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幼馴染が帰省するタイミングでオレもめっちゃイメチェンして帰省したら…  作者: 猫の集会


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9/16

気まずい

 家族の皆さんへのお土産も、バッチリ持った。

 

 思いやりの心も持った。

 

 …なんなら、傷心も持ったままでしたけど…持ってきてしまったものは、仕方ない。

 

 と言いますか…

 

 傷心は、どうしても…ついてきてしまうんです。

 

 仕方ありませんね。

 

 そんなにいうならあなたもいきますよ、ってなもんです。

 

 傷心は、いつまでもオレに懐いてしまったっぽいな。

 

 こいつが、いったいいつまでオレに懐いて付きまとうのかわからないけど、でもこいつが離れるまでは、傷心ってヤツとうまくやっていくしかない。

 

 駅弁を買ってテンションを上げていく。

 

 そして、ジュースとお菓子も買ってテンション爆上がりして、血糖値も爆上がりだ。

 

 たまには、爆上がりもいいだろう。

 

 そんなアゲアゲで電車に揺られること、数時間…

 

 爆睡して、いつのまにか目的地です。

 

 

 家族へのお土産の入ったバッグを持って、傷心も連れての、帰省祭りの始まりです。

 

 祭り…では…ないか?

 

 ならば…帰省大会?とか⁇

 

 いや、普通に帰省でいっか。

 

 なので、普通に帰省した。

 

 

 今回の帰省は、すんなりと家の玄関があきました。

 

 よかった。

 

 夏は、母さんから締め出しくらったからな。

 

 締め出しっていうか…

 

 まだ入ってもなかったから、締め出されてないか。

 

 …

 

 とにかく、無事家に入れてのんびりとお茶をすすった。

 

 冬とは違って、こたつがない。

 

 こたつがないのに、家の中は心地よい温度になっている。

 

 今日は、家族全員がすでに大集合だった。

 

 なので、お土産を早々にプレゼントすることにした。

 

 まず、父さんからだ。

 

 父さんには、地元でしか手に入らないお酒を購入した。

 

 普段あまりお酒を飲まない父だけど、たまに連休前とかに息抜きとしてのむのがいいらしい。

 

 とても喜んでくれた。

 

 休み前の楽しみができたと。

 

 オレは?オレのは⁉︎

 

 くいぎみでやってきた弟。

 

 弟は、受験合格祝いもあったので、オレのおすすめ文房具詰め合わせをプレゼントした。

 

 あと、大好きなお菓子もたくさんプレゼントした。

 

 ありがとう‼︎ありがとー‼︎と喜ぶ弟は、やっぱりかわいい。

 

 無邪気すぎてかわいいじゃないか!

 

 よかったわねと、父も母も一緒に嬉しそうだった。

 

 家族が嬉しいと、皆笑顔だ。

 

 そんな笑顔の母さんにも、プレゼントを差し上げた。

 

 腕やあしを揉んでくれるマッサージ器だ。

 

 母さんは、肩凝りがひどいらしい。

 

 でも、肩だけをほぐしても逆効果だと聞いたことがある。

 

 太ももや腕をほぐすことで、血流も良くしないとダメなんだそう。

 

 それを教えて差し上げた。

 

「あ、あとさ水とか白湯なんかをたくさん飲みなよ?」

「え、そうそう。水分って大事なのよね。母さんも最近知ったのよ。で、帰省のお祝いの炭酸は、なんでしょう‼︎」

 

 ?

 

 帰省のお祝いの炭酸⁇

 

「え、なに?帰省の…なにって?」

「母さん…先走りすぎだってば」

 

 父さんが呆れ顔をしていた。

 

「あ、はやとちったわ…乾杯する飲み物を問題にするつもりだったんだけど…」

「…もう、母さんは…せっかちすぎるんだよ」

 

 呆れたように春翔が、黒いなにかに目を向けた。

 

「えっ、これ買ったんだ?」

「そうなのよ。いいわよ!これ」

 

 家でつくれる炭酸のやつだ。

 

「なんと、冬季の分も購入済みでーす‼︎」

「マジ⁉︎」

「マジよ。ただ…」

「ただ?」

「重いから…帰り大変かも。送ろっか?」

「ううん。大丈夫!オレ、筋肉には自信あるから」

「あら、それは頼もしいわね。」

 

 家族には、筋肉自慢…しちゃったけど、いいよね?

 

 家族だもんね…?

 

 帰省してすぐに和み、やっぱりいいなぁ〜、家って癒えだなぁなんてほっこりとした。

 

 

 ほっこりして旅の疲れを癒し、その日は団らんして、楽しく過ごした。

 

 そして…

 

 次の日は地元の友達と遊んで夕方、家に戻ったんだけど…

 

 母さんがめっちゃニタニタしていた。

 

 なんだよ?

 

 なんなんだ?と思いながら部屋のドアをオープンすると…

 

 いたんです…

 

 

 部屋に…いたんです。

 

 いるはずのないあの人が…

 

 

 そう…

 

 他人さんの那月さんが…

 

 

 …

 

 えと、これは…

 

 オレの幻聴…ですよね⁇

 

 

 いや、いゃ〜……耳だけに、いゃあー〜‼︎って叫んでる場合ではない。

 

 幻聴じゃなくて、幻覚だ。

 

 で…

 

 一応…話しかけてみた。

 

 

 

「あの…」

 

 オレの声にびっくりして振り向く那月さん。

 

 そしてボソッと

「まだ…いたんだ…」

 とつぶやかれました…ね。

 

 …

 

「あの…オレ……」

 

 き、気まずい…

 

 日にち間違えた⁉︎

 

 まだ…いたんだってさ…言われて、オレの心の傷もいたんだ。

 

 

 

 ズキズキ ドクドク…毒毒ドクドク

 

 脈は、完全に汚染された。

 

 …

 

 気まずそうにしていると、那月さんも気まずそうに

「あ…、え…と…あのですね…わたし、今…大切な人を待っていて…すみませんが、しばらくここにいてもいいですか?あなたの部屋なのは、わかります。でも…伝えたいことがあるんです。彼が…たぶん彼がここに来ると思うんです。彼、うっかりさんなので。なので…すみませんが…」

 と、おっしゃったね。

 

 …

 

「あ、じゃあ…オレ、リビングにいますんで、どうぞこちらで。じゃあ、ごゆっくり。」

 

 パタンとドアをしめた。

 

 

 びっくりしたー…

 

 まさかオレの部屋に那月が…いや、那月さんがいるなんて。

 

 てかさ、オレの部屋でだれ待つんだよ⁉︎

 

 オレか?

 

 いや、オレは今追い出されたばっかりだった。

 

 

 じゃあ…那月さんは、いったいだれをオレの部屋で待つってんだよ⁉︎

 

 …

 

 …

 

 ?

 

 友達とオレの部屋で待ち合わせとかないよな?

 

 今日は、冬季んちでいいよねーって⁉︎

 

 オレ抜きで?

 

 待ち合わせ場所にするくらい、いいでしょ?的な?

 

 いや、ないか…

 

 うっかりさんの彼って言ってたね?

 

 まさか…那月さん宅は、隣だけど…

 

 うっかり隣の家に来ちゃうってこと⁉︎

 

 いや、それもないか…

 

 …

 

 だとすると、那月さんは…

 

 那月さんが待っているのは…

 

 オレの家族…?

 

 この家にいる人ってこと?

 

 …

 

 まさか…父さん…なわけ…

 

 

 …

 

 じゃあ…

 

 だとしたら…弟⁉︎

 

 えっ…

 

 えっ⁉︎

 

 あ、弟…彼女いるって言ってたな…。

 

 夏にチョコあげた時も、速攻で彼女にあげていいかって…おっしゃってたな⁉︎

 

 えっ⁉︎

 

 えっ⁈

 

 そういうことなの⁉︎

 

 えっ⁉︎

 

 弟と那月さんがっ⁉︎

 

 

 

 続く。

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