オープニング
魔法、魔術、奇術。空想上の産物とされていたこれらは21世紀初頭、日本で行われた超微細な隕石。ナノサイズ、もしくはそれ以上の隕石を観測するために行われたこの実験、天文学における1歩を歩んだと共に、新たなる分野である「魔法」を大きく発展させることになる。
発見された当時、世論は大きく沸き、
政府も魔法への研究に対して全面的に
支援金を約束することを公約し、
ひとたび与党は圧倒的過半数の議席を確保し、
その後も対魔法支援中心の政策を遂行した。
しかし、
そんな中で魔法に対して異議を唱えたのが、
中国やロシアといった
「魔法」が現実に現れるまで世界において圧倒的強国であった国々だ。
ロシアは反対こそしていないが慎重論を展開し、中国は当初こそ慎重的であったがアメリカが日本に続いて魔法への全面的支援を公約すると、一変して反対論を展開して、
国際情勢は大きく2分した。
一時は第三次世界大戦が始まるのではないか。と、まで言われていたが良くも悪くも
その当時10年間で
中小国間「紛争・戦争」は16件にも及び、
その内大国が介入した争いは9件に達すると言われている。
この10年間で世界人口は76億人から50億人にまで減ってしまったが、
結果的には2036年7月17日、国連総会において中国、ロシアなど魔法反対論を唱えていた国々が「魔法」を承認することでこの暗黒の10年間に幕を閉じ、世界は協力し合うことを誓い合った。
それから30年を経た2066年、魔導技術は飛躍的に高度化、ある魔法は空間を変化させ、日光をある場に集中させるために使用したり。
ある魔法は電磁により弾を打ち出す際に生じる空気の抵抗を無くし、より貫徹力、威力を増幅させるために用いたりと。
良くも悪くも魔法は私たちにおいて、欠かすことの出来ない、重要な存在になっている。
こんな若輩者の小説をもし読んでくださった人がいるなら、私はその数少ない読者に対して、感謝申し上げます。ありがとうございます。
感想、レビューはぜひよろしくお願いします。
参考にさせて頂きます。