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君と出会ったあの春の日を  作者: 黒野舞亜
3/13

第2話

「番組の途中ですがここで臨時ニュースをお伝えします

つい先程、〇〇行きの飛行機が海に墜落したと情報が入りました。

現時点で墜落の原因は不明、乗組員、乗客共に安否は不明と言う事です」


「怖いなぁ、事故か?でも俺達じゃなくて良かったよな」


光一はそう言い渚の方を見た


すると、見る見るうちに渚の顔が青くなっているのがわかった


「おい、どうしたんだよ渚?渚!!」


「今の飛行機、父さんと母さんが乗ってた飛行機だ・・・」


渚は震える声でどうにかそう答えた


「う、嘘だよな?だってそんなの・・・」


光一は言葉を失った


しかし、無慈悲にもテレビのキャスターはこう告げた


「えぇ、たった今新しい情報が入りました。生存者は無し

全員の死亡が確認されたそうです。

繰り返します。生存者は無し、全員の死亡が確認された模様です」


渚はその場に崩れ落ちた


光一も掛ける言葉が見つからない


渚は自分のせいで両親が死んでしまったと思っている


しかし、これは不運な事故としか言いようがない


渚がそう思っている限り光一が何を言っても無駄だろう


「渚・・・」


「ごめん、光一。今日は帰って・・・」


「わかった、何かあったら呼べよ」


光一は何か言いたげな顔をしながら帰っていった


「父さん、母さん。どうして・・・」


渚はその夜盛大に泣いた

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