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憧れの異世界はやっぱりとても大変な世界  作者: 花聖
第一章 異世界生活と黒ローブ
14/132

13 魔導師団の対戦試合

のんびり更新中♪

「………あれ、まだ夜明け前?」


 ミオが目を覚ましたのはまだ外が暗い夜に包まれている夜明け前だった。

 昨日の魔物との戦いで疲れていたため、とても深い眠りとなったミオは、いつもよりもだいぶ早く目覚めてしまったようだ。

 二度寝しようにも、頭はスッキリしていて眠れそうになかったため、仕方がないので起きて母親の日記を開いた。




 ―――――

 ―――


 1月15日 雪


 寒い……この国は、温暖な国かと思っていたけど、冬は普通に寒かった。雪も降るし。


 この国の治安はどんどん悪くなる。

 魔物の数も増えた。

 それに、国王は近隣の国に戦争を仕掛けるらしい……争いは何も生まないのに

 この国は、大きくはないけど、豊かな大地に海に、とても恵まれていると思う。でも、国王は欲張りだ。欲は、人間を堕落させる…



 1月30日 雪


 王宮内の荒れ具合が酷い

 もはや、ここに私の居場所はない

 私が何を言っても、彼らの耳には届かない

 私はここを出る






「え……戦争?てゆーか……王国内にお母さんの味方はいなかったんだ……あ、そういえばお父さんは投獄されちゃったんだっけ」


 母親の日記は日に日に絶望的な発言が多くなっていき、読むのがとても辛くなってきた。

 パラパラとページをめくっていくと、4月26日の日記に目が留まった。




 ―――――

 ―――


 4月26日 晴れ


 ようやく色んなゴタゴタが落ち着いたから、今までの事を覚えている範囲でここに書いておこう。


 私は、竜を守るために人間と戦った。

 誰も私の話に耳を貸さず、私に剣を向けた。

 竜は人間を信じなくなっていた。人間が竜にしてきた事を考えれば当然のことだ。

 私は竜を守る。例え、この命が果てようとも。


 私は、来る日も来る日も竜の前に立ち、人間と戦った。竜は私の事を敵としか見ていなかったけど。それでも私は竜の前に立ち続けた。


 ある日、一体の竜が他の竜達に襲いかかった。

 止めなければ…

 私は必死だった。身体はボロボロだったけど、竜を守るために必死だった。人間と竜に攻撃され、もう限界だった。でも、私はまだ生きている。生きている限り、竜を守る。


 他の竜達を襲っている竜は、操られていた。

 そうか、あの黒ローブ…

 私は竜にかけられた魔法を解くため、何回も解除魔法を放った。それでも、竜にかけられた魔法は解けなかった。何故だ?

 答えは簡単だ。魔法陣だ。

 魔法陣を消さない限り、竜の魔法は解けない。

 私が魔法陣を探しに行けば、竜は傷ついてしまう。人間も襲いかかるだろう。私は離れられない。何か方法は…


 その時、1人の騎士がやって来た。


 また、敵が増えてしまった……そう思ったけど違った。騎士は、竜の事を忘れていない人間だった。私は騎士に、魔法陣を探して消すようお願いした。そうすれば…


 なかなか魔法陣は見つからなかったらしい。

 早くしないと……私がもたない…

 その時だ。4本の光の柱が見えた。魔法陣だ。

 ようやく竜の魔法が解けた。


 そこから私の記憶はない。


 気がつけば、私は王宮のベッドで寝ていた。

 騎士が運んでくれたのだ。


 ここからは、騎士に聞いた話だ。

 あの後、私は一度死んだらしい。それを竜達が生き返らせてくれた。私が目覚めたのを見届け、竜達はそれぞれの場所に帰って行った。私には目覚めた記憶なんかないけど。


 国王達は、悪い魔導師達に操られ、殺されたらしい。この国は、王やたくさんの人々を失った。もう、国として存続出来ない状態のようだ。


 私には関係の無いことだ。

 竜を守ったのだから、私は元の世界に戻るだろうし…


 そう、思っていたのだが?

 今だにここにいるという事は、私は帰れないらしい。まぁ、別にいいけど。


 あれから、生き残った人々が王宮へと押し寄せた。国王が殺されてしまったことを何故か知っていたのだ。

 人々は、私と騎士に謝罪した。そして、何と、国王になれと言ってきた。もちろん私はお断りだ。騎士が国王になるのが自然な流れだし。


 こうして、誰もいなくなった王宮で、騎士が国王となった。

 私は……自由気ままに生きたかったけど、それは無理そうだった。だって、私は……伝説の魔導師なのだから。






 ミオの目から涙が零れ落ちた。

 母親は、とても凄い人だと思った。

 もしも自分が母親と同じ年でこちらの世界にやって来たとしても、母親のようにこの王国と竜を守ることなんてできなかったと思う。

 今だってそうだ。

 母親がいろいろ思い出させてくれなかったら、きっと魔法も使うことが出来なかったし、ここにいる意味もなかったかもしれない。


「てゆーかお母さん、一度死んだの!?」


 残念ながら母親の日記には、黒ローブのことも魔法陣を消す魔法のことも書かれていなかった。

 魔法陣を消す魔法については、やっぱり図書室で調べてみよう。






 外がだいぶ明るくなってきた。

 ミオは部屋の明かりを消して部屋から出ると、外に出て大きく伸びをしてみた。

 相変わらず朝の空気は美味しいし、気持ちがスッキリとする。

 そのまま少し散歩をしてみることにした。

 朝食まではまだまだ時間がありそうだったし。


 ブラブラと歩きながら、ふだんは気にも留めないようなものに目を向けたりしてみると、意外に面白い発見があったりする。

 そんなことをしているうちに、ミオの好きな空の色があっという間に薄水色へと変わっていった。

 今日もいい天気になりそうだ。


 ふと、何かを振るような物音がしてきて、音のする方に足を進めてみた。

 そこにいたのはシャルルだった。

 シャルルが剣を振ってトレーニングしていたのだ。


 こんな朝早くから…凄いなぁ


 真剣に剣を振るシャルルから目が離せず、ミオがしばらくそこで見ていると、シャルルがミオの視線に気がついたらしく、剣を振る腕を止めてミオの方に視線を向けた。

 思いがけず目が合ってしまい、焦るミオ。

 シャルルが汗を拭きながら歩み寄ってきた。


「お、おはようございます、パトリエール団長」

「おはよう、ミオ。ずいぶんと早起きだな」

「何だか目が覚めてしまって…散歩してたらパトリエール団長が剣を振っていたので。すみません、気が散ってしまいましたよね」

「そんなことはない。朝からミオの顔が見られて、私はとても嬉しいよ」


 優しく微笑むシャルルに、ミオの心臓が飛び出してしまいそうだった。

 イケメンの笑顔の破壊力は凄まじいです!


「おいで。こちらにベンチがあるから」

「あ、はい」


 シャルルがミオをベンチに連れて行き、並んで座った。

 何だか本当にお邪魔してしまって申し訳ない…


「パトリエール団長はいつもこんなに早起きなんです?」

「そうだな。だいたいこの時間には起きて鍛錬しているかもしれないな」

「凄いですね!私、この時間だとまだ爆睡中ですよ」


 ケラケラと笑いながら話すミオを見てシャルルも笑った。


「前から気になっていたんですけど、その剣って重くないんです?」

「どうだろう?ミオには少し重いかもしれないな。持ってみるかい?」

「え、いいんですか?」


 シャルルがいつも使っている剣は重そうに見えるけれど、そんなにがっしりとした体型ではないシャルルが軽々と振り回しているから気になっていたのだ。

 シャルルが差し出した剣を、立ち上がって手に取ってみる。


「…っ!?重っ!!え、こんなに重い剣で魔物と戦ってるんですか!?」

「私もそれなりに鍛えてはいるからね」


 確かに、細身に見えていたけれど腕の筋肉はしっかりついている。

 いわゆる細マッチョってやつだ。

 女性の剣士とか出てくるけど、あの人達もこんな重い剣を使っているんだろうか?

 って、物語の中だから、そこは深く考えなくてもいいのか。


「私は箒を振り回すだけで精一杯です」

「ミオのあの攻撃もなかなかのものだったよ。正直驚いた」

「箒で下降する勢いを乗せたら、箒でもかなりの衝撃を与えられるんですよ」

「そうだな」

「まぁ、あの時は必死だったんで、どうやったかは覚えていないですけど」

「そうなのか?」


 2人で顔を見合わせて笑った。

 こうして2人で話をしていると、鐘の音が聞こえてきた。

 どうやらこの鐘の音、朝昼夕と1日に3回鳴るらしい……おかしいな、今までまったく気がつかなかったんですけど?

 なるほど、この鐘の音で食事の時間を把握しているわけか。


「私は汗を流してから行くよ。また後で」

「はい」


 ミオはシャルルと別れて食堂へと向かった。

 早起きするととてもお腹が空く。






 ―――――――

 ―――――

 ―――






「うーん……魔法陣って…やっぱりよくわかんない」


 ミオは王宮の図書室で魔法陣の消し方について調べているけれど、自分の頭に入っている魔法陣はなぜか理解できているのに、こうして文書になっているものは理解するのが難しい。


「…私が覚えるんじゃなくて、皆がこの本読めばいいんじゃない?」


 そうだ、ここにある魔法陣の文書を魔導師団に持っていけば……と思ったけれど、持ち出し禁止だと言われてしまった。

 それなら携帯で写真を撮って……どの部分が必要なページなのか、全くわからなかった。

 ミオは頭を抱えた。


 その頃、魔導師団の宿舎ではミオを探すカミーユの姿が。


「どこに行ったんだ?ミオの奴」

「カミーユが虐めるから嫌になったんじゃないの?」

「俺がいつ虐めたんだよ」

「陰でコッソリとか?」

「俺がそんなことするか!」

「あははは」


 カミーユとアルバンのいつものやり取りは置いておくとして。

 何故カミーユがミオを探しているかというと、実戦での戦力を向上させるため、魔導師同士での対戦をしてみようということになったからだ。


 現在、魔導師団に所属している魔導師は、カミーユやアルバン、ミオを含めて10人。

 その中には、回復魔法とポーション製造のみを担当する魔導師が4人。

 そんなわけで、魔導師団の中で戦える魔導師は6人しかいない。

 人数は多い方がいいのだ。


「ミオなら……確か図書室がどうのって言っていたような気がしますよ?」

「図書室?」

「そう言えば、魔法陣のこと調べるとか言ってましたね」


 こうして、カミーユが図書室に足を運んでみると、たくさんの文献や書物に囲まれて机に突っ伏しているミオを見つけた。


「何やってんだ?」

「……師団長……魔法陣の文書って何が書いてあるのかさっぱりわかんなくて、頭がショートしそうです」

「俺にはお前が言っていることがよくわからないぞ」

「…頭が爆発しそうですという感じですかね?」

「安心しろ。頭は爆発なんてしないから、今すぐそこを片付けて行くぞ」

「え、どこにですか?」


 ミオは首を傾げながら書物達を元の場所へと片付けて、カミーユと一緒に図書室を後にした。

 そして、カミーユに連れられてやって来たのは……魔導師の訓練場。

 訓練場にはアルバンと3人の魔導師もいた。


「前にミオも言ってただろう?動きながら戦うのが大変だったって。だから俺達も手合わせが必要かと思ってな」

「なるほど」

「魔導師団には戦えるのがこの6人しかいない」

「……あー、だから訓練場で一緒になる魔導師って、いつも同じメンバーだったんですね…」


 いつも訓練場で顔を合わせるのは、リシャール、ジェラリー、レオポールの3人だ。

 残りの4人が回復やポーション専門と聞いて驚くミオ。

 そういえば、その4人にはほとんど会うことがないなと思う。

 確か名前は……オーギー、ジョフィル、ザール、ヴィクシス…だったかな。

 さすがに王国を守るには少なすぎでは……まぁ、この人数で足りるくらい平和なんだろうけれど。


「そんじゃ、人数も揃ったことだしやってみるか。ミオ、お前からな」

「ちょっと待ってください!私、誰かと対戦する競技なんてやったことないですし、味方に攻撃とか……無理です」

「回復魔法があるから安心して戦え」

「いやいや、だから無理ですって!ここは師団長がお手本を…」

「そうだなー。だったら、俺とミオでやるか」

「……あくまでも私なんですね」


 ミオとカミーユは訓練場の中央で向かい合って立った。

 他の魔導師達は距離を取って見ている。


「いいか?全力でやらないと意味がないからな」

「わ、わかってますよ…」


 そうは言ったものの、やっぱり味方に全力で攻撃なんかできる気がしない。


「よし、始めるぞ」

「は、はい」


 次の瞬間、カミーユがミオに攻撃魔法を放った。

 咄嗟にホーリーシールドで防ぐミオ。


 本当に攻撃してきたんですけど!?

 って、対戦なんだから当たり前か……ミオはカミーユの攻撃をかわしながら必死に逃げる。


「逃げてばっかりじゃ対戦にならないだろうが!」

「そ、そうですけど!だって逃げないと当たっちゃうし…」


 攻撃しようにもそんな余裕がない。

 あれ……これってメーヌの森で黒ローブと戦った時と同じ状況なのでは?

 あの時はどうやって攻撃したんだっけ?思い出せないや…

 でも、確かに逃げてばかりでは何の訓練にもならないわけだし、逃げると攻撃するの両方を考えて動かなければ。


 ミオは、カミーユの攻撃をかわすと、箒で上空へと上がった。

 そして、下にいるカミーユに向かって片手を翳し、詠唱を唱える。


「フロージング…ランス!」


 やっぱり戸惑いが生じてしまい、攻撃の威力がない。

 カミーユは簡単にかわすと、ミオと同じように箒で上がってきた。


「何だあの攻撃は!あれじゃあ倒せないだろうが!」

「だ、だって師団長…」

「ほら、次行くぞ!」


 カミーユの攻撃をかわすものの、少しずつミオの体は傷つけられていった。

 このままではさすがに痛すぎる!


 ミオは地上に降りると、カミーユが放った魔法に向かって両手を翳した。


「ホーリーシールドリフレクション!」


 リフレクションって何だろう?とりあえず攻撃を防御する魔法だと思いながら、新しい魔法を使ってみた。

 ミオの前に現れたのは、ホーリーシールドと同じような光のシールド。

 ホーリーシールドと違うのは……魔法攻撃を跳ね返して、相手に攻撃が出来るというものだった。

 これは使える魔法だ。


「うぉっ!?何だそのシールドは!?」

「新しく覚えた魔法です!」

「俺にも教えろ」

「どうやってですか!?」


 その後も、箒を使って飛んだり、地上を走ったりしながらの攻防戦が続いた。

 てゆーか、この対戦はどうなったら終わりなんですか!?

 だんだん息が切れてきたミオはカミーユに問いかけた。


「し、師団長…」

「何だ?」

「この対戦……いつ終わるんですか?」

「……そういえば決めてなかったな」

「えー…」


 まさかの決めてなかったとか…

 このままだといつまでも終わらないため、ここで終了にすることになった。

 両膝と両手を地面について、ハァハァと呼吸を荒くするミオ。


「だ…大丈夫か?ミオ…」

「師団長相手によくやったよ」

「し…死ぬ…」

「ミオが可哀想じゃんか!カミーユのバーカ!」

「何だとコラ!」


 でも、実際にこれくらいやらないと、魔導師の戦闘能力を上げることは出来ないだろうと思う。

 こういうのは経験を積むことが大切なのだ。


「まぁ、時間とか決めてなかったのは俺のミスだ。悪かったなミオ」

「い、いえいえ…大丈夫です」

「そんじゃあ、次はアルとリシャールな」

「えー、僕はミオが良かったのになー」

「煩い、早く行け」

「わかったよ。それじゃあ、よろしくねリシャール」

「…俺、死んだかも」

「まぁまぁ、頑張って来なよリシャール」


 訓練場ではアルバンとリシャールの対戦が始まったけど……アルバンの強さに驚くミオ。

 まぁ、副師団長を務めているのだから当たり前か。


 ミオの傷はカミーユがヒールで治してくれた。


 こうして、組み合わせを変えながら対戦を行っていき、今日の訓練は終わりとなった。

 カミーユは時々対戦をしていくことを説明し、皆もそれに同意した。

 この訓練は、王宮魔導師団の戦闘力をかなり上げてくれると思うし、回復魔法の練習にもなるから一石二鳥というものだ。


 黒ローブの戦闘力もかなり高かったしな……てゆーか、あの黒ローブはたぶん組織の中でもそんなに上位の人じゃなかったと思う。

 そうでなければ簡単に死んでしまうはずもないだろうし。

 ということは、黒ローブの組織にはもっと強い人がいるということだ。

 これからは厳しい戦いを強いられることになるかもしれない。


 ……うん、王国魔導師団の人員不足は深刻な問題だ、改めてそう思う。






 ―――――――

 ―――――

 ―――






「魔導師団で対戦試合?」

「あぁ、そうだ。これからは魔導師を相手にすることになるかもしれないからな」


 いつものように、シャルルとカミーユ、ミオの3人で夕食を食べながら、今日の対戦の話をしていた。


「定期的に取り入れたいところだが…まぁ、最初は時々対戦をしていこうと思ってる」

「なるほどな。私達もその魔導師とは戦うことになるだろう。だったら、騎士団と魔導師団で合同演習というのも良いかもしれないな」

「合同演習ですか?」

「騎士団は魔導師とは戦ったことがないし、魔導師との連携ももっと取れた方が良いと思うからね」

「そうだな。合同演習も考えていこう」


 確かに、魔導師だけで戦うのではなく、騎士との連携も大切だ。

 合同演習、どんな感じになるんだろう?


「ところで、カミーユに相談なんだが」

「何だ?」

「黒ローブのことや、今回の魔物の大群との戦闘のことなどを、第二、第三騎士団と情報共有しに行くんだが…ミオのことも紹介しておいた方がいいと思うんだ」

「あぁ、確かにな」

「連れて行ってもかまわないか?」

「それはかまわないが…こいつ、服買いに行かないと寒さと暑さをしのげないと思うぞ」

「え…そんなに気温差あるんですか?」

「雪原と火山だからな」

「な、なるほど…」


 ミオは、暑いのはわりと大丈夫だけれど、寒いのはめちゃくちゃ苦手だ。

 今持っている服では死んでしまうかもしれない。


「それじゃあ、明日街に行って服とか買ってきますよ」

「シャルルも一緒に行ってやれ」

「あぁ、そうしよう」

「え、1人で行けますよ?」

「お前なぁ。こないだパトリックに助けてもらったばかりだろうが。1人で街には行くんじゃない」

「何かあったのか?」

「パトリックよりもしつこく付きまとわれて何か探られたらしいんだよ」

「何だって?」

「あれは…私が箒を持っていたからで…」

「とにかく1人では行かせられないから、シャルルと行ってこい。俺はやることがあって忙しい」

「でも、パトリエール団長もお仕事が…」

「明日は準備のために休みをもらっているから、私なら大丈夫だよ」

「そ、そうなんですね」


 思いもがけず、シャルルと買い物に行くことになってしまった。

 いつも迷惑をかけてしまって…本当に申し訳なく思うミオだった。



 .

こんなありきたりの物語ですが、誰かに読んでもらえていることがとても嬉しいです!

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