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プロローグ
音なき筈の宇宙の暗黒空間。
そこに、声が響く。
『止めろナイツァー! 貴様自分が何をしているかわかっているのか!』
『承知の上です。兄上。皇帝は私の仕えるべき主にあらず』
宇宙の闇に溶ける黒と、その闇に映える白。
『バカな! 我が一族は代々皇帝を守護する暗黒騎士団となる定め! 狂ったか!』
『ええ。私は狂ってしまったのでしょう。いや、初めから私はこの星に生まれてはならなかったのです。もはや、この星にはいられません』
『待て! 一族の内より反逆者を出すわけにはいかぬ! 我は暗黒騎士団の長として貴様を討たねばならん!』
『……』
一瞬の静寂。
そして――
『この……愚か者がぁぁっ!』
『ぐわぁぁぁっ……さらば……っ!』
『待て……待てぇっナイツァーッ!!』
白い星が、流れた。




