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現仲間4

「この三人の冒険者登録に来ました」

 彼がそう言うと受付の人がバタバタとざわめき出す。その騒動に動じない男の受付の人が彼らの目の前に三枚の紙を出してきた。

「この紙に名前と戦い方を書いてね」

 彼の言葉に頷く三人は数分でその紙を書ききった。すぐに彼が紙を見てそのまま提出する。

 男の受付の人はマニュアル通りにことを運び三人にはFランクカードが渡された。

 それを見た彼はすぐさま常時張られている依頼を三枚取り受付に渡す。

「この依頼を受けたいです」

 彼が取り出した依頼はDランク魔物の討伐。それを見てリーナとリコは少しだけびっくりしたがサーシャは一度倒したことのある魔物だったためうんうん、と頷いていた。

「依頼を受注しました。では、お気をつけて」

 受付の男の人をギルドに響かせたまま三人は冒険者ギルドから出る。

 Cランクというのも理由としてはあるだろうが、すんなりと森に行くことが出来た彼らは簡単な武器の準備を行う。

 彼が倉庫を開くと久しぶりに見たハーピィクィーンの名前を見て少し俯く。

「どうしたの」

 彼はすぐには答えずただ倉庫から玉を出した。前見たハーピィクィーンの玉。

 近くにはサーシャもいるが一つだけ足りないものがあった。

「シンドウ……か。いやなんでもない。前の仲間がこの玉に入っているんだ」

「? 外に出すことは出来ないのか」

 リーナの言葉に彼は出来る、と頷く。だがシンドウもいないのに外に出すのは少しはばかられた。

「いや、出さない方が可哀想だよな」

 彼は手に持つ玉に魔力を込め光を放ち出す玉を見つめている。三人が目を閉じる中、彼は目を開けたまま彼女が姿を現すのを待った。

「そなたがマスターか?」

 いつか見た女性。彼はそうだ、と前回と同じように答える。前と変わらず彼を見て間違いないな、というと女性は彼にキスをした。

 それに驚いたのは前と変わらないサーシャ。そしてリーナとリコだ。

「なるほど、こんなことがあったのか。思い出したよ」

「……ハク、前の記憶があるのか?」

 女性、ハクはこくりと頷いた。

「まあ使役される魔物は主人と繋がっているものだからね。そこのところでなんとかなっただけ。……あの時は本当に悲しかったんだからね」

 ごめんごめん、と謝る彼に対してサーシャはどういうことと言いたげな顔をしていた。

「ヨーヘイがみんなを助けるために敵と一緒にどっかへ飛んで死んだの。私はヨーヘイの魔物の玉となって離れなくてすんだけど、他の四人は……。いや、五人かな」

 ハクの言う五人はサーシャとシンドウとリーナとリコ、そしてララだ。それを彼はわかっていた。なのに何かを言うということはしなかった。

 そんな物々しい雰囲気の中、彼の携帯が鳴り響く。画面を開いた彼は一言呟いた。

「ガチャを回していない人のための救済ガチャ。……ピックアップガチャの開催?」

 彼の独り言のような言葉をただ聞く四人。

「そして異世界通貨でのガチャを回すことが可能になりました、ってか。……手に入るものはURの武器が多数。ただし全三百の中で二百五十がN。……ってこれ、爆死覚悟のガチャじゃねえか」

 携帯に怒る彼を見てハクはクスリと笑った。それを見たサーシャやリーナ、リコも。いつの間にか暗い雰囲気は消え去り少女たちの笑い声が響く。

 彼はそれを見て何に対して悩んでいたのかがよくわからなくなっていた。

 彼の頭の中で少しの変化が起き始めた。前救えなかったのであれば、今回は救えればいい。

 それが彼の今を戦う理由となっていることにはまだ彼は気付けていない。

用事で書く時間がありませんでした。申し訳ありません。


という訳で次回「ピックアップガチャ1」です。


※明日、明後日頑張りますが投稿が危ういです。ご了承ください。まあ頑張って一回は投稿出来るようにしたいです。


これからも「イヤフォン」をよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

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