新たな扉
彼は産まれてすぐにステータスを開く。というのも彼が産まれてすぐに親と思われる人に抱かれベッドに寝かされたからやることが無いのだ。
「ブッア」
赤ちゃんだからか舌っ足らずな言葉しか出なかったがそれでも彼が驚いたことは分かる。
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未定
種族 人族LV1
職業 指導者LV1、剣士LV1、断罪者LV1、魔物使いLV1、勇者LV1(現在五つの職業に付けます)
HP 225 MP 175
物攻 175 物防 175
魔攻 175 魔防 175
俊敏 175 幸運 250
固有スキル 鑑定7、指揮LV4、断罪LV1、自動回復LV4、二刀流LV1、我流銃刀術LV1、空間魔法LV1
スキル 剣術10、銃術10、ステータス3、同調LV3
称号 元異世界人、転生者、女神の加護、女神信者十二使徒の資格
他職業 見習い剣士LV1、見習い銃士LV1、銃士LV1、見習い勇者LV1、見習い冒険者LV1、見習い探索者LV1
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彼の最初のステータスとは比べ物にならない。そして彼は気付いていた。
「ぶぁぶぁぶぁぶぶぶぶぁぶーぶぶぁぶぁぶぁ……」
彼の言いたかったことは女神信者十二使徒という点だ。それは彼の戦ったアレッサがなっていたもの。当然彼はなる気はなかった。
携帯を取り出して操作をしようをするが上手く扱えない。当たり前のことだろうが彼にはそこまで考えていなかった。
当然ベッドに置いて操作をしないといけないため再度周りに人がいないか確認する。
人がいないことを確認してから彼は携帯の電源をなんとか入れた。前と同じ画面から検索欄に変化させる。タッチするだけで良いので彼はさほど苦労しなかった。
この世界にはまだシンドウや元の世界のクラスメイト、セイナなどは転移してきていないようだ。彼は名前を入れておき転移してきたら知らせるような設定に変えた。
次に倉庫を見た。前持っていたものは全てその中に入っている。ハクは最初のようにハーピィクィーンとして倉庫の欄に書かれている。続いて転移した時に見た携帯のカレンダーの年代よりも十七年過去に戻っていたこと。そして産まれた場所もサーシャのいた村に生まれたこと。
彼にはただの偶然とは思えなかった。それこそシンドウたちとまた会うことを前提にこのようになっているように感じていた。
そんな時、地図から誰か来るのを確認して携帯をしまう。
「おーこの子がエレッタさんの子どもなのか」
「そうじゃの、サーシャと仲良くやってくれれば良いのぅ」
いつぞや見たおじいさん、村長だ。そしてその隣にいる若いお兄さんのような人がホワイトウルフに殺されてしまったサーシャの父親だろうか。
彼はすぐにステータスを見る。ステータスを見た限りではホワイトウルフに負ける要素が無い。では何故殺されてしまったのだろうか。それもこれからわかると思い彼は愛想を振りまいた。あぶぁ、と一言言えば男だというのにこれはヤバイなと言う始末。
彼はただ解せない気持ちとともに愛想を振りまき続けた。
村長たちが帰ってすぐに親らしき二人の男女が入ってくる。明らかに若かった。
彼はあぶぁ? と同じく言うと女の人は倒れ男の人はただエレッタァァァと騒いでいた。彼はより解せない気持ちを強くした。
数分して気を取り戻したエレッタは彼を抱っこした。
「私がママですよ、ほらリースも抱っこしてみなよ」
「はいはい、俺がお前のパパだ。……そういえば名前」
「私ね、閃いちゃったの。ヨーヘイって可愛くない?」
食い気味にリースの言葉に被せたエレッタ。リースは深い嘆息を漏らすとわかった、と言って彼にヨーヘイと名付けた。
その頃彼はというと自分の親がとても綺麗なことにびっくりして言葉を失っていた。それが後々嫌な方向に向かわないように祈りながら。
それのせいで気疲れしたのか彼は瞳を閉じて寝てしまった。両親はあらら、と思いながらベッドに彼を戻し頭を撫でながら愛してると言い部屋を後にした。
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