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故郷

作者: サラダ味

 帰ってきた。

 もう二度と戻らないと誓った故郷に。

 何もないここに。

 育ててくれた母は、また涙をみせて叱責するだろうか。

 それとも、もう私の顔など見たくないと嘆くだろうか。

 望郷の念。郷愁。

 私の場合それとは違う。

 帰巣本能とでもいうべきだろうか。

 渡り鳥のようにいつだって舞い戻ってしまう。

 なにしろ産みの母は世間の耳目を集めたあの有名な忌まわしき殺人鬼なのだから。

 冷たい視線で私を注視する人たち。

「96番」

 私はまた、新しい名で生を受けた。

 

殺人遺伝子など無いと信じたい。

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