらどうすんだよ」


 離婚待ったなし。どころか最悪、相手が普通に死ぬ。


「え? 喧嘩ってそんなもんだろ」

「……お前、本気か?」

「え、だって……お前とだって命の奪い合い程度の喧嘩してたじゃん!?」

「夫婦喧嘩のたびに命の奪い合いしてんの!?」

「奪いにくるのはエレーナだけだよ! ってあれぇ? 俺、喧嘩のたびにエレーナに命を狙われてる?」


 知らねえよ。バルトは青褪めわなわなと震え始めたが、俺は脱力して声も出ない。

 エレーナの怒りは確かに、火山の噴火も斯くやという激しさがある。

 俺との喧嘩では常にお互い本気で殴り合っていたし、カモミール頼みで腕の一本くらいならもげても平気かな、という意識があった。いざとなれば俺が蘇生させればいい、という甘えもあった。仲裁できるカモミールが止めるどころかむしろ楽しんでいたせいで、バルトとの喧嘩は白熱する一方だった。立てた枝が倒れた方を応援するね、とか。お魚が奇数匹だから勝った方の賞品にしようね、とか。今日はダンテ君に怒ってるから応援してあげない、とか。カモミールはとにかく、燃えている俺たちに油を注ぐのが上手かった。


「何だよ」


 じぃっとじっとりした視線が絡みつく。下唇を突き出したりして、拗ねているという主張が激しい。


「べっつに~……ただちょっと、寂しいなぁって思っただけ」

「何だよ、それ」


 はっきり言え、と肩を小突く。


「やっと森から出てきたと思ったら、魔王だの魔王軍だの騒がしい。おまけにお互い子連れで、昔みたいにバカばっかやってらんねえ。お前はあっち行ったりこっち行ったり落ち着きねえし」


 だから待ってた、と。これは存外、真剣な声音だった。


「喧嘩もしそびれたろ。な~んかそういうの、寂しいなって思ってさ」


 俺とバルトとカモミールと、まだ三人で旅をしていた頃は喧嘩なんてしょっちゅうで。殴り合いなんて挨拶みたいなもので。いつからだろう。手を出す前に一呼吸置くようになって、喧嘩になる前に誰かが仲裁に入るようになって、そうしていつしか、喧嘩そのものをしなくなった。俺に余裕がなくなったこともそうだろう。バルトとの肉体強度の差が埋められなくなったことで、俺が加減を覚えたこともそうだ。仲間も増えて、できるだけ仲良く過ごしたいという希望に沿った結果でもある。それを寂しい、なんて思う余裕すら、俺にはなくて。


「やるか、喧嘩」

「いや、やんねえよ。エレーナに叱られるだろうが! ……でも、宴会の種目に入れような、異種格闘技大会」

「喧嘩より野蛮な字面だな、おい」


 みんなに心配かけてごめんなさい宴会なのに、剣技大会だの異種格闘技大会だの、戦ってばっかになりつつある。

 異種格闘技大会ってことは全員参加だろうか。人間、俺、人狼、悪魔……エルフは手持ちの魔獣を動員しそうで不安だ。魔女の参加は意地でも止めるとして、他にも色々いるが、大丈夫だろうか。宴会が終わるまでに死者が出そうだ。


「楽しみにしとけよ、ダンテ。お前に地面の味を教えてやるぜ」

「……それはもう知ってる」


 アンジェリカとの再会時にしっかり味わった。


「でもまあ、楽しみにしてるよ」

「……」

「……何だよ」


 目を丸くして、落っこちそうなほど見開いて、バルトは口までぱっくり開けて俺を見ていた。


「いや、……ふふ、そっか。楽しみか」

「何だよ、何を企んでやがる」

「そりゃあ、お前をどんな卑怯な手で清々しく負かそうかなって」

「最低だな、お前」


 卑怯な手を使う気満々なのに、俺の敗北を清々しいとか言いやがった。絶対負けねえ。どんな手を使われても、バルトだけはとりあえず地面に転がす。


「さて、と。そろそろ戻るか、ダンテ。フェル坊がニヤニヤお前のこと待ってるぜ」


 麻袋で隠しても、あの溶けた声は十分に表情を伝えたらしい。


「そうだな。にやけ過ぎて顔が溶けるといけねえし」


 揃って立ち上がる。地面にくっつけていた尻はすっかり冷えていた。



 フェルは家の前にいた。隣には、ディーナがいた。

 喉の奥から、ぎゃあっ、と悲鳴が飛び出した。心臓まで一緒に飛び出すところだった。慌てて駆け寄りフェルの体を抱き上げる。


「ダンテ、おかえり」

「ただいま! 怪我してないか? どっか痛いところないか!?」


 引っくり返したり揺すってみたり、目を皿にして傷がないか確認する。


「ない!」


 元気いっぱいな返事にホッと安堵の息を吐いて、しかし確認の手は止めない。


「ひどいわ、ダンテちゃん。私ってそんなに信用ないのかしら」


 ディーナが拗ねて声を尖らせた。見ればディーナの流水の表皮は、いつになく凪いでいる。


「子ども相手に乱暴しないわ。ダンテちゃんは頑丈だから本気で抱きしめるだけよ」

「あ、ああ悪い、ディーナ。まだいるなんて思わなくて、動揺した」


 たちまち表皮を沸騰させ、瞼さえボコボコ泡立たせ、ディーナが声を荒げた。


「心配だもの当たり前でしょ! 何よスッキリした顔しちゃって! 誰よ! 私以外の女に浄化させたのね! もう! 嫉妬しちゃうわ!」


 爆発させた感情が制御できないのだろう、ディーナはわーんと泣き出した。頭を地面に寝かせ、両手で目を覆って、大きな大きな涙をぼろぼろ流す。あっという間に水溜まりができて、急いで距離を取る。


「ユリウスのとこ行ってきたんだよ。湖、まだ聖水だった。浸かったんだ浄化のために。ええと、だから……ありがとう、ディーナ」

「ほんとに? ほんとに私の湖で浄化した?」

「十年も経つのにまだ聖水を維持してるなんて、ディーナはすごいな。助かったよ。ディーナのおかげだ」


 ディーナの体から湯気があがる。照れているらしい。……面倒くさい。


「ダンテ、フェルは? フェルは?」


 ああ、そうだった。俺は今、フェルのおかげで見栄を張れている設定だった。……面倒くさい。


「ああ、うん。フェルのおかげで早く帰ってこられたよ。ありがとう」


 ぱあっと晴れやかに笑んだフェルが機嫌よく俺の耳を引っ張る。


「ダンテ、フェルがいないとダメダメね~」

「そうですね~」


 適当に相槌を打ちながら魔力を練る。


「ディーナ、ユリウスのとこ行くか?」

「あら、坊やのお守なんてしないわよ私。それに、ダンテの森を姫に任せておけないでしょ」

「はいはい、俺の森を頼むな」


 結構な時間を共に過ごし語り合った関係だろうに、冷たいものだ。

 転移魔法を展開し、ディーナを森へ送り届ける。


「ダ~ンテ、終わったかな?」


 玄関からアンジェリカがひょっこり顔を出す。アンジェリカはもちろんディーナのことも愛でたがっているのだが、熱意に押されたディーナからは引かれ気味でなかなか距離を詰められずにいる。


「お待たせ、終わったよ」

「今回も仲良くなれなかったよ。悩ましいね、まったく」


 肩を竦めるだけに止める。


「さ、子どもたちがお待ちかねなんだ。サーカスの準備をするから、君たちは中で待っててくれ。覗きは禁止だぞ」


 外に出たアンジェリカに背を押され、家の中に入る。バルトも同じように押し込まれるが、アンジェリカが扉を閉じた際に後頭部を強かに打った。


「ちょっ……! 俺まだ半分は外にいたんですけど!? アンジェリカ!?」

「痛くねえだろ、我慢しろよ」

「体は頑丈でも心は繊細なの俺!」


 バルトの大声を聞きつけてか、子どもたちが駆け寄ってきた。途端にフェルが腕の中で暴れ出す。


「パパ遅い!」

「ねえまだ? サーカスまだ?」


 しかしエットとセクスがバルトの体をよじ登り、背と腹にぶら下がったのを見て大人しくなる。


「フェル?」


 じぃっと子どもたちを見つめる姿に、納得する。自分より幼い子どもたちに、俺に抱き上げられている様を見られるのが恥ずかしかったらしい。そんな羞恥心、いつの間に覚えたのか。

 笑ってしまいそうになるのをぐっと堪え、奥へ行く。


「あ! ダンテおかえり!」

「ただい……大丈夫か、お前それ」


 出迎えてくれたクロエは、走り出そうとするトヴァの腰に腕を回して押さえている。母親似のトヴァは脚力が強いのだろう、クロエは半分引きずられているようで汗まみれになっていた。


「トヴァ君すごい元気なの。可愛い!」


 大丈夫そうだ。


「エレーナさんがさくらんぼで気を逸らしてたんだけど、食べ終わっちゃって」

「二人はバルトが見てるし、女の子はエレーナのとこか。よし、やんちゃ坊主は任せろ」


 前へ進もうと足を止めずにいるトヴァの首根っこを掴んで持ち上げる。足が床から離れても動きが止まらない。

 空いた手でフェルを肩に担ぎ、座らせる。クロエを下がらせ、トヴァの体をゆっくり、大きく前後に揺らしてやる。時々ぐるりと腕を回してやると、きゃっきゃ、とはしゃぐ笑声が弾けた。幾度か繰り返すと、トヴァはすっかり大人しくなった。


「ダンテそれ、トヴァ君……痛くないの?」

「平気だよ。おいトヴァ、満足したか?」

「た、たのひぃきゃ、った。またらって」

「おう」


 そっと床に下ろしてやるも、たたらを踏んで転がった。それすら面白いようで、また、きゃっきゃ、と笑い転げている。


「ほら、目を回しておいたからしばらく大人しいぞ」

「すごい……でも私には絶対できない」


 フェルが耳を引っ張った。


「ダンテ、フェルにもやって!」

「お前は大人しく待ってられてるからいいんだよ。お兄さんみたいって感心したんだけど、俺。……やってほしい?」


 お兄さんみたい、とぶつぶつ幾度か呟いて、フェルはにやけた。


「要らない! お兄さんだから!」

「あー、はいはい」


 その時、アンジェリカ開演を告げる声が響き、俺たちは連れ立って外に出た。



 アンジェリカ主催のサーカスは、俺たち大人組が真っ青になるような盛り上がりを見せた。

 満月熊は口から火を噴きながら玉乗りをし、鎧亀は子どもたちを背に乗せ練り歩き、千鳥孔雀は極彩色の尾を広げ煌々と発光しながら踊り狂い、アンジェリカは蝦蟇口蛇の長い胴を飛んだり跳ねたりしながら渡り歩いている。


「夜とは思えねえ明るさだな。つか眩しい」


 きゃっきゃ、とはしゃぐフェルが魔獣たちに突っ込んで行かないように肩をまたぐ足をしっかり掴む。内で膨れ上がる感情を制御できないのだろう、バタバタと暴れ回っている。足の代わりに振り回してる腕が俺の頭をボコボコにして、目の奥で火花が散るほど痛いが、耐える。

 どれだけそうしていたか、不意に服の裾を引かれた。鎧亀から降りたらしいトレだった。


「どうした?」


 しゃがんで視線を合わせる。


「お話があるの。お耳を貸して」


 言われた通り、耳に手を添え顔を寄せる。


「あのね、」


 耳に当たる声は内緒話というには少しばかりデカい。そこまでしなくても俺は聞こえるが、喧騒に自分の声が紛れてしまうのだろう。そのまま聞く。


「パパったらダンテさんが来てから子どもみたいなの」

「バルトが?」

「そうなの。いつもはね、ママには弱いけど、カッコよくて楽しいの。でも最近は、楽しいけどカッコ悪いの。エットとかトヴァとか、セクスみたいにやんちゃばっかりなの」


 どうして、と問われ、困ってしまう。俺の知っているバルトはいつだって楽しい奴で、そしてカッコ悪かった。


「トレはカッコいいパパの方が好きか?」


 きょとん、と目を瞬いて、トレは花が咲くように笑った。


「パパはパパだもの。カッコ悪くても大好きなの。不思議ね」

「はは……、トレお前、良い女だな。ママそっくり」


 カッコつけようと空回っていたバルトは結局、今のトレと同じ言葉をエレーナから贈られて肩の力を抜いたのだ。それ以来、無理してカッコつけるようなことをしなくなったが、そうか。


「俺がバカだから気が抜けてんだ、きっと。でもお前らにカッコいいと思ってもらいたくて頑張ってるから、カッコ悪いってのは内緒にしてやってくれ」


 口に指を立てて見せると、トレも真似てにぃっと笑んだ。バルトによく似た笑顔だった。

 バルトが戻ってくる。トレは何事もなかったような澄まし顔をして、俺の隣で膝を抱えて座った。俺も座る。


「何? 内緒話してんの? トレ、パパにも教えて」

「ダメ。これはダンテさんとの内緒話なの」

「おいこらダンテ、俺の娘だぞ!」

「父親の友人だからできる内緒話もあるんだよ。見て見ぬフリをしてやれよ、大人げない」

「うるせえ! お前はそうやって誰も彼も誑し込むから信用できねえんだよ!」


 かちーんときた。立ち上がる。


「誑し込んでねえよ! お前がそんな風に言いふらすから俺の信用がどんどん崩落するんだ!」


 俺はこんなにも一途だってのに。

 バルトのせいで何度カモミールに殴られたことか。どれだけ俺が無駄にアンジェリカの説教を受けたと思っているんだ。


「ダンテうるさい!」

「パパうるさい!」


 取っ組み合おうと腕をあげたまま制止する。

 ちらり、と視線を交わし、いそいそと座り直す。また止められてしまった。


「お前のせいでトレに叱られたじゃねえか」


 小声で文句を言うバルトを肘で小突く。


「黙ってろ。また叱られるぞ」

「覚えてろよ。異種格闘技大会で決着つけてやるからな」

「お前こそ。首ちゃんと洗っとけよ」


 ムッと見上げてくるトレから視線を逸らし、何事もないようにサーカスを見る。

 鎧亀から降りたエットが、満月熊が乗っている玉に激突して、バランスを崩した満月熊の吐く火が蝦蟇口蛇の胴を焼いて、痛みで反った拍子にアンジェリカの体を空へ放り出しているところだった。エレーナとクロエの悲鳴が響く。


「やばいな」

「やばいな」


 バルトと並んで立ちあがる。フェルを下ろし待機を命じ、トレにも動かないよう指示を出す。


「バルトはエットの回収」

「ダンテはアンジェリカの回収」


 確認し、駆ける。


「ゆっくり楽しませてくれよせっかくのサーカス!」


 愚痴るバルトに笑声がこぼれた。


「まったくだ!」


 アンジェリカを抱き留めた俺の背後で、バルトが、ぎゃっ、と悲鳴をあげた。


「トレ! パパの顔が焼けたぞ!」


 救助要請の声にも笑みが混じって、背中に恨めしげなバルトの視線が突き刺さる。

 喧嘩のできない俺たちは寂しさを拭えないけれど。


「あはは! バルトお前、鼻どこやった」


 ゲラゲラ笑う俺の背を、バルトが無言で蹴りつけた。

 騒がしくて慌ただしくて、楽しいじゃねえか。

  

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