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13話 最終日に向けて防衛したら…

アクマ達は20時前に城に集まっていた。


「今日は私たちもレベリングしてきました」


レンと蒼も自分の力不足を感じたのか、自らレベリングをしていたようだ。


「じゃあ、今日も昨日と同じ作戦で行こう。アミ、アインハルト、心愛が1バリケード前、レンと蒼は2階から援護でお願い」


「「「「「はい(うん)」」」」」


それぞれが配置につく。アクマは最前線で敵を減らす作戦でいく。


「今日手に入れたスキルも試したいからね」


アクマは1人呟く。それに…


S級争奪戦に敗れた龍の瞳や、夢幻の彼方も昨日B級城を獲得している。今日攻めてくる可能性は十二分にあるのだ。もしそうなればアミ達だけでは荷が重い。できるだけ食い止めておくつもりだった。


攻城戦開始を知らせる鐘がなり、城内に敵プレイヤーの大群が攻め込んでくる。


「いたぞ!」

「あいつだ」


アクマを見つけた敵プレイヤーが次々と叫ぶ。


【【【ダブルシューティングⅧ(Ⅵ)】】】

【【トリプルショットⅣ(Ⅲ)】】

【【【ファイアランスⅩ(Ⅷ)】】】

【【デュアルファイアⅣ(Ⅲ)】】


そして、いきなり弓と魔法がアクマを狙う。貫通能力を持つ攻撃もいくつかあったが、魔法反射も発動し、敵にダメージを与えていく。不運なのは敵の配置…出会い頭に攻撃してきたが故に入口から城内に向かって隊列を組んでいる。


「どうだ?さすがのお前もきついだろう。今楽にしてやるからな」


敵のリーダーであるルークがアクマにそう言い放つ。


「それはありがたい事で」


「やれ!」


ルークが叫ぶと同時に…


【クロスホーリーレイⅢ】


X字の光線がルーク達を呑み込み、()()()()()()()()()後ろのプレイヤーをも巻き込む。


後に残るのは静寂…。それ以降、ルーク達が攻めて来る事はなかった。その次に来たギルドは10人ぐらいのギルドで、アミ達に任せる事にする。


さらに遅れて入ってきたのが龍の瞳だった。


「リュウ…」


「あの時の奴か…」


お互いにお互いを倒せず、決着がつかなかった。


「そうか…魔の手ってのがお前らだったのか」


「ああ。ここは譲らないぜ」


「ならば力ずくで奪うまでだ」


【エアリアルカッターⅩ】

【アクアニードルⅧ】

【ファイアランスⅩ】


前回同様の攻撃がアクマを襲う。ダメージを受けてそのまま回復する。


「お前らは先に行け。こいつは足止めする」


「「はい!」」


「させるかよ!」


【パニッシュメントⅢ】


【アークガーディアンⅡ】


アクマを避けて進もうとしたプレイヤーを攻撃するが、リュウに守られてダメージが通らなかった。そのまま抜けていくプレイヤーはアミ達に任せる事にした。リュウを倒すためにはおそらくアレ(神聖なる閃光)を使う必要があるだろうが、今は使うわけにはいかない。


【クロスホーリーレイⅢ】


「無駄だ」


【アークガーディアンⅡ】


ダメージを無にするスキルの前では攻撃は無意味…。いや?果たしてそうだろうか…


【ホーリーライトⅩ】

【ガーディアンⅤ】


【パニッシュメントⅢ】

【アークガーディアンⅡ】


【パニッシュメントⅢ】

【ガーディアンⅤ】


パニッシュメントはガーディアンでは防ぎきれず、リュウはダメージを受ける。


「ちっ」


【パニッシュメントⅢ】

【アークガーディアンⅡ】


アクマは無意味な攻撃を続ける。


「いくらやっても無駄だ」


リュウは若干焦っていた。アクマの狙いはそこにある。アクマとリュウの差、それは…


【パニッシュメントⅢ】


リュウはガーディアンを使わずに、回避行動に出る。そこに追撃をかける


【クロスホーリーレイⅢ】

【アークガーディアンⅡ】


次はガーディアンで防いだ。


(やはり…)


【パニッシュメントⅢ】


リュウは回避とガーディアンを交えて戦うようになる。そう、アクマの狙いはMP切れだ。あれほどの威力の防御スキルを使い続けるにはかなりのMPが必要になる。プリースト系とパラディン系ではMP係数が違う。それにアクマには秘湯巡りがあった。この差が歴然となり、ついにアクマは優位にたった。


次第にリュウは押されていき、ついにその時がやってきた。


【パニッシュメントⅢ】


ガーディアンを使うMPがなくなったリュウがその攻撃を受ける。


「ここまでか…時間稼ぎは十分だろう」


3発のパニッシュメントでリュウは倒れた。


「奥が心配だ。急ごう」


アクマが駆け付けた時、すでに敵プレイヤーはいなかった。


「アクマさんおかえりなさい。どうかしましたか?」


心愛が話しかけてくる。


(心配はいらなかったか…)


終了10分前になり、夢幻の彼方も攻めてきたが、アクマを加えた防衛の前に成すすべも敗退していった。


こうして、アクマ達はA級の城を守りきった。残すは最終日のみとなる。


「明日は取るぞ!S級」


「「「「「おおーーー!」」」」」


宝箱を分配しながら気合いを入れるアクマ達だった。

次回、攻城戦編 最終話『S級城に挑戦したら…』は3月28日12時までに更新予定です。


できれば0時までに更新したいと思いますが、夜勤のため、12時になる場合があります。


【読者の皆様へのお願い】

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