ログインからの……
◇Real◇2019/05/08 17:33◇
おいおいおいおいおい?
なんだよ……? なんだよ……? なんだってんだ……?
なにがどうしたってんだ? ここにあるはずなのに!
なぁ――――
「――――どーなってんだよこれ!」
俺の絶叫は部屋の中でしこたま反射し木霊する。それはそれはもう、己の鼓膜を痛めるのに申し分のない威力だった。幸い耳鼻科までは徒歩二分。
ラッキーなことに両親は仕事で家にいないから、親が何事かと部屋の戸を連打することも、警察を呼ばれることも、救急車を呼ばれることもなかった。
……いや、少なくとも救急車は呼んでいただいても構わないくらいだ。それほどにまで俺の体は熱く、眩暈がする。ふらりと煙のように揺れる体躯はまるで風邪のそれ。昔やったなりきり風鈴ごっこを思い出す。
――って、それはともかく本題はコレだ。
どうして俺の"アイテム"が。
どうして俺の"ゴールド"が。
全部、ナクナッテイルンダロウ?
「くそっ……! "ここも真っ白"じゃねぇか!」
悪態のひとつやふたつ放出しないと落ち着けない。今なら常に泳いでないと死んでしまうという魚類の気持ちが解るかも。
なにか物体に当たろうと思ったのだが、手ごろに投げれそうなものがなかったので仕方なく自分の机をぶっ叩く。
飛び上がったシャーペンがミサイルのごとく垂直落下してきたのは、ぎりぎりのところで避けられた。我ながら運動神経の良さには感謝感激している。
…………で、どうしてまた一人でこんな素っ頓狂な所業をしているのかというとだ――――