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第41話 ミズホと牢屋の出来事

私は今、牢屋の中に閉じ込められている。

……って、いやいやいや!何も悪いことしてないのに!?


「だーかーらー、私はホーリーライトなんかの関係者じゃないってばー!」


必死にアピールしてるけど、見張りの兵士は石像みたいに無反応。

ちょっとくらい「ふーん」とか「そうなのか」ってリアクション欲しいんだけど!?



ことの発端は、クロが精霊界に行った直後のこと。

エリーと二人でギルドを目指して歩いてたら、モンスターの群れに囲まれてピンチになってる剣士の女の子に出会ったの。

私たちと同じくらいの年頃で、すっごく必死に剣を振るってた。


「うわ、数多すぎ!エリー、手伝おう!」

「もちろん!」


私たちはすぐに加勢して、その場のモンスターを一掃!

いや~、やっぱり二人で戦うと最強だよね、私たち!


「ふーん、アンタら強いのね。この辺りじゃ見かけない顔だけど、何者?」


ふふん、そう聞かれちゃうと名乗りたくなるじゃない?

だから、理事長にもらったギルドの推薦状を取り出そうとした瞬間――


ポトリ。


「あっ」

うっかり落としちゃった。


で、それを拾い上げた彼女が言った言葉が最悪だった。


「アンタら……ホーリーライトの者なの!?」


「え!?いや、違っ――」

「みんな!敵が現れた!」


うそでしょ!?まだ説明もしてないのに!?


気づけば、ぞろぞろと彼女の仲間らしき兵士たちが現れて、あっという間に私とエリーは取り囲まれていた。


「ちょっ、待って!違うってば!私たちは――」

「黙れ!縄を持ってこい!」


そして気づけば、エリーは手首だけを縛られてるのに、私は全身ぐるぐる巻きに。


「ちょ、ちょっと!なんで私だけミノムシ状態なの!?」

「お前の方が明らかに強そうだからな」


「そんなぁぁぁ!?」


エリーと私、そこまで力の差ないはずなのに……。

いや、確かにエリーを怒らせた時は、私も震えるくらい怖いけど。

――って今それ考えてる場合じゃない!


そのまま私たちは彼女たちの拠点らしき村に連行され、私は牢屋に放り込まれた。

こうして現在に至るわけです、はい。



「ねーねー、私、ホーリーライトとは無関係だよ?ユー、アンダースタン?」


牢屋の前に立ってる見張りに、何度も訴える私。

でも反応ゼロ。ちょっとくらい首かしげるとかしてほしいんだけど!?


牢の鉄格子もそんなに頑丈そうじゃないし……。

魔法でぶっ壊して脱走してやろうかと、何度思ったことか。


でも、エリーは今どうしてるんだろう?

なんで私だけ牢に入れられて、彼女は外にいるの?

納得いかないんだけど!?


そんなことを考えていたら――


ガチャ。


牢屋の鍵が開いた。

入ってきたのは、例の剣士の子と……エリー!


「えっ、あれ?もしかして、出ていいの?」


私が首をかしげると、その剣士の子は――


バサッ!


突然、勢いよく地面に土下座した。


「この度は誠にすまねえことをした!この通りだ!」


「……へ?」


まさかの展開に私も固まる。

いやいや、そんなにガッツリ謝らなくても!?


横を見ると、エリーがニコッと笑っている。

……いや、笑っている「ように見える」んだけど、目が全然笑ってない。


「ミズホ。彼女にきちんと話をして、理解してもらったわ。だから、もう自由よ」


「え、ええ……そ、そうなんだ」


その声は優しいけど、背後に冷気みたいなオーラを感じる。

エリー、いったい彼女に何をしたの……?


私は心の中でそっと決めた。

――しばらくの間、絶対にエリーには逆らわない。

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