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クエスト募集してみたら…

お待たせしました。リアルラックは高めな主人公ですが、欲しい物はなかなか手に入らない(笑)

本日は再びゾンビと戦います。

アクマは今日もログインして酒場に降り立つ。


「さあ。今日もパーティーに入って慣れないとな」


募集掲示板を見て目ぼしいパーティーの元へ向かう。


「すいません。LV8プリーストですが、お供させて頂けますか?」


「おう。あんさん名前は?」


「アクマと言います。よろしくお願いします」


「アクマ?ああ、ダメダメ。うちはLV10超えてないと取らないんだよ」


募集主は斧を担いだ大男だった。アクマが名乗るそう追い返された。他のパーティーも同様に名乗ると渋ったり、追い返されたりした。仕方ないので、自分からパーティーを募集してみる。クエストボートを確認して


【本日のクエスト】

ゾンビ×10匹 討伐

スライムの破片×10個 納品

【今週のクエスト】

達成済

アーマーゾンビ×3匹 討伐

レッドスライム×10匹 討伐

オーク×10匹 討伐


アーマーゾンビなら倒した事があるし、ゾンビ討伐も一緒に達成できる。そういえば大聖堂のクエストもゾンビだったかな。行く時に見てみよう。アクマはそう決めると募集掲示板に向かった。


【アーマーゾンビ3体】投稿者:アクマ

誰でもどうぞ。現プリースト


書き込みが終わるとテーブルに着いてメンバーが揃うのを待つ。1時間程経っただろうか。誰もアクマに近づこうとはしなかった。それなりの人数は掲示板を見ている。


「書き方が悪かったかな?誰でもって誰も来ないしなあ」


それからもしばらく待ってみる。そして、それは聞こえた。


「おい!ゾンビあるぞ?プリーストなしじゃ入れないし、どうだ?」


「やめとけやめとけ。アクマってあの地雷だろ?」


「ちぇっ。じゃあ他探すか」


地雷…?どうしてそんな噂が…と考えたが、昨日のパーティーて失敗した事を誰かが話したせいだろう。それ以外考えられなかった。しばらくソロでゾンビでも狩るか…そう思い、立ち上がろうとした時だった。


「あの!プリーストの方ですか?」


初心者装備の2人組が話しかけてきた。黒髪で髪を後ろで束ねた所謂ポニーテールの女性と白髪でショートの男性だった。


「あ、私アミって言います!ゾンビ討伐のお手伝いと言うか、プリーストがいないと大聖堂に入れなくて。1人みたいだったのでどうかなと」


アクマにとってもゾンビ討伐に向かうつもりだったので好都合だ。喜んで受け入れる。


「はい。お供させて貰いますね!プリーストのアクマです」


「よろしくアクマさん。私はナイトです。彼はアインハルト」


「どうも。ウィザードのアインハルトです。よろしくアクマさん」


パーティーリーダーはアミ、分配方式は経験値、クレジットが公平、アイテムは1週目がアミ、2週目がアクマ、3週目がアインハルトで決まった。こうして3人となったアクマ達はクエストを受けて酒場を後にする。大聖堂に入ると、2人と別れたアクマはクエストカウンターに立ち寄る。黒文字のクエストは2種類に増えていた。

【ゾンビ30体】

【アーマーゾンビ1体】

それぞれクエストを受注し、2人の元へ帰る。


「お待たせしました」


「大丈夫ですよ!職業クエストも大事ですからね」


3人は大聖堂初級ダンジョンに進む。先客は居なかった。


「ゾンビは各自で。アーマーが沸いたら集合で」


アインハルトがそう指示し、アミとアクマが頷く。3人は散開してゾンビ討伐に当たる。パーティーメンバーだと同じフィールドにいるだけで討伐数はカウントされる。アクマはゾンビをヒールで浄化しつつ、メイスで殴る。一度に2体のゾンビを倒していく。そしてスキル習得と表示される。4体目を倒すとアーマーゾンビが沸いた。3人はチャペル前に集まる。


「早かったな。アミ」


「りょーかい!」


アミがアーマーゾンビに向かう。それを見てアクマも支援魔法を放つ。


[プロテクションⅠ]


[パワーラッシュⅡ]


アミの攻撃がアーマーゾンビに炸裂する。HPバーが一気にイエローゾーンまで減少する。


[ファイアⅡ]


[ヒールⅡ]


ファイアで赤く染まったHPバーをヒールの追撃で浄化する。ゾンビスラッシュが発動する前にゾンビは光となった。


「アクマもやるじゃないか。完璧なタイミングだ」


「ほんと!HP減らなかったよ」


「いえ。2人の連携も素晴らしかったです。それに2人のおかげでスキルが手に入ったので嬉しいです」


アインハルトとアミがアクマをほめ、アクマが返す。習得したスキルは2つ。


[パワーライズⅠ]消費MP20 詠唱2sec

60秒間、対象のATKを20上昇させる。

習得条件:ナイトとパーティーを組んだ状態の時、近接物理攻撃でモンスターを1体討伐する。


[マジカライズⅠ]消費MP20 詠唱2sec

60秒間、対象のMAGを20上昇させる。

習得条件:ウィザードとパーティーを組んだ状態の時、魔法攻撃でモンスターを1体討伐する。


「この調子でサクサクやりましょ!」


「はい!一応試しにスキルかけてみますね」


[パワーライズⅠ]


[マジカライズⅠ]


パワーライズをアミに、マジカライズをアインハルトに付与する。アイテム分配がアクマに変わり、3人は再びゾンビを倒しに向かった。アクマも自身にパワーライズとマジカライズをかけ、ゾンビを倒す。繰り返す事合計3週。アーマーゾンビ3体の討伐を終えた3人は酒場に戻り、クエストの報告をする。アクマはまた1つレベルが上がった。スキルレベルも上がっていた。


[パワーライズⅠ]→[パワーライズⅡ]消費MP20 詠唱2sec

60秒間、対象のATKを25上昇させる。

習得条件:パワーライズ状態のパーティーメンバーが近接物理攻撃でモンスターを10体討伐する。


[マジカライズⅠ]→[マジカライズⅡ]消費MP20 詠唱2sec

60秒間、対象のMAGを25上昇させる。

習得条件:マジカライズ状態のパーティーメンバーが魔法攻撃でモンスターを10体討伐する。


「いやーそれにしても楽ちんだったよ。プリースト1人いるだけで違うね」


「こちらこそ。2人共強くて助かったよ」


「ゾンビはソロで倒せるからってパーティーではなかなか行けないのさ」


「そうそう。何人か誘ったのにぜーんぶNOだったし!」


「まあまあ、結果的に良かっただろ」


膨れて言うアミをアインハルトがなだめている。


「そうだ!アクマさんが良かったらフレになりませんか?今後も困ったら助けて下さい」


「はい。良いですよ」


アクマとアミ、アインハルトはフレンド登録を済ませる。


「っと。もうこんな時間か。俺はそろそろ落ちるぜ。見たいアニメがあるんだ。」


アインハルトはそう言うと席を立つ。アミもそれに続く。2人はこちらに会釈してログアウトしていった。そして、アクマは自分のイベントリを見る。


《アーマープレートSR》Body ◇◇

DEF120 HP+500 VIT+10

※適性:ナイトLV10~


《ゾンビカードR》Foots

発動スキル:自動回復Ⅰ


ゾンビカードは使えそうだが、アクマはスロット付きのシューズを持っていない。スライムの欠片納品クエストも終わらせ、手に入れたクレジットを持って露店街へ流れていく。


「色んなのが売ってるんだなあ」


露店にはポーションなどの回復アイテムや装備品、カードと様々な物が置いてあった。その中で、アクマがひかれる物があった。


《ラビットシューズSR》Foots ◇◇

DEF60 MOV+20% AGI+10


「値段はっと。一十百千万…ひゃ、ひゃくにじゅう!?」


値段1,200,000c


アクマは知らなかったが、ラビットシューズはメガラビットのドロップで、SRとなればかなりのレアだ。AGI0のアクマにとって、初心者用シューズのMOV10%は地味に重宝していた。アクマは所持金を確認する。


所持金16,600c


全然足りない。諦めて他の店も見て回るが、同じ物はなかったが、別の物を見つけた。


《ラビットシューズR》Foots ◇

DEF40 MOV+10% AGI+5

値段98,000c


これなら1週間も頑張れば届くかもしれない。アクマは大聖堂に向かう事を決めた。大聖堂に入るとクエストカウンターに向かった。ゾンビ30体とアーマーゾンビ1体のクエスト達成を報告する。ここでアクマのレベルが上がり、10になった。お待ちかねの報酬である。


《退魔のシューズ》Foots

DEF10 INT+3 DEX+3 不死系モンスターへの与ダメージ+10%


[アンデッドキラーⅡ]→[アンデッドキラーⅢ]パッシブ

不死系モンスターへの与ダメージ+15%

習得条件:クエストクリア


《退魔のローブ》Body

DEF20 INT+5 DEX+5、不死系モンスターへの与ダメージ+10%


[アンデッドガードⅠ]パッシブ

不死系モンスターからの被ダメージ-10%

習得条件:クエストクリア


早速装備し、次のクエストを確認する。

【ゾンビ50体】

【アーマーゾンビ3体】

クエストを受注するとアクマは初級ダンジョンへ向かった。パワーライズとマジカライズを自分に付与し、近接はメイスで、遠距離はヒールで、ゾンビを倒していく。アーマーゾンビは距離を取ってヒールで攻撃する。ボスモンスターはHPバーの色が変わるタイミングで必ずHP減少が止まるので3回攻撃で倒す。5週繰り返してクエストを終えた。クエスト報酬を含めて、レベルは13になり、所持金は43,360cとなった。ドロップも収集品の他に装備とカードがあった。


《アーマープレートR》Body ◇

DEF60 HP+200 VIT+5

※適性:ナイトLV10~


《銀のロザリオR》Accessory ◇

HP+200 MP+20


《ゾンビカードSR》Foots

発動スキル:自動回復Ⅱ


クエスト報酬


《退魔のストール》Back

DEF10 INT+3 DEX+3 不死系モンスターへの与ダメージ+10%


[アンデッドキラーⅢ]→[アンデッドキラーⅣ]パッシブ

不死系モンスターへの与ダメージ+20%

習得条件:クエストクリア


《退魔のレギンス》Legs

DEF10 INT+3 DEX+3、不死系モンスターへの与ダメージ+10%


[アンデッドガードⅠ]→[アンデッドガードⅡ]パッシブ

不死系モンスターからの被ダメージ-15%

習得条件:クエストクリア


そして、次のクエストは…

【スケルトン10体】

【ジェネラルスケルトン1体】

になっていた。


「ふう。レベルも10超えたし、今日はここまでにしよう。明日は中級試してみるかな。」


そう言いながらステータスポイントを振り分ける。LV10のボーナスポイントもあり、INTは60になった。中級での戦闘を見越して、残りはVITとDEXに振り分けた。アクマは満足してログアウトする。

本日はいつもより長めでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。

次はいよいよ中級ダンジョン!どんな鬼畜設定にしようか悩みながら書いていこうと思います。

では第8話「スケルトンと戦ってみたら・・・」は2月6日0時更新予定です。

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