壊れた
うっかり泣いて…
いや、汗をかいてしまった。
こんな顔を親にみられたら、ホームシックシクシクだと思われて、心配されてしまいかねない。
急いで下におりて、顔をバシャバシャと洗顔した。
よし、すべて水に流してやったぜ‼︎
ウェイ‼︎
どうかしてしまったオレは、もっといろんなものを水に流してやろう‼︎ってことで、トイレ掃除をはじめた。
母さんは、川の方にある店に買い物にでかけ…父さんは、山に山菜取りに出かけた。
よっこらせ、よっこらせと背中に大きなカゴを背負って…
って、これはなんの時間だ?
つべこべ言わずに、トイレ掃除に勤しんだ。
意外とトイレ掃除は、楽しい。
バイトでおぼえた、掃除の楽しさ。
まぁ、家はどんなに掃除してもバイト代が発生しない。
しかし‼︎ありがとうの言葉と、笑顔が発生する。
うちの場合は、はじめに母さんのびっくり顔が発生するが、それもまたいい。
トイレ掃除が完了して、今度は洗面台だ。
どんどん流せ流せ‼︎水水流せ流せ‼︎
流せば流すほど、目から汗がとまらない…
オレってば、泣けば泣くほど…いや、汗をかけばかくほど、那月さんが……いや、掃除が好きなんだなぁ。
好き…だったんだなぁ…。
たくさん掃除して、あれから台所のシンクも掃除して、めっちゃいい汗流したから、スッキリした。
水まわりも、ピカピカさ。
オレの水分は、カピカピさ。
さて、白湯を飲んで飲んでのみまくった。
今日は、飲むぞー‼︎
…
…白湯で、腹がぱんぱんになった。
キレイにしたトイレに、何度もお世話になった。
トイレさん…ありがとう。
川の方から帰宅した母さんは、ピカピカの水まわりをみて、やっぱり絶句して驚いていた。
買い物してきただけなのに、水まわりがキレイになっているわ‼︎と。
母さん、魔法使いなのかしら⁉︎ってほざいていた。
「いや、それオレな」
「えっ⁉︎冬季…あんた、魔法使いなんだ⁉︎」
「違うでしょ…掃除ね」
「まぁ、素敵に育ってぇ。親の顔がみたいわぁ。あら、鏡にうつっているじゃない。素敵だわ。ありがとうねぇ」
…
どっちのありがとうだ?
素敵な顔か、それとも…掃除か?
まぁ、どっちでもいい。
母さんが嬉しいなら、オレも嬉しいし。
そんなことを話していたら、山の方から父さんが帰宅した。
車がキレイだ。
と、目をキラキラさせる父さん。
父さんの目こそ、キレイやんって思うオレなのでした。
やっぱり、キレイでピカピカだといいよね‼︎
さて、少しスッキリして帰るといたしましょう‼︎
春翔は、彼女と順調っていってたし、大丈夫だろう。
お土産をいただいて、よっこらせと背負った。
間違えて、背負い投げしないように大事に持ち帰った。
なんで背負い投げかってさ…
だってさ、やっぱり傷心が一緒についてきたんだよ…。
まだ…いたか。
そうだよな。
数日でいなくなるようなやつじゃ…ないんだよ。
那月…さんは、弟の彼女なわけなんだし、オレはめっちゃ嫌われてるわけだし…
そもそも、弟の彼女を好きって気持ちが気持ち悪いんじゃない?
それが那月さんには、伝わっているのかもしれない…。
好きじゃない、もう好きじゃないって思えば思うほど、好きなんじゃね⁉︎説がうまれなくもない…。
考えないように、他のこと考えるようにしよう、しようって思えば思うほど…キチィよ。
キチキチキチィよ…
あ、歯がキチキチするときって、あるよね?
あれも嫌だよね?
…
そんなこと、どうでもいい。
そもそも、オレがだれをおもおうと、どうでもよくね⁉︎
だって、心の中にしまってるだけだぞ?
心の中は、だれもノゾケマイ‼︎
グヒヒヒヒヒヒヒ
飛飛飛飛飛飛
ヒッヒッヒぃ〜‼︎
…
脳みそ飛ぶよ〜
飛んでいけ〜
オレのキモヒヒヒ批…批…
オレは、やっぱりどうかしている…
もう、諦めよう。
うん、連絡先も消したほうが…いいよね?
もうさ、こんな状態で繋がっているのがよくないんだよ…。
消そう。
そう決心したその時…
(夏こそは、帰る日にち、ちゃんとしよ?)
って、まさかの那月さんから連絡がきた…
え…?
オレのこと、ガチ嫌いなのに…
なんで…
絶対に二度とあいたくないなら、連絡すら嫌なんじゃ?
あ、でも…
あれか…
弟の春翔という彼氏に気をつかって、キモ男と鉢合わせしないようにしているのか。
…
連絡とりたくないけど、とらなきゃならないってやつか…
申し訳ないな…
なんか…
ほんと…申し訳ない。
春翔にも…那月さんにも…
(夏は、帰らないです)
邪魔しないように、夏はじっとバイトでもしていよう。
バイトしてるから、じっとしてないか。
あはは…
それに夏は、涙…いや、汗すごいだろうし…
春でも涙…いや、汗だくになったからな。
(えっ、なんで…彼女でもできた…⁇)
⁉︎
ん?
彼女⁉︎
えっ⁉︎
これって…だれがだれに送信しているやつ⁉︎
彼女⁉︎
…
ん?
弟…と間違えてる…?
いや、弟は帰る日にち決めなくない⁇
家に住んでるし…
いつでも、いるよね⁇
ん?
彼女できたの?ってさ…
わたし、あなたが好きだったのに…みたいな?
まさか…二股しようってんじゃないだろうね?那月さん…
あ、もしかして…
オレが弟の彼女に手を出すか出さないか、試されてる⁉︎
そういうこと⁉︎
…
⁉︎
続く。




