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チュートリアルなのに説明少ないですね☆

【チュートリアル戦闘の相手はゴブリンです】

 携帯がまた鳴り響き目の前に緑色の皮膚をした小鬼が現れる。酷く醜悪でとても臭い。

ゴブリンは携帯の音が止んだのを始まりの合図とし攻撃を仕掛けてくる。

持っている武器もそうなのだが小鬼自体が足が遅い。そして武器は棍棒、体に合わない大きな棍棒を片手で持っている。もちろん攻撃は彼にとっては遅くて簡単に躱せる。さびてボロついているとはいえ元は剣だったそれをゴブリンに振り下ろした。上手く当たったようで、彼の頭の中でピーンという音が響き予想だがクリティカルヒットしたことを知らせる。

ゴブリンはグギャギャと喚くと棍棒を落とし生き絶えた。

【チュートリアル完了を確認】

【続いて異世界転移記念を贈呈します】

 鳴り響く携帯が少し光ったかと思うと携帯が勝手に起動した。彼の目の前にメニュー画面が現れ、彼の頭を先から足の先まで光を照射し始める。

【認証を始めます】

【固定認証……カナクラヨウヘイ……完了】

 携帯がロック画面からホーム画面に変わりアプリが一つあることを彼は確認した。そしてスマホの一番上に書かれているこの世界のお金と地球でのお金に目を落とす。

「この金額は……俺がゲームに課金した金額と一緒じゃねえか」

 スマホの残金に書かれた金額は八万五千円。指でスマホを操作しながらこのお金で何が出来るかと弄り始める。

彼がまず初めにわかったことはインターネット検索が出来るということ。もちろん投稿等はできないが調べごとをする程度ならば可能だ。

そして次に∞とバッテリーの部分に書かれているから充電の問題は無い。

最後に中に入っているアプリは通販のみ。通販をタップすると商品が用途別に分かれており一番端にガチャという部分がある。一回一万円で十一個の何かが出てくるらしい。

「一万円ならやって見るか。売却ってところがあるってことは物を売ることも出来るみたいだしな」

 安直な考えでガチャのボタンを押す。龍の置物の顔にタッチすると龍がとぐろを巻き上に飛び去って十一個の光る玉を残した。もう一度タッチすると十一個の玉が目の前に並べられ一個ずつ開放される。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 R 銅の剣 一本

 UR 初心者救済セット(初回確定)

 SSR 同調

 UR 鑑定

 N スケルトンの骨

 N ステータス

 SR 炎の魔剣

 N コボルトのジャックナイフ

 N 地球通貨五百円

 N 地球通貨五百円

 UR 拳銃ベレッタ(弾丸五百発付き)

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 その次に排出率の数値が現れる。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 N 50% R 20% SR 15% SSR 10% UR 5%

 ※現在初心者救済処置としてガチャの排出率がNの中の5%を削りURの排出率が10%となっております。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 初心者救済処置というゲームでよくある初心者歓迎がどうやら一週間続くらしく、携帯の左端に初心者救済処置終了までの時間が表示されている。そしてスマホのアプリの一つである倉庫と書かれた場所に画面が飛ぶ。

 倉庫の中にはガチャで引いた物が入っておりゴブリンも入っていた。この中に自動的に入れてくれ、勝手に解体してくれるようでゴブリンは肉と骨と棍棒のように使えるものに変えられていた。勝手にやり方をわかるようにやってくれるのはいいのだが彼には一つ不満があった。それは、

「説明文の方が俺は読みやすかったんだけどな……」

 暗い森の中で彼の声だけが響き渡った。

もう少ししたらイヤフォンが登場します

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