ピックアップガチャ1
まず彼が確認したことはピックアップガチャの排出だ。
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N ステータス×75
N F、Eランク魔物の素材(スケルトンを含む)×175
R 冒険者道具各二点ずつ(計46点)
SR 雷の魔剣×1
SSR 未遂のグローブ×1
UR 炎帝の槍、魔性の杖各一点ずつ
SR以上が全部排出後、胡蝶の防具全種獲得
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この中から出てくるようで彼は愕然とした。
「こんなに排出量低いのなんてやる人が少ないだろ……」
彼が異世界のお金でガチャを回すには十連で十万ミラーかかる。ちなみに彼の全財産が二百万ミラーだ。そのうちの百万ミラーは残しておかなければいけない。
三百のうちの四であるため確率的には七十五分の一の確率でSR以上が排出される。それを知っていた彼はやるかやらないかを悩み始めた。
彼の防御に関してはイヤフォンで事足りることが多い。それこそSランク以上の冒険者や女神信者十二使徒と戦わなければほとんどダメージは少ないのだ。
そのためやるかは悩んでいた。まだ彼の頭の中には一人で戦うことしか考えていなかったためであろう。
「やろうよ、面白そう」
サーシャの声に賛同する三人。それを聞いて彼はやることを決意する。だが根本的なものは変わっていないことにはまだ彼女たちは気付けていないだろう。
十連を十回やる彼ら。結果的には、
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ステータス×35
ゴブリンの素材×28
コボルトの素材×15
スケルトンの素材×15
簡易テント×2
ポーション・良
素材剥ぎ取りナイフ
安眠枕
未遂のグローブ
炎帝の槍
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というような感じになっていた。
「まずは大爆死は避けれたか。確率低い割には当たってくれるんだな」
それは彼の幸運値が高いのも関係があるのだがそれには気付けない。
そのまま彼は未遂のグローブをリコに炎帝の槍をリーナに渡した。
「この槍は手に馴染むな。……売ったらどれくらいだろうか」
「良い手袋なの。あったかぁい」
リーナの少し不穏な言葉を聴き逃した彼はそのまま剣を装備する。
「依頼を終わらせて金を稼ごう。少し強い魔物を倒せばもう十回くらいは回せるはずだ」
彼が携帯のピックアップガチャの終了期間を見ると三日後であった。よくあるやり方だな、と彼は思いながら周りの敵を探る。
彼の一番のやらなければいけないことはリーナとリコの戦闘回数を増やすこと。場数を踏めばより考えが冴えやすくなることを身をもって実感していたからだろう。
リーナとリコは武器の強化が強かったとはいえ、ほぼ格下と言っていい敵を瞬殺していき。Dランク依頼を三つ全てクリアしていた。
そもそもCランク以上から特殊能力を使う魔物も多いため、Dランク以下は凡人でも場数を踏めば倒せる。
その後に彼は三人を後に引き連れすぐ近くにいたコカトリスと対面する。コカトリスはBランクの魔物とされステータスはCランクに近い。
大きな鳥の姿をしているのだか彼からすれば、特殊能力が強いだけの敵ならばBランクといえど同格であった。
コカトリスの目が光り彼の足に光線を浴びせる。しかし彼の足に変化はない。
一番に驚いたのはコカトリス自身であった。足をばたつかせ砂埃を上げる。コカトリス特有の威嚇行為である。
「うるさいな」
彼は英雄王の剣を前に突き出しコカトリスに向ける。彼に対して向かってきた蹴りを飛んでかわすことで剣を振り上げた。
また光線を放つが彼には効かない。というのもイヤフォンがその効力を無効化しているからだ。
コカトリスのヘイトを彼が稼ぎながら他の四人が外からの遠距離攻撃を行う。サーシャは魔法。ハクとリーナは風魔法。リコは腕を突き出して風圧を作るといった感じだ。
もちろん、コカトリスとてノーダメージとはいかない。しかしそれ以上に腹の立つ相手が目の前にいるためそちらを対処をすることが出来ない。
コカトリスのトドメは意外にもリコの風圧であった。コカトリスのいた場所には数千ミラーが置かれておりそれを倉庫の中に入れる。
「勝手にコカトリスが消えたの」
彼はゴブリンの皮のように安いものはもう収納することはしなくなった。だがコカトリスに至っては高く売れる部分も多かったため収納した。
ハクを除く周囲からすればいきなり消えて驚くのは当たり前だろう。それでも彼の持ち運びがしやすいんだ、の一言で終わらせられる三人も凄いと思うが。
祝四十部分です。何とか書ききることができました……_:(´ω`」 ∠):_
これからも「イヤフォン」をよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。




