表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/172

おまけ #5


 このおまけは、五話までを全て読み終わった後に読んでいただくことを強くお勧めいたします!

 また、5-13改と見比べながら読んでいただくと、より楽しんでいただけるかな? と思います!





 おまけ #5,シリアスな展開……しかしそんな時にこそこのおまけは必要――。




 「危ないところでしたね、先輩……もう少しボクが気づくのが遅かったら今頃あなたは――」


 「死いいいぃぃぃぃぃねえええぇぇぇぇぇ〝変態〟ぃぃぃッッッ!!!!!!!!!!」


 ぐっしゃゃぁあああああああ!!!!!!

 ――次の瞬間だった。

 ボクの顔面目がけて飛んできたのは、〝縞パン〟の〝膝〟だった。

 ……どうやら〝縞パン〟は陸上部の高跳びの選手か何かだったらしい。

 鍛えぬかれたその美しい筋肉のバネによって、真っ直ぐに、正確に、打ち貫かれたボクの顔面……そこからはもはや痛みなどは感じることはなく、ただ〝殺られた〟という事実のみを、淡々とボクの薄れ行く意識に刻みつけていった。

 ドサアッッ! ……そして、ボクは倒れた――しかし! まだ〝終わりではなかった〟!!


 ――グボシャアア!!!


 「……え――ブゴッ……」

 突然、倒れたボクの顔面に当たったのは、〝糸が伸びた野球のボール〟だった。

 見れば、その〝糸〟は〝縞パン〟の〝縞パン〟から伸びていて……ッッ!!

 「〝キャッチボール〟……続けようぜ………え、〝変態〟」

 シュルシュルシュル…パシイィン!

 ――〝縞パン〟は、そのボールを自分の方に引きつけ、キャッチしてから改めて話した。

 「だが、その前に言っておきたいことがある……おい〝変態〟。お前は〝二つ〟だけ……そう、たった〝二つ〟だけだ。〝勘違い〟をしていることがある」

 「……カッ! かんひ…がひ……!?!」

 そうだ。呟いて〝縞パン〟は続けた。

 「一つは、アタシのことを〝陸上部〟だと思っていること……どうやらお前はアタシのこの脚……〝筋肉〟を見てそう思ってしまったらしいが……そうじゃあないんだ」

 パシン! パシン! ……〝縞パン〟は手に持ったボールを連続で空中に投げてキャッチする……その動作を繰り返しながら、言い放った。

 「――アタシの名前は、東城(とうじょう) 常美(つねみ)……生粋の女子〝ソフトボール〟部の選手さ……!!」

 「……え? とうじょ…つね……じ……〝ジ○ジョ〟……!!!!????」

 ひいぃ!!!!! ボクは悲鳴を上げ、逃げようと背中を向けた――瞬間だった。

 「――〝変態〟! そしてお前のもう一つの〝勘違い〟は、このアタシから〝逃げられる〟と思っていることだッ……!」

 「はひぃぃぃいいいっっっ!!!!! せ! せめてッ!! せめて〝100球〟にぃいいしてぇぇええええええええっっっえッッーーーーー!!!!!!!!!!」

 「違う。〝1000球〟だ!」


 「オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オラ オ オラ オラ オラ オラ――!!!!!!!!!!!!!!!」


 ドゴ ドゴ ドゴ ドゴ ドゴ バゴ バゴ ドゴ バゴ バゴ バゴ ドゴ バゴ バゴ ドゴ ドゴ バゴ ドゴ ドゴ ドゴ バゴ ドゴ ドゴ ドゴ ドゴ バゴ バゴ バゴ バゴ ドゴ バゴ ドゴ――ボグシャアアァ~ーーーッ!!!!!


 「――ひっ! ぐぎば……!!!!!」

 「――もういっぺん言っておいてあげるわ。〝1000(センキユー)〟! 読者のみんな、これからもよろしくね!」


 バアア~ーーーーーーアッ!


 緒方 泰介 通称名・〝変態〟――再起不能。

 ボクの中からは、全ての記憶は当然ながら除去されていた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ