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4-19改

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 ――みんなが出て行った保健室内。

 「――じゃあ始めるよ~? よーい……どん!」

 先生の合図で、ボクは即座にテストをひっくり返し、その問題文を見た。

 ――瞬間だった。


 わ……〝分かる〟!! 〝分かる〟ぞ……〝全部〟!!!

 ――何もかも、〝愛梨さんが教えてくれたとおり〟じゃないか!!!!!


 例えばこの、スタートの〝たばこ〟の問題について!


 たばこを吸うことによって引き起こされる肺の病気は( 肺がん )などであり、たばこを全く吸わない人と比べて、たばこを吸う男性の場合ではおよそ( 4.5倍 )。女性の場合ではおよそ( 4.2倍 )も発病の危険が高くなることが明らかとなっています。


 ――どうだ!! 完璧、パーフェクッッ!! ボクはCMでおなじみのYDK(やればできる子)なのさっっ!! この調子で〝ガンガンいこうぜ〟!!

 その意気込みをそのままに、それからボクはおよそ三十分間。一気にテストに答えを書き込み続けていった。

 ――しかし、〝最終問題〟にペンが伸びた……その時だった!

 その瞬間までは順調に、止まることもなく書き進めていたボクの手が、突然、〝ぴたり〟、と止まってしまうという、〝緊急事態〟が起きたのだ。

 ば……バカなっっ! 何だ、この〝問題〟はッッ!!?

 あまりの衝撃に思わずボクはテストを持ち上げ、ゆりちゃん先生の方を振り向いた。

 するとゆりちゃん先生は、ニコニコ、とそんなボクのことを見ていたずらっぽく笑い、しかしただそれだけで、その他には一切のアクションも起こそうともしなかったのだ。

 ――それはつまり、〝続けなさい〟という意味……くっ! ボクは歯噛みをしながらも、仕方なく視線をテストの方に戻した。


 ――そこに書いてあった〝問題〟とは……!!






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