おまけ #7
おまけ #7,前回やろうとしてやらなかった魔法少女ネタがどうしてもやり――。
……どうして、〝キライ〟、などと言ってしまったのだろう? 何もかも、全部…自分が悪いだけのくせに。――あまつさえ、なんと私は、ずっと、悪くもない泰介さんのことを、ずっと……〝許すことができない気持ち〟でいるのだ。
なぜ、そんなことを思ってしまっているのか……それは、自分でも全くわからなかった。
そのせい……なのかもしれない。私は、桜花に……聞けば、たぶん渋りはするだろうけれど、絶対に正直に話してくれるであろう桜花に対しても、私は聞くことができなかったのだ。
――泰介さんのことを…………。
……。
…………。
………………。
……………………バカだ、私……。
頬を、涙が伝った。
私はそれを必死に手で拭いながら、心の中で何度も自分を罵った。
……バカだ。……どうしようもない、バカだ。……救いようのない…バカだ……。
……もう、どうしたらいいか……わからないよ…………。
『――キミは、何をそんなに悩んでいるんだい?』
――その時だった。突然、私の背後から、頭に直接響いてくるような、そんな不思……
ばっ!! ――全力、だった。私は、全力で後ろを振り向き、その正体を確かめた。
そこにいたのは……!!
『――やぁ。お邪魔してるよ?』
きゅ○べぇ!!!?????
やっぱり、としか言いようがない。
そこにいたのは、ネコのような身体と、真っ白な毛並み。耳から伸びる触手(?)のような……いや、全ては語るまい。――とにかく、あの某宇宙生物の姿がそこにはあった。
「あ、あなた……何でここに……!!?」
『? おかしなことを聞くなぁ? キミはもう、ボクがここに現れた、その理由を知っているはずだよ?』
「理由を知ってる、って……あの……そ……っっ!!」
……言葉が出てこなかった。――当たり前だ。突然現れた某きゅ○べぇの言葉は、こんなおまけの中においても、〝的確〟で、そして否定のしようもない、〝事実〟だったからだ。
私は間違いなく悩んでいる。……泰介さんのことで、今まで感じたことのないほどの不安に、押し潰されそうになっているのだ。
――もし、この某きゅ○べぇが、某設定どおりの存在だったとしたら、今抱えているこの悩みすらも……!!
『――どうやら、気がついた……いや、〝認めた〟ようだね?』
「……!!」
心の内を完全に見透かされている! そのことに〝恐怖〟を感じながらも、私は……私は!!
『それにどうやら、ボクという存在のこともすでに知っているようだ。……だったら、話は早いね。――ねぇ、小出 愛梨?』
ボクと契約して、魔○少女になってよ!
テレレレレッレレッテレレッレッテッテッテレレッテレレレ♪
「…………あの、一つだけ、言いたいことがあるんですけど……」
『? 何だい?』
――突然鳴り始めた某音楽の中、私は静かに、その言葉を呟いた。
「……わけがわからないよ…………」
『……だろうね♪』
おまけ #7,前回やろうとしてやらなかった魔法少女ネタがどうしてもやり――。終わり。




