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社会勉強は詐欺師の巣窟で

 ◇Real◇2019/05/11 18:10◇


 ――――なんだよ、『回収済み』って。


 その言葉は頭の中で飽きるほど繰り返された。

 少なくとも、真っ赤なペンで書かれたその文字には戦慄しか覚えない。"良い意味のほうではない"ことは確かだ。

 俺は二次方程式を解くのは苦手だが、この方程式ばかりはなんとなく理解できそうだった。

 俺の持っていたアイテムやゴールドは、"この先"にいる何者かに回収されたってわけだ。回収依頼を出した覚えはさっぱりないんだが。

 ひとまず呼吸を整え、ファイルをめくり、落ち着いてオレンジ色の付箋をそれぞれ辿っていく。…………するとやはり、付箋の貼られていたキャラクターは多少なりとも名のあるプレイヤー達だった。そしてその多くが、既に回収済みだった。

「え」

 指がかちりと止まる。資料の中の一枚に、特に見覚えのあるあの伝説のキャラクターの名があったのだ。

「リューガ……さん?」

 キャラクター名『流蛾』。この人の情報はさすがというべきか、びっしり書かれた"履歴書"二枚。眺めると名高いアイテムや装備、桁数がちょっとおかしな所持金額。そして主なログイン時間が『常時』ときたもんだ。

 笑っていいものか。いやそんなことはできない。この人はこの人なりにこんなにキャラクターを育ててきたんだ。だというのに、それを踏みにじる回収済みの文字が痛々しい……いや、まさか……?

 ――突然、俺の脳裏にあの日のお昼のニュースがフラッシュバックのように瞬いた。麗菜と二人で居間のテレビを見ていたあの時の、自殺者に関するニュースだ。

 ネット掲示板で遺書が見つかり発覚。そしてその内容が"僕はすべてを失ったので死にます"。――そしてあの日を境にしてログインしなくなったリューガさん。

「そのまさか…………かもな」

 すぅ、と内臓を薄く引き延ばされるような絶叫マシーンの感覚のアレ。ここまできて冷や汗をかく。

 俺はファイルを静かに閉じた。そしてこの部屋の奥の最後の扉を睨む。

 きっとあの先にいるんだ、リューガさんを"殺した"人達が――――。

 こじつけだけど、勝手にそう決め付けると俺の体は冷静さを取り戻した。ずいずいと歩みを進め、一切のためらいなしにその扉に手をかけ、勢いよく、開ける。


「お、おいおまえ! どこから入りやがった!?」


 途端、怒鳴られた。眩しい照明に目が眩んで周りが一瞬見えなかったが、ともかく口では威勢を張っておく。

「入口ですけど、受付の人がいなかったもんで。ちょっと腰痛がひどくてですね、"友人"にここを紹介してもらったんですが……」

 どうも俺は長生きできない種類に分類される人間らしい。視界が落ち着き、軽く取り囲まれているという状況をしっかり把握。おおぅ……十人超。しかも思ったより健康的な野郎ばかりじゃないですか。

「おいふざけんな! いったい何しに――」

 喚く男を待て、と奥から現れた一人の男が抑えた。長身かつインテリ顔のいかにも聡明そうな人物である。周囲が静まったところ、どうやらリーダー格らしい。

「なるほど。君は"どこの住人"かな?」

 男は銀縁の眼鏡を通して俺を観察するように見てきた。そして周囲のパソコンやミラワーの画面を順に流し見る。

 ……この男は、鋭い。現れた俺を一目見てどんな人間なのかを把握しやがった。多分だけど、俺の軟な言い訳、嘘、冗談、その他は軽く弾かれることだろう。だからここは正直に言ってその反応を見るべきだ。

「…………『ミラーワールド』だ」

 それが俺の住処の名前だった。

「ほぉ、これはこれは大手の。そうだね、少し話をする必要があるみたいだ。大丈夫、別に君に危害を加えるなんて事は考えの端にもない。ここには拳銃も刃物も魔法の杖もないからね」

「話?」

 短く返す。この男、どこまで本気なのか。うなぎのように滑ってさっぱり掴めない。

「何しに――と聞くのはあとだね。先に、君はどうしてこの場所がわかったんだい?」

 明日は晴れるかな、なんて気軽さで問われたが、これこそ一番重要な質問だろう。俺がここになにをしにきたか以前の問題だ。誰もが俺の回答に耳を澄ませている。

「とある情報通に聞いた。それだけだ」

 肩をすくめて神童伝狼のことを濁して答える。彼に迷惑が降りかかってしまう可能性があるからだ。やや憎たらしいヤツには違いないが、それとこれは別会計。

「――情報通の名は、神童伝狼、かな?」

 だが俺の濁りは瞬く間に浄化された。

「な――!?」

 つい、驚きが口をついて出てしまう。

「ふむ、どうやらそのようだね」

「あの野郎! ちくりやがったってのか!?」

 また別の男が怒りに吼える。ざわめきが広がるこの意味はなんだっていうんだ? ちくりやがったって?

「静かに。と、いう事は読めたよ。君は――キャラクター"シン"だね?」

 理解した、とリーダー格の男は小さな笑みをこぼす。それはそれは不気味な、まるで悪魔に憑かれているような。麗菜の鞭ですら調教不可能な顔だ。

 努めて、俺は冷静に表情を変えないように努力した。声も最低限しかださないように。喋れば喋るほどにどんどん見透かされていく気がするからだ。いったいなんでこいつはわかるんだ?

「まぁ言いたくなければ構わないよ。ところで次に本題だけど、君はここに何をしに来たのかな? 見ての通りここは会社なんだけど、悪いけど新規の採用活動はしてないんだ」

 勝手に入ってもらっちゃ困るよ、なんて咎めるような態度で男は俺に言う。立地やら職場やら社員の態度とやら、どっからどう見ても一流ブラック企業なんだがな。

 だがまぁせっかくだ、こっちから質問してやる。この男なら少しくらい大丈夫そうだし、時間稼ぎを試みる必要もある。こいつらが悪だということがほぼ確定した以上、麗菜への合図はいつ出すべきか……。

「ただの見学ですよ。すみませんね、事前に予約を入れてなくて。あの、早速ひとつ質問があるんですけど、この会社はどうやって利益を得てるんでしょうかね?」

 単刀直入に。じわぁ、とシーツにコーヒーをこぼしたかのように、男達の雰囲気が黒く染まっていく。タブーな質問だったらしいが構わない。隙あらばこっちから圧力をかけるべきだ。

 リーダー格の男は眉をわずかにひそめ少し悩んだのち、いいよ教えよう、と承諾してくれた。

「リアルマネートレード。通称『RMT』。ゲーム内のアイテムやゴールドを現実のお金と交換する、そういう取引で利益を得てるんだよ」

 RMT……。聞いたこともあるし意味も解る。なによりそいつは大多数のオンラインゲームにおける禁止事項のひとつなんだし。

「はぁ、なるほど。じゃぁつまり、例えばだけど、"他人のキャラクターからアイテムを盗んでそれを現実の金で取引"なんてことでもしたら、時間もかからずなかなかいい儲けになるよな。やってないってことはわかってるけどさ」

 さらに――部屋の空気が数十トンほど重くなる。こりゃいよいよ無傷で帰れるかどうかが怪しくなってきた。ただすぐに逃げられるように片手は後ろの扉に回してはいるが。

「くっ、ははははっ! いやはやまったく賢いね、君の言う通りだよ。立派な経済能力が備わっている。確かに"シンの持ち物"は素晴らしい値段で捌けた。そうだろう、"厳"さん?」

 今度こそ――――

「………………」

 言葉を失った。

 小ばかにするような囁き笑いが耳にうるさい。その笑いの中、さっきからこっちのことを気にかけずにミラワーのゲーム画面とずっと向き合っていた、ある一人の男が口を開いた。

「あぁ売れましたとも。あっしはシンさんの装備を頂きました! ってか?」

 かはは、と乾いた笑い声。それに便乗して大笑いが広まっていく。

 俺を立たせているあらゆる力が抜けた。がくがく、とガトリング膝カックンをくらっているかのよう。

「……あんたが……あんたが厳さんか」

 かすれた情けない声で呟いた。繋がっていた神経がすべて、プロの料理人に微塵切りにされてしまったかのような気がした。

「そうさ、俺が厳さんことキャラクター"コラー厳"さ。現実(こっち)はとっても若々しいだろう?」

 男は振り返って、その若々しくも暗黒面な顔を引きつらせて笑った。憎たらしい、けれどパンチを入れてやろうなんて気も起きない。

 ち、く……しょう。だから仮想(ヴァーチャル)の世界は恐ろしいんだ。仮想世界ではどんな顔、どんな性格、どんな仕草、どんな言葉遣いをしようとも、現実(リアル)ではそれとはまったくの正反対の人物がプレイしているってことも珍しくない。それが今まさにだ、俺は究極のギャップを味わっている。

「昨日はヴァーヴェル登頂お疲れ様だったな。んま、四十九階層まで送ってやった事に感謝しなよ。さすがに倒せるかどうかは賭けだったんだけどさ。すげーぞ、君が手に入れたランクエクストラ、もう二桁万円いってるぜ?」

 厳さんを名乗る男は一台のパソコンの画面を示し、驚喜の声をあげる。画面にはオークションであろう、リアルタイムで入札金額などが表示されているブラウザが開いてあった。そして出品物の写真のところには、昨晩手に入れたランクエクストラの武器が――――。

「…………そういうこと、か」

 そっか、あの神タイミングで現れた厳さん――いやこの男の行動は計算済みだったってわけか。俺達を手助けして、より早くより楽にランクエクストラという目玉販売商品を手に入れられるように、と。

 ――――って、ちょっと待て。なぜこいつらがランクエクストラを? その武器は神童伝狼に渡ったはずじゃ――――あ……?

「神童伝狼も、あんたらの仲間だったのか」

 理解してガムを吐き捨てるように言う。どうせここにいる誰かの一人がそうなんだろう。

「さぁどうだか? そうそう、追い詰めるようだけどおもしろいことを言うとな、君からIDとパスワードを聞きだしてキャラクターを操作したのも俺さ。多分覚えてないだろうが、あの日の深夜、君の持ってるアイテムを無料で強化してあげるから、IDとパスワード教えてくださいよ、ってな」

 ――――――確、信、犯。

 こんな野郎のせいで、俺のキャラクターは夏服になっちまったってのか……?

「あの日、だって?」

 ぐぐ、と歯を食いしばり、暴れたい叫びたい衝動を抑えつける。そしてさりげなくポケットに手を入れ、指先に触れた携帯電話を操作し麗菜に一回だけコール。慣れた操作だからこれくらい見なくても簡単だ。あとは警察がすぐやってくると信じよう。マロンジャーが来たら間違いなく全滅だ。こっちが。

 携帯の操作がまったくばれていないことに感謝しつつ、俺は常人より小さじ一杯足りない脳みそをフル稼働してあの日のことを思い出そうとする。盗まれて真っ白になったあの直前を。

 …………けれど、だめだ。やっぱりいまだに記憶がトイレットペーパーのようにぺらりと薄すぎる。だがどうやらそれが当たり前だったらしい。悩み苦しむ俺に男は、思い出せないだろう? なんて言ってくる。

「どうだ、記憶に無いだろ。ここには心理学を中心とした"人間の専門家"がいてね。ちょっとばかし人のお話を聞いたり誘導したりすることが上手なのさ。なんせ二年以上も君のデータをコツコツと集めてたからな。ログイン時間とかから君の一番思考の甘い時間帯を選出、それでようやく実行さ。"回収作業"をね」

 絶句した。なんという、計画性――――。

 こいつらは目をつけたキャラクターと信頼関係を築いて、完全に仲間として溶け込んだところで計画を実行していたというわけだ。それなら今頃になって突然被害が広まったということに納得がいく。今までなにも起こっていなかったというのは単なる調査のための潜伏期間だったんだ。

 それなら、やっぱり――――

「ちょっと訊くが、この場にリューガの"マネージャー"はいるのか」

 俺の質問に、またさっきと違う一人の男が俺を睨む。もう麗菜に連絡はしたからってちょっと危険な質問にでてみた。

「……へぇ、鋭いねおまえ。オレが流蛾様のマネージャーさ。そうだ、彼は元気か? いや、こっちの世界じゃ会ったことないか」

「会ったことはない。けど死んだよ、多分、自殺だ」

「へぇ? 本当か? んま、あのカモが一日ログインしないだけで掲示板が盛り上がるんだもんな。二日以上ログインしなかったら死んでるのかもなぁ。あれだけ積み重ねてきたものがある日突然パーだ。そりゃ死にたくもなるだろうよ」

 かちん、と頭の中で火打石が弾けた。こいつ…………!

「その死にたくなるような状況をつくったのはどこの誰だってんだよ?」

 破裂限界の怒りをなんとかして抑えつつ尋ねる。今の俺は限界まで振った炭酸飲料の入った缶だ。アルミ缶メンタルだから破裂するのは早いぜ。

「さぁ、誰だろうな。マネージャーのオレにでも聞いてみたらどうだ? は、たかがゲームだぜ? そう熱くなるなよ、放熱板なら余ってるぜ?」

「………………この、人殺しが」

 間接的とはいえ、この人達は確実にリューガさんを死に追いやった。放っておけばリューガさんの二の舞になってしまう人達が出てくるかもしれない。それはなんとしてでも避けなきゃいけないことだ。

「そんな物騒な言葉を口にするものじゃぁないよ。……さて、見学会はここらでお終いにしようか。我々も仕事をしなければいけないのでね」

 このガキはちょっとまずい部分に踏み込んだな、とでも思ったのか、授業を終わらせる先生のようにリーダー格の男は両手を二度叩いた。どうやら問答はここで締め切りらしい。

「それでは、わざわざ忙しい時にすみませんね。聞きたかったのはこれだけです。これで失礼――」

「させると、本気で思っているのかな?」

 部屋にいた全員が立ち上がり、俺を囲もうと足を動かす。だけどそんなのを黙って見てるほど俺は苺ジャムのように甘くない。囲まれてから華麗に脱出するのは映画の主人公がする役目。脇役はドンパチ始まる前にキャーキャー騒いで逃げるもの。

 双方の被害が限りなくゼロに近い、本日もまた世界で一番美麗にして至高の危機回避方法を実行する時がきたようだ。

「あぁ思ってる。おまえらなんてスフィクトパスの足元にも及ばねぇよ!」

 捨て台詞ひとつ残して俺は一目散に部屋の外へと逃げ出した。

 逃がすな! という怒号を背に資料室を走り抜け、小さな隠し扉を抜けて受付の部屋へ飛び出す。素早く体を反転させその勢いで受付テーブルを蹴っ飛ばし、隠し扉に即席バリケードを設置後に階段へ。

 もはや階段の意味を成さぬほどの勢いで段を飛ばして駆け下りていく。そして、最後の階段に差し掛かる前に、俺はおでこにずっと貼り付けていたセロハンテープを勢いよくはがした。粘着性の物体で足止めを食らっていた俺の血液が、開いた傷口から我先にと飛び出す。――よし!

 最後の階段に差し掛かると、なんと下には大勢の警察官の姿が見えた。さすが現代のポリスマンは仕事が素早い。俺とその上から聞こえてくる足音に今か今かと構えている様子で、このままじゃ俺が捕まってもおかしくない雰囲気……。

「来たぞ! 構えろ!」

「真堵!」

 構える警察官達を押しのけ、麗菜が俺の名を叫んでくれる。その声で彼らは俺が犯罪者とは無関係であるということを理解してくれた。助かったぜ……麗菜。

「む、怪我人か!? 止血の用意を!」

 大げさに血塗れた俺の顔を見て驚いた警察官がすぐさま近寄ってくる。

「お、おい君! 大丈夫か!?」

「ええ、ちょっと"やられちゃいました"」

 痛みをこらえるような感じで片手で顔を覆って、にやりと歪む口元を隠す。

「くっ……許せん! 急いで確保しろ!」

 ふ、傷害罪の追加だな。俺のささやかな三割増し程度の仕返しだ。作戦成功。

 軽く武装した警察官達は、俺を追うことから一転して部屋に逃げ戻っていった詐欺集団を追いかけていく。その様子を眺めながら、必死に逃げる彼らの顔を想像してざまぁみろ、なんて心の中であざ笑う。

「シンさーん! 心配しましたよ!」 

「おう、マロンジャーに出動要請出すまでもなかったな」

 がっしと脇腹に飛び込んでくる栗原を緊急回避。

「……なんだ、生きてたのね」

 麗菜はフン、と鼻を鳴らして近づいてきたが、その声は少し泣き出しそうに震えていた。眉の角度も珍しく緩い。世界どころか宇宙が滅びる予兆かもしれん。

 ……まぁ、なにも状況が見えない外にずっと待たせていたのも悪かった。芯の強いこいつでもさすがにってところか。アルティメット楽観主義の栗原と一緒に置いておいてよかった。あいつがだいぶ支えになっていたことだろう。

「俺が死んだら泣いてもいいけどさ、生きてるからそれはナシだぜ?」

「うるさい、このタコ……!」

 おちゃらけたけど、今回はさすがに殴ってこなかった。

「タコはなかなか死なねぇんだよ。シンとレイでも連れて行かない限りはな」

 瞳に涙を浮かべ、ぎゅっと服の袖を掴んでくる麗菜の肩を、俺はほんの出来心から抱いてみた。右ストレートの一発すらこないことに仰天。

「よし! 君達少し話を」

 ――と、それこそ犯罪的なタイミングで刑事さんに呼び止められ、俺達はまるで犯罪者のようにして無理矢理パトカーに詰め込まれた。どうやら傷の浅さはバレてしまったようで、絆創膏一枚だけもらったという不遇っぷり。

 そして、俺は生まれて初めてのパトカーの旅を満喫することとなった。言っとくがこう見えても本当に初めてだからな。

 たった一時間ほどの問答で一年分の精神力を使った気がしたが、そのぶん器はひとまわり大きくなった気がする。長い目で見れば損失無しだ。

 それに、今日は"良い社会勉強"にもなったしな。この体験は進路決定に大いに役立つであろう。


 ――――まぁ、とにかく。


「…………終わったな」

 長いため息ひとつ。これで今日一日のシメ。

 はしゃぐ栗原の頭を麗菜と共に押さえつつ、俺は夕日が落ちて夜が始まるまで、ブルーな気持ちを薄めるように、ずっとずっと窓の外の流れゆく景色を眺めていた。

 犯罪者が乗ってるわけでもないのに、空気ぶち壊しのやかましいサイレンをわざわざ鳴らさなくたっていいのに、なんて刑事さんの背中に心からの文句を垂れながら。

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