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日常と成長2

「はーい、今日もサーシャちゃんが来てくれたよ」

「サーシャが来たの、遊ぼうよ」

「はいはい、行くからちょっと待てっててな」

 サーシャが来ると彼はいつも服を整えてから外に出る。サーシャはジャージのようなものを好んで着用して腰に杖をさしている。サーシャの変わっているところは他の人が蝶や花を綺麗と言っているのに対して、あの魔物キモかわいい、と新時代を開拓し始めている事だ。そしてその魔物は全てサーシャの魔法で、しかも火魔法で燃やされ尽くして灰となっていた。

「うっわ、えげつねえ」

「そう言うヨーヘイも剣で一撃だよね。……あっでも首チョンパで綺麗かも」

 そりゃそうだ、と彼は答えながら二人の目標であるゴブリンソルジャーを合計二十体を倒す。倒すとすぐに村へと戻り村長に見せる。

「まーた変な事をしとったのか」

「変な事じゃないもん、強くなるためだもん。おじいちゃんもうおとしをめしてるってみんな言ってるんだもん。サーシャが守らなきゃ」

 サーシャの言葉で村長は嬉しいような悲しいような思いをしたがまあヨーヘイが一緒ならいいか、と諦めた。というのも彼はみんなの目の前で剣の素振りなどをして秀才だと言われていた。単独でゴブリンナイトを撃破してきていたためその位ならいいか、と思い始めてきている。

 ちなみに同じくらいの子であればゴブリンを倒せれば将来が楽しみってところだ。彼はまだ一歳と数ヶ月、当たり前のことだろう。

「おーヨーヘイやるな。どうだ? 今度一緒に狩りに行って見ねえか。次に狙うのはホワイトウルフだ」

「やめときなさいロス。ホワイトウルフなら倒せるだろうがもしもがあったらどうする」

 ロスと呼ばれたサーシャのお父さんは窘められた。すぐにそうだな、と諦めていつもウルフで留めている。

「そうだよ、おじさんと行くのが楽しみだからまだ死んじゃダメ」

 彼は可愛らしくロスに言う。ロスからすればサーシャと結婚させたいのですぐにそうだな、と喜び始めた。

「サーシャとヨーヘイが結婚するの見るまで死んじゃダメなの」

 余計にロスを喜ばせるサーシャに対して彼がまだわからないけどね、と答えているが村長はその通りだ、と頷く。

「子どもの気持ちは変わるものだ。それに比べてヨーヘイは一歳なのに大人びているのぅ。本当に結婚してくれたら嬉しいが」

「村長をおじいちゃんっていうのも嫌じゃないです。だからもし嫌われなかったらそうなりたいです」

「でもヨーヘイはハーレムを築く男なの。それは女としてわかるの」

 エッヘンと胸を張る一歳児。

「なーにが女だ。十一年はええ」

 この世界の大人の基準は十二歳。ロスはそれを考慮しながらそう言った。でも彼がみんなから好かれているところを見て否定出来ないし、サーシャと遠ざける気持ちもないようだ。村長も同じのようで、

「サーシャを愛してくれればそれでええ」

 とだけ言って大口を開けて笑った。

 二歳を過ぎた頃には彼らだけでホワイトウルフを倒してきてしまったため、無理やりに近い感じでロスも修行に付いてきた。主に彼の剣の腕前をより近くで見たかったからだ。

「本当にお前は剣の使い方がうまいよな。そのうち剣聖とかになったらどうだ」

「あの伝説の? そんなの無理だよ。サーシャと一緒にいれれば充分。それに魔物使いとかの職業も持ってるしね」

 色々やってみろ、とロスはいつも言って彼に弓の腕前を見せる。ロスは彼に心を許しているため時たまにステータスを見せるのだがいつも彼は驚いた振りをする。というのも彼の方がもう既にステータスが高いからだ。

 しかし弓術と言われる弓の精度を上げるスキルのレベルは九となっており、やはりホワイトウルフに負ける要素が無い。しかも彼の目の前でホワイトウルフは一撃の弓で生を終えている。

 その横で美しさは爆発や灰まで燃え尽きるものと考えるサーシャはガンガン小爆発を起こしていた。もちろん、他の魔法も使っている。だがラストを火魔法で締めくくっているようだが。

「あっレベルが上がった」

 彼は久しぶりのレベルアップに喜びながらステータスを開いた。

 ____________________

 ヨーヘイ

 種族 人族LV27

 職業 指導者LV18、剣士LV35、断罪者LV18、魔物使いLV35、勇者LV18(現在五つの職業に付けます)

 HP 2435 MP 6850

 固有スキル 鑑定10、指揮LV6、断罪LV1、自動回復LV7、、二刀流LV3、我流銃刀術LV3、空間魔法LV10

 スキル 剣術10、銃術10、ステータス3、同調LV3、偽造LV10

 ____________________

 彼はサーシャに行動を指示しながら戦っていたため指揮のレベルもすぐに上がり、時おりわざとダメージを受けて自動回復のレベルも上げた。よく使う鑑定や空間魔法、偽造はすぐに最高レベルまで上がっており、使えばレベルの上がるスキルと使ってもレベルの上がらないステータスのレベルは離れ始めた。

 他のステータスも既に二千を越えているため少し優越感に浸っていた。ロスでさえステータスが千八百程だ。ちなみにサーシャは魔法関連のみ二千五百を越えている。他は千もいかないが。

前よりも上がり幅がおかしいですね。というのも小さい時はステータスが上がりやすいんです。リコはレベル上げしかしていなかったためそんなに上がり幅が良くはありませんでしたが。

ちなみに前の世界のサーシャは幼い時、ここまで強くはありませんでした。ヨーヘイにかっこいいところを見せたくて戦っているうちに強かなっていたというオチです。


これからも「イヤフォン」をよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

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